則竹瑛斗氏とゾス山本氏(提供:Challase)
SNSマーケティングやインフルエンサープロデュースなど、α/Z世代に根ざした事業を展開するChallase株式会社。代表を務めるのは、わずか15歳で複数のNPOや企業に関わりながらビジネスを展開する則竹瑛斗氏だ。
令和の社会を若者視点で切り取るYouTube番組『令和の猫』をグローバルパートナーズと共にプロデュースするなど、注目の若手経営者である。
彼が語る“おもしろさ”の定義、Z世代から見た社会課題、そしてグローバルパートナーズとの出会いと未来へのビジョンに迫る。
“社会とつながる手段”としてのビジネス
則竹氏は、小学生の頃から環境問題に関心を持ち、課外活動に積極的に取り組んできた。中学生になると関心は教育分野へと移り、13歳で起業を決意。
「誰かのために何かをする」活動を、より継続的かつ影響力のある形に昇華したい——その手段として選んだのがビジネスだった。
「自分の力でお金を稼ぐことにも興味がありました。アルバイトではなく、自分で何かを生み出して稼ぐ。そこにワクワクしたんです」(則竹氏)
2024年3月に14歳(中学2年生)でChatwork創業者の山本敏行氏と現在の会社を起業。
そんな中で出会ったのが、堀江貴文氏が主宰するゼロ高等学院。ビジネスに本気で取り組める学びの場として入学を決めた。「ゼロ高を代表できるような人間になりたい」と語る姿には、若きリーダーとしての覚悟が見えた。
Z世代・α世代の“感性”をビジネスに変える
Challaseの主力事業は、SNSマーケティングとプロダクションの2軸で構成されている。中でも特徴的なのが、10代・20代といった若い世代に特化した戦略だ。
「データだけではわからない“感覚”に根ざしたマーケティングが強み。今の若者が何に共鳴し、何を面白いと感じるのか。僕たち自身がその世代だからこそ、そのリアルを翻訳できる」(則竹氏)
プロダクション事業においても、従来のインフルエンサー育成とは一線を画す。
「“インフルエンサーの養成所”のような存在になりたい」と語るように、ビジネスマナーやSNSの基礎運用、キャリア設計までを網羅した教育型モデルを構築中だ。
「インフルエンサーは“個人”が武器の時代。ただ発信するのではなく、自分で企画し、価値を生み出すプロフェッショナルとして育てたい」(則竹氏)
キーワードは“面白い”と“仲間”
Challaseの経営理念には、「”おもしろい”を定義し、仲間と挑戦する物語を。」という言葉が掲げられている。その“面白い”とは一体何か?
「心が踊る瞬間、ハッとする瞬間——それぞれの中にある“感動”や“発見”が“面白い”。それを共有できる仲間と挑戦を重ねていきたいんです」(則竹氏)
現在、同社は約15社の得意先を抱え、中小企業から大手人材会社、教育や美容業界まで幅広く支援を行っている。なかでも10代・20代向けにサービスを展開する企業との親和性が高いという。
GPとの出会いと共創の始まり
グローバルパートナーズ(以下、GP)との出会いはどのようなきっかけだったのでしょうか?
2023年の11月に「UniVISION」という教育系イベントがあって、そこに参加したのが最初のきっかけです。
当時、僕は教育系の会社を立ち上げたいなと思っていたんですが、そのイベントにGPの山本社長がパネリストとして登壇されていて。
「なんかこの人すごそうだな」っていう直感があって、終わったあとに思い切って声をかけました。
そうですね、完全に直感でした。「すごそう」って感じたから写真を一緒に撮ってもらって。そのときの写真、山本社長のYouTubeチャンネルに最近上がってました(笑)。それが最初の接点です。
最初は、GPさんが運営するオンライン大学校「GPU(Global Partner University)」で学生インタビュアーをやってみないかと声をかけていただいたんです。
企業の方に学生目線でインタビューするっていう企画で、動画にもなっています。その経験を通して、いろんな場面でお会いする機会が増えて、自然と関係が深まっていきました。
GPと共同で運営している「令和の猫」の企画はどうやって生まれたんですか?
あれは2024年の9月くらいだったと思います。ちょうど山本のオフィスに行ったとき、「学生主体の番組があった方が面白いよね」って話になって。そこからお互いすり合わせて、企画を一緒に立ち上げました。
企画としては学生が社会への違和感や意見を自由に発信できる番組」というもので、グローバルパートナーズさんとカタチにしていきました。まさに “共創”って感じですね。
グローバルパートナーズ 山本社長から学んだこと
山本社長と関わる中で、学びになったことや影響を受けた部分はありますか?
めちゃくちゃあります。「ビジョナリー」なところもそうですが、一番は、やっぱり「リーダーとしての魅力」ですね。山本社長って、いい意味で適当というか、完璧を目指さないんです。
だけど、そこに周りがついていく。“なんとか支えよう”って仲間が自然と集まるんですよね。そこにリーダーとしての魅力を感じています。
「適当」っていうと誤解されがちですが、あえて余白をつくることで仲間の自走を促しているようにも聞こえます。
まさにそうですね。あともうひとつ、仲間を本当に大切にしているところ。ときには厳しく叱るし、でもそれは全部“愛”があるからこそ。僕もそういうリーダーになりたいって、すごく影響を受けています。
実際に山本社長から学び、ご自身の中で意識して実践していることはありますか?
最近、仲間がミスしたときにしっかり怒るようにしてます。でもそれって信頼しているからこそできることだと思っていて。
僕自身も全部を抱え込もうとせず、仲間に任せて、僕はそれを支える役割を意識してます。そうした姿勢を見て、山本社長から「則竹はビジョナリーだな」って言ってもらえたときは、素直に嬉しかったです。
山本社長は“ゾス”、そして“本当の男”
山本社長と(提供:Challase)
「ゾス」ですね(笑)。けどそれ以外の言葉で表すなら、 “漢(おとこ)”って感じですね。全部さらけ出して生きてるんですよ。かっこつけずに、いいところも悪いところもそのまま見せてる。
そういう透明性があって、そこが本当にかっこいいなと思います。
その“さらけ出す姿勢”も、今のChallaseのカルチャーに通じる部分がありそうですね。
そうですね。外側だけきれいに見せるんじゃなくて、中身も含めてちゃんと磨いていく。僕も、そんな“漢”でありたいと思ってます。
今後のビジョン
今後、山本社長やGPとの関係で実現していきたいことはありますか?
やっぱり今は「令和の猫」をもっと大きくしたいですね。多くの人が観てくれて、議論が生まれて、社会が少しでも動いていく。そんな番組に育てていきたいです。
「社会が動く」というのは、具体的にはどういうイメージでしょうか?
例えば、番組内で「選挙で投票しないとどうなんだろう?」みたいなテーマを話したとします。
それに対してX(旧Twitter)で反応が起きて、議論が巻き起こる。そうやって社会の空気が少しでも動いたら、それってすごく“面白い”ことだと思うんですよ。
番組の影響力で社会課題に光を当てる。まさにZ世代の感性から始まる社会変革ですね。
はい。「こうしたい」とか「これを成し遂げたい」っていうよりは、まずは社会の中で“きっかけ”をつくること。その連鎖が結果として、社会の意識を変えていくことにつながれば嬉しいですね。
Z世代で、地球を代表するような会社を創りたいっていうのが根っこにあります。
そのためにも、個人が活躍できる環境をつくっていく。インフルエンサーとしても、ビジネスパーソンとしても、ちゃんと自立していけるような教育や支援をしていきたいです。
最後に、山本社長やGPに向けてメッセージがあればお願いします。
山本社長、いつも本当にありがとうございます。たくさん支えていただいていて、感謝しかないです。
でも、やっぱり“負けたくない”って思ってます(笑)。山本社長を超える存在になれるように、僕も全力で頑張っていきます。これからも、いろんな形でご一緒できたら嬉しいです。
“ビジョナリー”と評された若き起業家がどんな未来を創っていくのか。
今後もその一歩一歩に、注目したい。
ゾス山本社長との関係性はこちらからもご覧になれます。
◎会社概要
・会社名:Challase株式会社
・設立日:2024年3月22日
・資本金:1,111,044円
・役員 :代表取締役 則竹 瑛斗
取締役 山本 敏行
・URL:https://challase.com/
・事業内容
1.タレントプロダクション(スクール)事業
2.SNSマーケティング支援事業
3.動画広告代理店事業
4.WEB制作事業
5.アントレプレナーシップ教育事業
◎プロフィール
則竹 瑛斗
2009年11月11日生まれ、千葉県松戸市出身。ゼロ高等学院在学中。2019年から3年間アメリカに滞在後、国内最大級の環境イベント等にて店舗運営やパンフレット制作を経験。その後、教育企業とNPO法人にて執行役員、事務局長、営業・技術責任者を歴任し、探究学習イベントやアクセラプログラムの立ち上げに従事。2024年3月にChallase株式会社を設立し、代表取締役CEOに就任。”おもしろい”を定義し、仲間との挑戦で会社を成長させるスタートアップ事業を創っている。現在は芸能プロダクションや法人向けのSNSソリューション事業等を展開。国際空手道連盟 極真会館 初段。ゼロ高等学院 特待生、NPO法人Locaneer 副代表理事。