福岡市の大丸福岡天神店は11月17日、エルガーラ・パサージュ広場にてクリスマスイルミネーションの点灯式を開催した。今年のツリーは、対馬高校ユネスコスクール部と大丸福岡天神店の九州探検隊が共同制作し、環境保全への意識啓発をテーマに、地域連携によるSDGs推進を象徴する取り組みとなっている。
廃ペットボトルキャップが華麗に変身
ツリーの装飾には、対馬で回収されたペットボトルキャップをアップサイクルした蝶々のオーナメントが使用されている。このオーナメント制作には、プレシャスプラスチック唐津、対馬市SDGs推進課、プレシャスプラスチック対馬、名古屋のムツミ工業など、多様な団体が連携。廃材を新たな資源へと転換させることで、循環型社会の実現に向けたメッセージを発信している。
企業と高校生の協働で生まれたキーホルダー
蝶々のモチーフは、九州探検隊とプレシャスプラスチック唐津のコラボレーションにより、キーホルダーとしても制作された。200名以上に配布されたキーホルダーは、環境問題への意識向上を促すツールとして、地域住民への啓発活動に貢献している。
地域連携が持続可能な未来を創造
今回のイルミネーションは、対馬市、福岡市、唐津市の連携によって実現した。企業、高校、行政、NPOなど、多様な主体がそれぞれの強みを生かし、環境保全、海洋プラスチック問題、生物多様性保全といった課題解決に向けて協働することで、地域全体の持続可能な発展を目指している。
大丸福岡天神店は、今回の取り組みを単なるイベントとしてではなく、持続可能な未来への一歩と位置づけ、今後も地域との連携を強化しながら環境保全活動を推進していく方針だ。クリスマスツリーの点灯期間は12月25日まで。