フジテレビの編成幹部が1月30日付で人事異動となったことがスポニチアネックスの報道で分かった。この幹部は、タレントの中居正広氏(52)と女性のトラブルに関与したと一部で報じられていた。
フジテレビ幹部が「人事局付」に異動 報道後に出社停止
報道によれば、この幹部は今月15日から出社を停止していた。関係者によると、異動後は人事局付となり、これまでの編成幹部としての業務は上司が兼任する形になるという。同局関係者は「報道が続き、心身の負担が募っていた」と説明している。
週刊誌とフジテレビ、食い違う主張 中居トラブルの真相は?
この幹部は人気バラエティー番組を手掛け、港浩一社長からも信頼を寄せられていた人物だった。週刊文春は28日、この幹部が昨年12月の会食に関与していたとする記事を訂正しつつも、「X子さんは『A氏がセッティングしている会の延長だった』と証言している」として、関与を指摘し続けている。
一方、フジテレビは一貫して幹部の関与を否定。「事案が起きたとされる食事会には一切関与しておらず、会の存在自体も認識していなかった」との立場を示し、今後は第三者委員会の調査に委ねる方針を明らかにしている。
SNSで大炎上「接待文化の問題」や「隠ぺい疑惑」の声も
この人事異動をめぐり、SNS上ではさまざまな意見が飛び交っている。「編成幹部がタレントを直接接待するのは時代錯誤」「フジテレビのアナウンサー部は編成部の下にあり、接待文化が問題視されてきた」といった指摘があるほか、「報道を受けて心身の負担が募ったということは、何らかのやましい部分があるのではないか」との厳しい見方も寄せられている。
第三者委員会の調査はいつ? 今後の焦点は
フジテレビは、今回の問題について第三者委員会の調査に委ねるとしているが、その詳細なスケジュールや結果の公表時期については明らかにされていない。過去の類似ケースでは、調査結果が公表されるまでに数カ月を要することもあり、今回も時間がかかる可能性がある。
また、今回の件がフジテレビの番組制作やタレントとの関係性にどのような影響を及ぼすのかも注目される。特に、タレントとの接触ルールの見直しや、局のガバナンス体制の強化が求められる可能性が高い。
フジテレビの対応次第では、視聴者の信頼回復に向けた改革が進むのか、それともさらなる批判を招くのか、今後の動向が注視される。