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ChatGPTで障害発生 世界的に利用停止や遅延 生成AI不具合で仕事に影響も

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OpenAI statusより

2025年6月10日、OpenAIの対話型AI「ChatGPT」で障害が発生した。一部ユーザーがエラーや応答の遅延を報告しており、SNS上では「仕事にならない」との声も相次いだ。

 

ChatGPTで世界的な障害 一部は未復旧のまま

米OpenAIが提供する対話型AI「ChatGPT」で、6月10日未明から世界的な障害が発生した。OpenAIの公式ステータスページでは「一部サービスでエラー率が上昇している」と発表。SNSや掲示板では「応答が遅い」「エラーになる」といった不具合報告が相次ぎ、業務に支障をきたすケースも見られた。

無料ユーザー中心に影響か 有料版では正常に動作するケースも

障害は日本時間の10日午後3時30分ごろ(米国東部時間10日午前2時30分)から発生。OpenAIは「一部ユーザーにおいてエラー率と応答遅延が上昇している」としており、ChatGPTの他、同社のAI動画ツール「Sora」やAPIも影響を受けている。
なお、障害の影響は主に無料プランの利用者に集中している可能性があり、有料版「ChatGPT Plus」では比較的正常に動作しているケースも報告された。

ダウン検知サイトでも急増 1,400件超の報告も

 

障害の拡大は、リアルタイム障害検知サイト「DownDetector」でも確認された。同サイトによれば、イギリスでは1,400件を超える障害報告が寄せられ、日本やアメリカなど世界各地でも同様のトラブルが確認された。

また、米メディア「The Verge」によると、OpenAIは同日午前5時23分(東部時間)に「Soraでの高いエラー率」を追加で報告し、以降も「原因の調査を継続中」としていた。最新の更新では、「原因を特定し、現在は復旧作業中」と発表されている。

SNSでは不満の声も 「仕事にならない」「AIも止まる」

X(旧Twitter)などSNSでは、「ChatGPTで仕事が進まない」「生成AIにも止まるリスクがあることを再認識した」といった声が多く見られた。特に業務の一部をChatGPTに依存しているユーザーからは不安の声があがっている。

OpenAIによれば、ChatGPTは2022年11月のリリース以降、月間5億人以上が利用する世界最大級のAIチャットサービスへと急成長。2024年2月時点で週あたりのアクティブユーザーは4億人を超え、有料版利用者も1,000万人に達しているという(OpenAI発表)。

復旧の見通しは? OpenAIが対応中

 

OpenAIは「障害の原因を特定し、対応を進めている」と発表しており、復旧に向けた対応は継続中。ただし、記事執筆時点(6月10日午後8時)では完全復旧には至っておらず、引き続き一部ユーザーで不安定な状況が続いている。

利用拡大とリスクの裏表

近年、生成AIの利用は急拡大し、教育やビジネスなど多様な分野に広がっている。一方で、AIツールの不具合や倫理的課題も浮上しており、今回のような大規模障害は、利用者にAI依存のリスクをあらためて意識させる出来事となった。

※情報はすべて2025年6月10日時点の各社報道およびOpenAI公式ステータスページによる。

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ライター:

システムエンジニアとしてキャリアをスタートし、大手ITベンダーで勤務しつつ、副業でIT系の記事を執筆。2010年よりフリーライターとして独立。IT業界での経験を活かし、エンタープライズからコンシューマー向けテクノロジー、AI、SaaS、DXなど幅広いテーマで執筆

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