
「会計や経営の側面から企業の目標達成を支えることで、関わる人全員が良い状態となる」を目指し、会計・財務・経営管理のスペシャリストとして支援する株式会社ABG-Wパートナーズ。高い専門性と豊富な実務経験を武器に、スタートアップから大企業まで、その組織のフェーズや温度感に合わせて柔軟に対応している。
企業が正しく前へ進むための会計と体制づくりに伴走する同社。代表取締役の進藤陽介氏に、起業に至った背景や現在の事業を支える理念、展望について伺った。
関わる人全員を良い状態に。深い知識と経験が実現する柔軟な支援
会計・財務・経営管理のプロフェッショナルとして、経営管理上の課題にワンストップかつ総合的なサービスを提供している、株式会社ABG-Wパートナーズ。同社の代表を務める進藤氏は、公認会計士、税理士、そして認定IPOプロフェッショナルという高度な専門資格を持ち、その確かな知見と豊富な実務経験を武器に、数多くの企業を支えてきた。
幅広い業務を担う中でも強みとしているのが、進藤氏の前職での経験を活かしたIPO準備支援だ。進藤氏のキャリアは、個人の会計事務所から始まり、世界的な4大会計事務所の一角であるデロイトトーマツ(有限責任監査法人トーマツ)での経験を経て形作られてきた。
トーマツ時代にIPOに特化した部署に所属し、売上高数千万円~数千億円規模の一部上場企業・上場準備会社の多種多様な企業の監査や内部統制、上場支援業務に従事。その経験をもとに、上場準備企業における対応や、上場後の体制改善時における様々な課題に対して柔軟に対応しているのだ。
また、これまでの税理士事務所、監査、業務・リスクコンサルティング等のキャリアを通じて、一人社長の企業から数万人を擁する大企業まで、あらゆる成長ステージの企業を担当し、ステージや温度感に適した支援の仕方を会得してきた。「多くの現場を見てきたからこそ、その会社の状況をよく理解し、それに基づいて次に打つべき手を設計しながら共に課題を解決します」と進藤氏は話す。
企業によって組織文化や価値観、経営観は異なる。だからこそ、企業の成長ステージや経営方針、組織風土、役職、意思決定やライフスタイルなどもしっかり理解した上で、最も適した支援を判断し提供できることも、同社の大きな強みとなっている。

社名の「ABG-W」には、「ビジネス上の目標達成(Achieve Business Goals)及び、法人・個人のWell-being実現のためのパートナー」という同社の理念が込められている。会計や経営の側面から企業の目標達成を支えることで、関わる人全員を良い状態にする。その揺るぎない想いが、同社のサービスの根底にある。
より良い価値を常に追求する、変わらない姿勢
進藤氏が公認会計士を志したきっかけは、同じく会計士として活躍していた父の存在があったという。
「幼い頃は会計士の仕事の中身まではわかっておらず、『会計士になる』と言うと周りが喜ぶから言っていたような気がします。でも、それから自然と、自分もこの道に進むことを考えるようになっていましたね」(進藤氏)
その後、大学院まで進学したのち、公認会計士試験に合格。父をきっかけに目指した仕事ではあったものの、「実際にやってみると性に合っていて面白く、向いている仕事だと感じています」と話す。
個人の会計事務所とトーマツでは、多様な考え方やスキルを持つプロたちのいる環境で、コミュニケーションの取り方や、プレゼンテーション、問題解決力など、専門知識以外の「物事の動かし方」も学んだことが、現在の柔軟な対応力の礎となっている。
その後、自分のキャリアについて考えるタイミングが訪れた。当時、「自分の知見をもっと柔軟に活かし、必要としてくれる企業や人に自分の力で価値を届けたい」という思いが強くなっていたという進藤氏。「今なら自分の力で価値を提供し、誰かの役に立てる」という自信がついていたことから、独立を決意した。
独立後、その柔軟性を活かせたエピソードについてこう語る。
「N-1期に入る直前の段階で、監査法人や証券会社からの指摘事項の解消がクリアできていない状況が続いていた企業に、会計と内部統制の支援に入った時のことです。
上場という大きな目標に向かう過程で様々な課題に対応するために、管理部や経理部のみだけでは対応が難しく、会社全体を巻き込んで動かなければならない局面があります。その中でまずはキーパーソンに動いてもらわなければ始まらないので、CFOや経理の方と連携し、その他管理職の方へもご説明及び連携を図り、一気に問題解消のためのプランニングを進めていきました。
そして、現状かかえている課題はどの部分が問題であるかを明確にした上で、共有・理解を図り、作業ベースでもどのように対応すべきか等のイメージも明示化していきながら、監査法人ともコミュニケーションをとりながら対応をしていきました。
その結果、最短で対応することができ、N-1期には課題を解消し進むことができました。今までの経験をフルに活かし、主導しながら社内とも密にコミュニケーションを取って柔軟に動けたからこそ対応が可能だったことだと思っています」(進藤氏)

公認会計士・税理士としてのキャリアをスタートして以来、常に「専門家として高いレベルのパフォーマンスを発揮する」という意識を持ち続けてきたという進藤氏。会計の世界は、知識や実務経験を重ねるだけでなく、関連法令・会計基準・トレンドの動向も把握しながら常にアップデートしていかなければならない。
その中で、常に高いパフォーマンスを発揮するための心構えとは。
「組織から出ると組織からの研修やアナウンス等によるキャッチアップの機会は減りますし、自分の知見や意識でもサービスのクオリティは大きく変わります。だからこそ、自己研鑽を常に行い、保つべき水準のイメージも高く持ちながら、自分を律することを意識にしています」(進藤氏)
相手に寄り添う支援の背景にある思い
― やりがいを感じるのはどんな時ですか?
進藤:クライアントである会社側にも納得していただきながら、今までできていなかったことが徐々に実現していくこと。そしてそれに伴って、上場やEXITができるなど、その企業が目指していたことが達成できた瞬間は、本当に嬉しく感じます。
― 仕事をする中で難しいと感じることや、その対策を教えて下さい。
進藤:会計や税務といった専門領域は、専門家でないと理解できないような難しい論点が出てくることがあります。経営者や現場の方々がそうした複雑な論点に直面する際は、どうしても不安やストレスが生じるので、安心感や納得感を持って進められるようにすることを大切にしています。
例えば、単に施策を提示するのではなく、なぜその施策が必要なのかという背景や理由を、相手の理解度や価値観に合わせて丁寧に分かりやすく伝えたり、基本となる知識を共有・理解を図りながら進めたりしています。また、「これは対応しなきゃいけないよね」という会社の雰囲気も作れるように意識しています。

むやみに拡大せず、良い状態を着実に
進藤氏は今後について、「事業領域をむやみに広げるつもりはない」と話す。現在強みとしているIPO支援や決算体制の構築支援をさらに磨いていく考えだ。最後に、進藤氏が描く未来について伺った。
「会計や管理体制は、土台のようなものです。安定した土台があれば高い建物を造ることができるし、内側も安定して、そこでいろいろなことができるようになる。会社もそれと同じだと思っています。そういった会社の土台を共に作っていきたいと思います。
また、これまでのキャリアで監査をしっかりと身に着けてきたつもりではあるので、監査法人も監査を受ける会社も、お互いにストレスなくいられる状態を作っていきたいとも考えています。ギリギリでなんとかやってきた会社の監査では軋轢が生まれやすく、お互いにストレスがかかるケースがよくあります。
監査には『許容できる水準』と『求められる基準』のバランスがあります。また、企業の管理体制のレベルアップにも段階があり、どのレベルを目指すかが会社の動き方のポイントになってきます。どの課題から着手すべきかを適切に判断することで、お互いにストレスなくスムーズに進めることができると考えています。お互いが良い状態である環境を作り、広げていきたいですね」(進藤氏)
◎企業情報
社名: 株式会社ABG-Wパートナーズ
URL: https://abg-wpartners.com/
所在地:〒107-0062 東京都港区南青山3-1-36 青山丸竹ビル6F
代表:代表取締役 進藤陽介
◎インタビュイー
進藤 陽介
公認会計士・税理士・認定IPOプロフェッショナル
4大会計事務所の有限責任監査法人トーマツの監査事業部(旧TS)において、上場企業~IPO準備会社に向け、会計監査、内部統制監査、IPO調査業務、内部統制助言指導業務、業務改善支援、会計基準導入支援業務等に従事。 同法人リスクアドバイザリー事業部において、プライム市場所属企業向けの、業務改善支援、リスクマネジメントに関するアドバイザリー、財務デューデリジェンス等に従事。2023年に進藤会計事務所を開所し、上場企業・IPO準備会社に対する監査業務、税務業務、フォレンジック等を実施し、㈱ABG-Wパートナーズ代表取締役に就任。



