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“また?!”BTSジョングク宅で侵入未遂 事務所が「プライバシーと安全への配慮を」警告

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“また?!”BTSジョングク宅で侵入未遂 事務所が「プライバシーと安全への配慮を」警告
BTS 公式HP より

世界的スターBTSジョングク宅で侵入未遂が複数発生。BIGHIT MUSICは厳重警告を発し、兵役直後に直面した課題と日韓・海外の類似事例に注目が集まっている。

BTSジョングク宅侵入事件の経緯

「自宅の玄関を繰り返し押す不審な手」が目撃されたのは6月。中国人女性が現行犯逮捕され、続く8月には韓国人女性が駐車場に無断侵入した。いずれも世界的スターBTSジョングクの自宅で起きた出来事だった。

この異常事態を受け、所属事務所BIGHIT MUSICは9月29日、公式コミュニティ「Weverse」で声明を発表。「一部は検察に送致された」と明かしつつ、ファンや社会に向け「プライバシーと安全を侵害する行為は決して許されない」と厳重警告を発した。

兵役除隊と事件発生のタイミング

ジョングクさんはジミンさんとともに2023年12月に陸軍へ入隊し、2025年6月に兵役を終えて除隊した。陸軍第5師団砲兵旅団で調理兵として服務していたことも報じられている。

除隊後、再始動を心待ちにするファンの期待は高まっていた。だが、その熱量の一部が暴走し、侵入未遂という危険な行為へと姿を変えた。兵役という国民的義務を終えた直後のアーティストに襲いかかる現実は、ファンダムの光と影を如実に映している。

日韓の法制度比較と対応の違い

韓国では「サセン」と呼ばれる過剰な追跡行為が社会問題化してきた。これを背景に2021年には「ストーキング犯罪処罰法」が成立し、住居侵入や執拗な接近も刑事罰の対象となった。BIGHIT MUSICの無寛容姿勢は、この制度を背にしたものだ。

一方、日本でも2016年の元AKB48メンバー刺傷事件をきっかけにストーカー規制法が改正され、待ち伏せや執拗な連絡が処罰対象に追加された。しかし、芸能事務所が積極的に法的対応を公表することは少なく、多くは静かに処理される。韓国の「公表して抑止する文化」と、日本の「水面下で処理する文化」の対比は鮮明だ。

ファンダム経済の光と影

BTSのファンダム「ARMY」は音楽業界を支える巨大な経済圏を形成している。コンサートの動員力やグッズの売上は世界中に波及し、国家経済に影響を与えるほどの規模に成長した。

しかしその熱量が、時に過剰な接近やプライバシー侵害に変わる。愛情が強すぎるあまり、ファンの一部が「自分だけの存在であってほしい」と思い込み、危険な行動に走ることがある。経済力を生む結束と、個人の尊厳を脅かすリスクは、常に表裏一体なのだ。

海外で相次ぐ類似事例

こうした問題は韓国に限らない。米国では野球のイチロー氏の自宅に不審者が侵入を試み、夫人が侵入を防いだ事件が報じられた。さらにNBAのスター選手やハリウッド俳優の邸宅も標的とされ、警備体制の強化が叫ばれている。

欧州ではサッカー選手が試合中に自宅を狙われる事件が後を絶たない。英国プレミアリーグの有名選手宅に押し入った犯人が現行犯逮捕される一方、スペインでも家族が被害に遭うケースが相次いでいる。

日本でも声優やアイドルの自宅周辺での付きまとい行為が報告されており、2016年の刺傷事件は社会に衝撃を与えた。芸能人やスポーツ選手という「特別な存在」であればあるほど、彼らの生活空間は脅かされやすい。

今後の再発防止策と提言

今回の事件送致は、韓国におけるストーカー防止法の実効性を試す事例として重要である。しかし法規制だけでは十分とは言えない。芸能事務所には危機管理体制の強化が求められ、同時にファン自身も「適切な距離感」を学ぶ必要がある。

兵役を終え、新たな活動に踏み出すジョングクさん。その未来が安全で実りあるものとなるかは、ファン文化全体が健全な方向へ舵を切れるかどうかにかかっている。健全なファンダムを育てることこそが、アーティストとファン双方の未来を支える基盤になるだろう。

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ライター:

新聞社・雑誌の記者および編集者を経て現在は現在はフリーライターとして、多方面で活動を展開。 新聞社で培った経験をもとに、時事的な記事執筆を得意とし、多様なテーマを深く掘り下げることを得意とする。

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