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またも道路陥没!川口市で市道に穴 原因と危険回避のポイントとは

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川口市で道路陥没3度目
DALL-Eで作成

埼玉県川口市南前川の市道で6月29日正午ごろ、縦横約1メートルの道路陥没が発生し、現場は通行止めとなった。幸いけが人は確認されていないが、通行人の「穴があいている」との110番通報で発覚した。警察と市は現場を封鎖し、詳しい原因の調査に着手している。

全国で相次ぐ陥没、川口市では今年3件目

道路の陥没は都市部を中心に近年相次いでおり、国土交通省の資料によれば、全国では毎年1,000件近い報告がある。とくに上下水道やガス管など、地中インフラの老朽化が進む都市では、道路下の空洞化が進行し、地表に突然穴が開くケースが後を絶たない。

川口市でも2025年に入ってから今回で3件目の道路陥没となり、同市は過去の事例に照らし、周辺の埋設管の点検と地盤調査を進めている。

 

陥没の主な原因――インフラの老朽化と地盤沈下

専門家によれば、道路陥没の主な原因には以下のようなものがある。

  • 上下水道管の老朽化・破損:水道管の漏水が周囲の土砂を流出させ、空洞化を招く。
  • 雨水や地下水の浸食:長雨や台風により地下の土壌が流され、強度が低下する。
  • 地盤沈下や地震の影響:地中の微細な動きが積み重なり、長期的に空洞が形成される。
  • 工事ミス・埋戻し不良:過去の道路工事で適切に土が詰められていない場合に空洞ができる。

とくに都市部では、戦後の高度成長期に敷設された管路が50年以上経過しており、目視点検だけでは異常を検知できないことも多い。

 

生活者が取るべき危険回避策

道路陥没の予兆を一般市民が事前に察知するのは困難だが、次のような異変を見かけた際には、速やかに自治体や警察へ通報することが推奨される。

  • 路面にひび割れが多くなっている
  • 水たまりができやすくなった
  • 歩くと沈むような感覚がある
  • 道路の一部が盛り上がっている、または下がっている

また、市民側の注意だけでなく、自治体の予防対策も不可欠である。例えば、地中レーダー探査やファイバースコープによる点検技術が導入されつつあるが、費用と人材の制約から、全国的な展開には至っていない。

 

問われる予防保全と情報公開

川口市では今回の陥没を受け、現場周辺の道路・上下水道管の緊急点検を進めるとともに、通行止め情報を市のホームページで随時公開している。今後は、市民向けに陥没危険箇所の「見える化」や、防災マップの定期更新など、リスクの共有と予防保全の仕組みづくりが問われる。

 

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SHOEHORN くつべらマン

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児童養護施設の職員。特に中学~新卒年齢の若者の生活・医療・福祉・自立支援に従事している。勤務時間外では、様々な職業の方へ取材活動を実施しており、大人になる若者たちへ情報を提供している。

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