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こねこ便420が全国対応開始 ヤマト運輸の新サービスで小型配送が手軽に

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クロネコヤマトのこねこ便
DALL-Eで作成

小型荷物の増加と業務の効率化を背景に、ヤマト運輸(本社・東京都中央区、阿波誠一社長)は5月21日、新サービス「こねこ便420」を全国で本格展開した。フリマアプリやECサイト利用の拡大を受け、簡便で安価な配送手段を求める需要に応える構えだ。

小型配送に特化「こねこ便420」、全国一律420円で展開

ヤマト運輸が2024年8月より東京都内限定で導入していた配送サービス「こねこ便420」が、全国で利用可能となった。同サービスは、専用資材に梱包したA4サイズ相当・厚さ3センチ以内の荷物を、全国一律税込420円(資材料金込み)で発送できるもの。日本流通産業新聞によると、利用者はヤマト運輸の営業所または公式サイト「クロネコマーケット」などで専用資材を購入し、荷物を営業所に持ち込むことで配送が可能となる。

配達は郵便受けへの投函形式で行われ、宅急便と同程度の日数で届けられる。最短で翌日到着も可能とされ、時間の制約が少ない個人間取引にも適している。なお、コンビニエンスストアや宅配便ロッカーからの発送には非対応で、セールスドライバーによる集荷には応じる。

 

背景にあるのは業務負荷の分散と効率化

物流業界は現在、EC市場の拡大や個人間取引の増加による小型荷物の取扱量急増に直面している。これに伴い、従来の宅急便における梱包・料金計算・対面受取といった一連の業務が現場の負担となっていた。

「こねこ便420」は、事前決済・定額制・非対面配達という特徴により、受付から配達までの業務プロセスを簡素化。こうした施策は、再配達の抑制や人手不足の緩和にもつながると期待されている。

ヤマトホールディングスは、2024年度の中期経営計画において「構造改革の加速」と「デジタル投資の強化」を掲げており、今回のサービスもその一環と位置づけられる。

 

大手3社の料金とサービス比較

事業者サービス名料金(税込)サイズ・重量制限配達形式備考
ヤマト運輸こねこ便420420円A4サイズ相当、厚さ3cm以内郵便受け投函資材込み、全国一律、集荷対応、持込必要
ヤマト運輸宅急便(60サイズ)約940円3辺合計60cm以内、2kgまで対面配達地域により変動、複数割引制度あり
佐川急便飛脚宅配便(60サイズ)約770円3辺合計60cm以内、2kgまで対面配達法人割引対応あり
日本郵便ゆうパック(60サイズ)約810円3辺合計60cm以内、2kgまで対面配達割引制度あり
日本郵便レターパックライト370円A4サイズ、厚さ3cm以内、4kgまで郵便受け投函追跡機能付き、全国一律

利用者ができる業務負担軽減の工夫

配送現場の負荷軽減は、事業者だけでなく利用者の協力によっても実現できる。特に以下のような行動は、再配達や手間の削減に直結し、業務効率の向上に寄与する。

配送業者の業務負担を減らすために利用者ができること:

  • 配送日時の指定を適切に行う
    受け取れる時間帯を選んで指定することで、再配達の発生を防ぐ。
  • 置き配や宅配ボックスの利用を積極的に活用する
    対面受け取りを不要にすることで、ドライバーの訪問時間を短縮できる。
  • 不在がちな場合は営業所受け取りやコンビニ受取を選択する
    自宅での再配達を回避できるため、配送回数の削減につながる。
  • 荷物の梱包や宛名記入を事前に済ませておく
    営業所や集荷時の受付時間を短縮することができる。
  • 再配達の依頼はなるべく早めに連絡する
    ドライバーのルート計画に影響するため、早期の対応が望ましい。
  • 配送時の駐車スペースを確保する(集合住宅などの場合)
    一時停車が難しい立地では、短時間で配達できる工夫を行うと負担が軽減される。
  • 大口発送時は事前に連絡・予約を行う
    突発的な持ち込みや大量発送を避け、現場の混雑を抑えることができる。
  • 住所表記を正確に記載する(建物名・部屋番号を含む)
    配達トラブルや誤配送を防止し、時間と労力の無駄を減らす。

こうした個々の配慮は、一件あたりの負担軽減にとどまらず、業界全体の持続可能な運営にもつながる。配送業者が過重な負担を抱えず、安定したサービスを提供し続けるためにも、利用者側の理解と協力が求められる。

 

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ライター:

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SHOEHORN くつべらマン

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児童養護施設の職員。特に中学~新卒年齢の若者の生活・医療・福祉・自立支援に従事している。勤務時間外では、様々な職業の方へ取材活動を実施しており、大人になる若者たちへ情報を提供している。

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