世界最大級のHRソリューションカンパニー・Adecco Groupが、“究極のインターンシップ”として開催したのが、「CEO for One Month」です。
倍率約1600倍の選考を勝ち抜き、Adecco Group Japan代表である川崎健一郎氏とともに、CEO業務を1ヶ月体験できる貴重な機会を手にしたのは、弱冠18歳の高校生、澤田悠太さんでした。
「澤田さんは日本を代表する若手起業家として、今後皆さんも必ずメディアで目にするでしょう」と川崎氏に言わしめた澤田さんに、「CEO for One Month」で学んだことを伺いました。
CEO業務1ヶ月体験インターンシップの実態とは
2022年CEO for One Monthの日本代表として、1ヶ月間 Adecco Group Japan 代表の川崎健一郎氏とCEO業務を体験したということについて、率直なご感想をお聞かせください。
澤田
最初に凄いなと感じたのはインターンシップの自由度の高さです。
一般的なインターンシップは指導担当者からタスクを振られると思いますが、Adecco Groupは「リソースはあるので好きにやっていいよ」という感じで、白紙のスケジュールからスタートします。
その自由さは、やりたいことがない人にとっては苦痛かもしれません(笑)。この自由さは “CEO”を体験できるAdecco Groupでのインターンシップ独自の魅力だと思います。
澤田さんが体験した「CEO」とは何だと思いますか?
澤田
川崎さんとお話しさせていただくなかで、CEOとは「パーパスに合致するビジョンを示し、期間を決めて、自身も動きつつ周りを巻き込んでビジョンを達成する役割」だと思うようになりました。
川崎さんの、「ビジョンを掲げるだけなら簡単だが、何をいつまでにすべきかを具体的に示し、実現までもっていける人は少数」という言葉を聞いて、ビジョンしかなかった自分の未熟さに気づきました。
澤田
1人で進めるのではなく、周囲を巻き込み、力を借りることだと思います。CEOという立場の最大の強みは人的リソースだと思います。
僕は今までプログラミングをやるにしろ、勉強をするにしろ、何でも自分1人で進めるやり方しか経験してきていませんでした。1人だと実現できるスケールに限界があります。
一方CEOが示すビジョンは壮大だからこそ、達成のためには他の人の力を借りなければいけません。
周りを動かす役割であるCEOというポジションを体験させていただいたおかげで、力を借りる心強さや人を巻き込むことの困難さも学ぶことができました。
アフリカの諺に「早く行きたければ一人で行け、遠くへ進みたければみんなで行け」とありますが、まさにCEOはみんなで進む際の指導者なのでしょうね。澤田さんも多くの方の力を借りたということですが。
澤田
多くの優秀な本部長や社員の方々から素晴らしいアイディアやアドバイスを頂いたおかげで、自分のビジョンをどうすれば達成できるかが具体的に見えるようになりました。
インターンシップでは、ビジネスプランの作成が課題として出されるのですが、いろいろな指摘をもとに何度も考え直すことで、より良いプランができたと思っています。
実践的なアドバイスを得られる贅沢な時間
ビジネスプランの作成において、どのようなアドバイスがあったのでしょうか?
澤田
当初のプランでは、学生と企業間のインターンシップのマッチングサービスを考えており、学生もしくはその親からマネタイズする仕組みを練っていました。
しかし、企業側からすると学生や親が課金するシステムでは、一定の経済力のある層しかサービスに登録せず、集められるデータが偏ってしまうことがデメリットになるという指摘を受けました。
企業にとって良いと思って考えたマネタイズの仕組みが逆効果になるとは思ってもいなかったので驚きましたね。また一からプランの練り直しです。
慈善事業ではなく、ビジネスとして成功させなければいけないので、本当に毎日頭をひねっていました。
しかし、おかげさまでビジネスプラン発表会では何を聞かれても答えられるくらい根拠のあるプレゼンテーションをすることができました。
自分一人では決して完成させることはできなかったビジネスプランです。
何度もミーティングを重ねたうえでのビジネスプランだったのですね。
澤田
ミーティングといえば、川崎さんとの1on1ミーティングも、非常に学びが多く贅沢な時間でした。川崎さんと話していると視野が何百倍も広がっていくんです。
些細な会話から始まったトピックが、企業が社会問題に対してどうアプローチするかといった壮大な話まで広く深く発展していき、僕自身のやるべきことがクリアになっていくのを感じました。
決して無理強いはせず、どうしたいかを聞いてくださるのも印象的でしたね。1ヶ月間毎日が濃密で学びばかりだったので、「CEO for One Month」に挑戦して本当に良かったと思います。
すべての人がやりたいことができる世界を
そもそも澤田さんは何故「CEO for One Month」に挑戦しようと思ったのでしょう?
澤田
僕は将来実現したいことがあるので、そのためにプログラミングを学んだり、専門書を読んだり、ビジコンに挑戦したりとインプットを重ねていたのですが、なかなかアウトプットの機会がありませんでした。
プログラミングなどの技術と、アイディアやプロモーションなどの企画の2つを同時に実務レベルで体験できる機会がないかと思い、インターンシップについて調べていたところ、見つけたのが「CEO for One Month」です。
CEOを体験できるインターンシップなんて他に無いので、自分の実力を試すチャンスと思い応募することにしました。
なるほど。澤田さんが将来実現したいことについて教えていただけますか?
澤田
僕は世界中の人が自分のやりたいことを実現できる世界を目指したいと思っています。海外で働きたいと思えば言語が障壁にならない世界、学びたいと思えば経済状況が障壁にならない世界です。
というのも、僕は小さい頃から海外への憧れがあり、海外で進学したり働いたりしたいと思っていたのですが、どうにも語学が苦手で(笑)。
また、海外の大学へ進学となると年間1千万円の学費がかかることも珍しくありません。好きなことをしたいだけなのに、言語や教育など様々な面で障壁が多すぎないか?と疑問に感じていました。
この状況を打破するため、まずは教育と言語の分野での障壁をAIを活用してなくすソリューションを展開する会社を起業したいと思っています。
最終的には教育と言語の壁を取り払うだけでなく、あらゆる面で誰もが自由に挑戦できる世界をつくりたいです。
自分が人生を賭けてやりたいことがある人が、そこに全力で注力できるような世界が目標ですね。
変化を恐れないAdecco Group Japanだから成長し続けている
今回のインターンシップに参加して、Adecco Group Japanに対するイメージに何か変化はありましたか?
澤田
「CEO for One Month」と出会う以前は、Adecco Group Japanについて何も知りませんでした。人材派遣業界全体へのイメージも正直なところあまり良くありませんでした。
ですが、川崎さんをはじめAdecco Group Japanの皆様と実際にお話しすると、Adecco Group Japanがどれだけ人を重視しているのかが伝わってきました。
人財躍動化が進めば社会が変わるというビジョンにも納得ですし、何より変化に対する姿勢が素晴らしいと感じました。
澤田
日本の会社、特に大企業は変化を恐れて、あまり大胆な一歩を踏み出せないイメージがありました。
一方Adecco Group Japanの経営層の方々は、人的資本の可視化に注力することで社会全体を押し上げていこうという強い気合いのようなものを持っていたように思います。
Adecco Group Japanの変化を恐れず、積極的に改革を起こしていこうとする組織風土が成長の秘訣だと感じました。
こうした素晴らしい企業でCEOというポジションを体験させていただいたことを非常に嬉しく感じています。
澤田さんは今後はどのように活動していきたいですか?
澤田
今回のインターンシップで得た全ての学びを自身のビジョン達成に向けた実践に落とし込んでいきたいと思います。
「CEO for One Month」で得た経験は決して忘れません。この1か月間で学んだことを将来必ず生かしていきますので、今後も引き続き見守っていただけると嬉しいです。