—自己紹介をお願いします。
阿久田美花です。群馬県太田市にあるHAIRMAKESTUDIO LIFE本店の店長をしています。
—「阿久田さんには頭が上がらない」とおっしゃっていますが…。
とんでもないです!LIFEの過去12年間の歴史のうち、松井さんに一番迷惑をかけているスタッフは私だと思いますよ!そんな私にもこんな温かい言葉を掛けてくれて嬉しいです。
私の方が感謝しています!ただ、松井さんと初めて出会ったのは19歳のときなので、「17~8歳くらいの頃から一緒に働いていた」というのはちょっと間違っていますけど(笑)。
—そうだったのですね。阿久田さんが19歳のとき、当時の松井さんの印象はいかがでしたか?
美容師なりたての私にも、とにかく優しかったです。「この人、本当に美容が好きなんだな」と感じていましたし、お客様への向き合い方も非常に丁寧で温かさがありました。
私は19歳で美容師になって数年で美容の世界を離れ、26歳のときにLIFEのオープンに合わせて美容業界に戻ってきたのですが、だいぶブランクがあったにもかかわらず、再びこの世界に戻って来ることができたのは松井さんがいたからです。
—松井さんをとても信頼していたのですね。ブランクの存在にもかかわらず、再び美容の世界に戻ろうと思ったのはなぜなのでしょう?
やっぱり美容は好きだったので、ずっと未練はあったんです。でもきっかけがないまま時間が過ぎていって、気づけば26歳になっていました。
同年代が店長になったり独立してサロンをオープンしたりといった話がどんどん入ってきて、フリーターをしている自分が、周りからどんどん追い抜かされている気持ちになってしまって。
そんなとき共通の友人から、松井さんが「阿久ちゃんって今何しているの?美容に戻らないの?」って言ってたよ、という話を聞いて、久しぶりに連絡をとったんです。
松井さんに素直に今の心境を打ち明けると、「じゃあ、一緒にやろうよ!」と言ってくれました。
もちろん不安もありましたが、松井さんと一緒だったら、どんな大変なことがあっても楽しく乗り越えられるという安心感があったので、思い切ってこの世界に戻ることを決めました。
—この12年間の歴史を振り返ってどんなお気持ちですか?
松井さんの想いがスタッフにかなり浸透しているなと感じます。松井さんが「お客様は家族」と言い続けてきたからこそ、スタッフも「それって当然だよね?」くらいの気持ちでお客様と向き合えていると思います。
また、これはお客様からもよくご指摘いただくのですが、とにかくスタッフの仲が良いです。一人欠けたら全体のバランスが変わってしまうくらい、スタッフ一人ひとりのなかでお互いの存在感が大きいと思います。
こうした文化は、松井さんがとにかく優しく見守り続けてきてくれたからこそ徐々にできあがったものです。今はサロン全体の雰囲気が少し優し過ぎると感じているので、店長として締めるところはきちんと締めて、スタッフを強く育てていきたいと思っています。
—頼もしいですね!松井さんの掲げる「100年続く企業になる、100人スタッフを雇用する」といった拡大ビジョンについてはどうお考えですか?
会社の代表はそのくらい大きなビジョンを掲げて、未来を描いてくれていいと思います。私は店長としてより現実的でシビアな目線から、ビジョン実現に向けて地道に努力していきたいです。
ひとまず今後は、売上アップを続けつつ、スタッフの不平不満がなく、常に前向きなお店にすることを目標にしていきます。個人的には、みんなのフォロー役、相談役という存在を目指していきたいと思います。
(画像提供:株式会社LIFE)