ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

グローバルパートナーズ株式会社

https://www.global-p.com/

〒171-0014 東京都豊島区池袋2-40-13池袋デュープレックスビズ 6F

組織に火を灯せ。LivCoがグローバルパートナーズに学んだ“本気の向き合い方”

ステークホルダーVOICE 取引先
リンクをコピー
LivCo GP
LivCoメンバーとGPメンバー(画像提供:LivCo)

外国人材の紹介事業を展開する株式会社LivCo。同社は、グローバルパートナーズとの出会いを通じて、社内カルチャーが大きく変わったという。

本稿では、LivCoの社会貢献事業について、そしてグローバルパートナーズ(以下、GP)と出会ってどんな変化が生まれたのかを同社代表取締役CEOの佐々翔太郎さんに伺います。

異色の経歴から生まれた“外国人が主語”のビジネス

まずはご経歴と、LivCo設立に至るまでの経緯を教えてください。

佐々

私は学生時代にミャンマーで2年間ほど過ごし、現地で就職情報サイトのようなサービスを立ち上げました。

当時20歳そこそこでしたが、現地のミャンマー人の方々をマネジメントし、ユーザー数も100万人を超え、最終的には事業を売却するまでに至りました。その経験が大きな転機になりましたね。

日本に帰国後はリクルートに入社し、法人営業や新規事業に携わりました。

その中で、やはり自分にしかできないビジネスは何かと考えたとき、”学生時代に感じた東南アジアの可能性を伸ばしたい、そして途上国の社会課題を解決したい”という想いが強くなり、LivCo(当時ASEAN HOUSE)を立ち上げました。

LivCoの強みや、他社との違いはどこにあるのでしょうか。

佐々

まず最大の特徴は、「外国人が主語」の会社であることです。日本社会や日本企業を主体に置くのではなく、外国人が働きやすく、暮らしやすい環境をどう実現するかにフォーカスしています。

例えば技能実習生の失踪問題に代表されるように、日本の仕組みにうまく適応できずに苦しむ外国人が多い現状があります。

我々は、外国人の声を聴き、そこに向き合うチームで構成されています。社員にも外国語や宗教背景に理解のあるメンバーが多く、異文化対応力は他社と比べて圧倒的だと思います。

人材紹介のスピードや質についても特長があると聞きました。

佐々

そうですね。私たちはSNSで20万人以上のフォロワーを持つ自社メディアを複数運営し、現地の若者と直接つながるチャネルを確保しています。

求人を投げれば一気に応募が集まる体制があるため、スピードも質も高い人材を確保できます。

さらに、インドネシア・バンドンでは自社運営の学校もあり、出口を見据えて“逆算型”の教育を行っています。企業ごとのカリキュラムを組み、業務に即した授業を行うなど、まさにオーダーメイドの教育です。

日本語も心も鍛える、LivCoの全寮制教育プログラム

LivCoではどのような教育環境を提供しているのですか?

LivCo 佐々
佐々翔太郎さん(画像提供:LivCo)
佐々

弊社ではインドネシアのバンドンに全寮制の教育機関を自社で運営しています。

ここでは1日12時間にわたる集中学習を行い、日本語はもちろん、接客スキルや業務に直結する実践的な内容まで徹底的に教育します。

朝はラジオ体操、筋トレ、ランニングから始まり、生活リズムを整えながら、言語・文化・職業教育を総合的に実施しています。

また、企業ごとにカスタマイズされたカリキュラムも導入しており、たとえば飲食チェーンであればメニュー名や調理器具、接客フレーズに至るまで、その企業の現場に即した指導を行っています。

これは他社にはない、LivCoならではの“逆算型”教育モデルです。

教育を受ける外国人にとっては、どんなメリットがありますか?

佐々

まず、費用負担が非常に少ない点です。通常は数十万円かかる教育費を、弊社では5万円程度に抑えており、日本に来てから後払いできる制度を設けています。

さらに、日本への就職決定率が非常に高い。他社では内定率2〜3割といったケースもある中で、弊社では8割以上が実際に来日を果たしています。

これは「この学校に入れば日本に行ける」という信頼にもつながっています。

また、全寮制の環境に身を置くことで、メンタル面でも大きく成長します。朝から声を出し、仲間と走り、時には涙を流しながら努力する。

そのプロセスが、来日後に現場で信頼される“即戦力”へとつながっていると実感しています。

企業側にとってのメリットは?

佐々

主に3つあります。まず、日本語力が高く、業務内容を理解して現場に立てる即戦力であること。次に、厳しい訓練を乗り越えているため、離職率が低く定着すること。

そして3つ目に、彼らのひたむきな姿勢に触発されて、日本人社員のモチベーションが上がるという声もよくいただきます。

結果として、企業文化に良い影響を与える外国人材として、多くのお客様に喜ばれています。

“羊脱却”でカルチャーを変えた、グローバルパートナーズ(GP)との出会い

GPとは、どのようなご関係ですか?

佐々

最初の出会いは「トビタテ!留学JAPAN」のつながりでした。

山本社長が支援者として関わっていて、たまたま起業家として登壇した僕に興味を持ってくれて。そこから飲みの場を重ねて、関係が深まっていきました。

2025年の年明けには、うちの社員全員でGPさんを見学させてもらったんです。その時に山本さんや花房さんがうちの社員一人ひとりにフィードバックをしてくれて、涙を流す社員もいました。

あの時が、会社の空気を変えるきっかけになりましたし、僕たちが大きく成長するための一歩を踏み出してもらった気がします。今でもGPさんの「ゾス」には刺激をもらっています。

LivCo GP
山本社長に何故か叱られる弊社社員(画像提供:LivCo)

具体的には、どのように変化しましたか?

佐々

我々の社内スローガンは「羊脱却」。これは、グローバルパートナーズの山本さんに「お前のとこの社員、羊さんだな」と言われたのがきっかけです。

「羊」とは、自分の意志を持たず、言われたことだけを真面目にこなす受け身な姿勢を指していわれました。確かに当時のうちの社員は、積極性に欠けていた。

それが図星だったんです。僕もその時は悔しかったですし、社員も悔しかったと思います。

それを見返したくて「動物園のような会社になろう」と掲げて、自ら考え、行動し、エネルギーを持って周囲を巻き込むような文化を目指しました。

毎朝の朝礼も声を出して元気よく始めるようになり、職場全体の空気が一変しました。

結果として、一人当たりの生産性は1.2〜1.3倍に向上しました。何よりも、社員の目の輝きが明らかに変わったことが、変化の証だと思っています。

LivCo
本気で向き合う毎朝の朝礼(弊社屋上にて)(画像提供:LivCo)

若者の可能性を信じて、社員の“家族”まで育てる

LivCo GP
LivCoメンバーとGPメンバー(画像提供:LivCo)

GPから学んだことの中で、特に印象的だったことは?

佐々

リーダーの熱さ、そして“人に向き合う”ことの大切さをあらためて実感しました。

ただ叱るのではなく、相手の心に火を灯し、モチベーションを引き出す関わり方。GPさんを見て、そうした姿勢に深く感化されました。

以前の私は、学歴の高さを重視して採用していましたが、それでは本質的な成長は引き出せないと気づかされました。

そこでGPの影響を受け、高学歴以外の方も採用するようにし毎日のロールプレイングやフィードバックを通じて丁寧に育てる方針にしました。

その結果、大学を卒業していない社員が今では社内MVPを獲るほどに成長しています。

そしてGPさんの「部下の成果は上司の責任」という考え方にも共感しています。成果が出ないのは、上司が向き合っていないだけ。

社員一人ひとりの力を引き出すためには、その背景にある家庭環境や生活水準まで含めてサポートしていくこと。

そこまでするのもマネージャーや経営者の責任であり、マネジメントの意義でもあると感じています。

これからの共創へ “東南アジア版・明治維新”を目指して

GPとは今後どのような関係を築いていきたいですか?

佐々

個人的には「社員交換留学」とかやってみたいですね(笑)。1カ月でもお互いのカルチャーに触れ合える機会があると面白いと思います。

また、特定技能人材の受け入れに関しては、我々LivCoの知見をGPさんに提供できる部分もあると思っています。現地の学校や制度など、ぜひ連携できればうれしいです。

最後に、GPへのメッセージをお願いします。

佐々

この国の“固定観念”をぶっ壊すような存在であり続けてほしいです。大手企業が持つ曖昧なホワイト幻想、それが若者の成長を止めているとも思います。

僕らLivCoも、ロールモデルとしてGPさんを追いかけながら、同じ業界で切磋琢磨していきたい。最終的には売上では負けたくないという気持ちも、もちろんあります。

ただ、目指しているのは同じ未来です。東南アジアと日本、双方の幸せをつなぐ架け橋に、共に挑んでいけたらと思っています。

LivCo
LivCoメンバー(画像提供:LivCo)

◎会社概要
社名:株式会社LivCo (旧 株式会社ASEAN HOUSE)
設立:2021年7月
事業概要:・グローバルHRプラットフォーム事業
     ・インドネシア人材育成事業
     ・外国人向けメディアプラットフォーム事業
     ・外国人向け不動産事業

◎プロフィール 
佐々翔太郎
LivCo株式会社 代表取締役CEO
中央大学法学部卒業。大学3年次には文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」第6期生としてミャンマーに駐在し、教育支援NPO法人e-Educationの現地責任者を務める。現地の若者とともに、ミャンマー初のキャリア・進学メディア「Live the Dream Co., Ltd.」を立ち上げ、ユーザー数100万人規模へと成長させた後、事業売却。
その後、株式会社リクルートに入社し、『じゃらん』の新規SaaS事業立ち上げなどに従事。ミャンマーでの政情不安を機に、外国人材と日本企業の架け橋となるべく、2021年に株式会社ASEAN HOUSE(現LivCo)を設立。「外国人が主語の社会をつくる」をビジョンに掲げ、アジア各国での自社教育機関運営や人材紹介事業を展開している。

Tags

ライター:

広告代理店でディレクター・メディアマーケターとして活動後、フリーライターとして独立。広告業界時代には、多くの企業経営者やマーケティング担当者への取材を手がけ、戦略的コンテンツ企画に携わる。現在は、企業取材の執筆を中心に、ライター・編集者として活動中。

関連記事

タグ