ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

RIZAPがJ2湘南ベルマーレの経営から撤退!元親会社フジタら地元企業連合へ株式譲渡の全貌

ステークホルダーVOICE 株主
コラム&ニュース ニュース
リンクをコピー
湘南ベルマーレ スクリーン
湘南ベルマーレ 公式サイトより

J2湘南ベルマーレの筆頭株主であるRIZAPグループが、クラブの全株式を元親会社のフジタを含む地元企業連合へ譲渡すると発表した。昨季のJ2降格を受け、経営方針の乖離に悩んだ末の「苦渋の決断」だ。地域密着の市民クラブとして、湘南は新たな門出を迎える。

 

RIZAPグループが湘南ベルマーレの経営権を譲渡

2026年2月20日、サッカーJ2リーグの湘南ベルマーレは、筆頭株主であるRIZAP(ライザップ)スポーツパートナーズが、保有する全株式(発行済株式総数の50.002%)を、建設大手の株式会社フジタを代表とする共同出資者へ譲渡することを発表した。

同日の取締役会で決議され、即日契約が締結された。これにより、2018年から約8年間にわたりクラブを支えてきたRIZAPグループは、ベルマーレの経営から完全に撤退することになる。

「悩んで、悩んで、悩んだ」RIZAP塩田会長が語った苦渋の決断

同日夕方に行われた記者会見には、RIZAPグループ専務取締役であり、湘南ベルマーレの会長も務める塩田徹氏と、大多和亮介代表取締役社長が登壇した。

会見の中で塩田氏は、「ベルマーレにとって何が最適なのかを軸に、悩んで、悩んで、悩んだ。今の最適解であると判断した」と、声を詰まらせながら心中を明かした。

経営撤退に至った2つの大きな壁

RIZAP側が撤退を決断した背景には、主に2つの要因があると考えられる。

  1. 「グループ経営」と「公共財」のギャップ
    RIZAPは自社の連結子会社としてスピード感のある再建を目指したが、地域に根ざした「市民クラブ」という公共性の高いベルマーレのあり方との間に、運営方針のズレが生じていた。塩田氏は「私が入り込んでみて、ギャップがあると感じた」と、現場での難しさを認めた。

  2. J2降格と地元からの反発
    昨季、RIZAP体制となってから初となるJ2降格を喫した。今オフには経営体制の一新を図り、RIZAP色を強めようとしたが、長年クラブを支えてきた真壁潔氏(前会長)らが不信感を口にするなど、地域のステークホルダーとの関係に軋轢が生じていた。

当初、RIZAPは2026年度から27年度にかけて約10億円規模の投資を検討していたが、最終的には「地元企業が支える体制こそが、クラブ再生への最短距離」という結論に至ったという。

受け皿は「かつての親会社」フジタを中心とした6社連合

 

今回の譲渡先は、1994年のJリーグ参入時の親会社(当時はベルマーレ平塚)であった株式会社フジタを中心とした共同出資者たちだ。フジタにとっては、1999年の撤退以来、実に27年ぶりに経営の表舞台に深く関わることになる。

共同出資に名を連ねた地元企業・団体

今回の株式譲渡により、特定の「一強」となる親会社を持たず、複数のパートナーで支える形となる。

出資企業・団体名株式取得比率特徴・関係性
株式会社フジタ14.720%かつての親会社。現在は大和ハウスグループ。
株式会社アマダ14.720%神奈川県伊勢原市に本社を置く金属加工機械大手。
学校法人産業能率大学5.520%長年、ユニフォームスポンサー等を務める。
株式会社マッケンジーハウス5.520%平塚市に本社を置く不動産会社。
Authense Holdings合同会社5.520%弁護士の元榮太一郎氏が代表を務める。
日本端子株式会社4.000%平塚市に本社を置くコネクタ製造メーカー。

フジタは「湘南ベルマーレは特定の親会社を持たない独立した企業集団となる。地域の皆様とともに、独立したクラブ運営を支えていく」とコメントし、あくまで「市民クラブとしての自立」を強調している。

湘南ベルマーレの歴史とこれからの展望

 

湘南ベルマーレは、1999年に親会社フジタが撤退した際、存続の危機に立たされた過去がある。そこから市民クラブとして再出発し、2018年にはRIZAPの支援を受けてルヴァンカップ優勝を果たすなど、激動の歴史を歩んできた。

今後のスケジュール

  • 2026年3月:臨時株主総会を開催
  • 総会後:新経営体制の正式発表

今回の決定について、クラブ側は「より地域に根差し、持続的な発展を遂げるための極めて重要な決断」としている。昨年末にフジタ側から打診があったという今回のスキームは、RIZAPという巨大資本の傘下から離れ、再び「自分たちの街のクラブ」へと回帰することを意味する。

まとめ:J1復帰への「再起」を誓う

RIZAPの撤退は、一見するとネガティブなニュースに聞こえるかもしれない。しかし、地域を熟知するフジタやアマダといった有力企業が再び結集したことは、サポーターにとっても大きな安心材料となるはずだ。

「絶対勝つぞベルマーレ!駆け上がれベルマーレ!」というフジタの力強いコメント通り、新たな体制で再びJ1の舞台へ戻るための挑戦が、今ここから始まる。

【参照】
株式会社湘南ベルマーレの株式譲渡に関するお知らせ(湘南ベルマーレ)
子会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせ(RIZAP グループ 株式会社)
株式会社湘南ベルマーレの株式の取得について(株式会社フジタ)

Tags

ライター:

新聞社・雑誌の記者および編集者を経て現在は現在はフリーライターとして、多方面で活動を展開。 新聞社で培った経験をもとに、時事的な記事執筆を得意とし、多様なテーマを深く掘り下げることを得意とする。

関連記事

タグ

To Top