
ナイツの土屋伸之が47歳で美術大学への進学を公表した。10日に自身のインスタグラムで明かしたもので、この2年間、予備校に通って美大受験に挑戦し、この春から晴れて大学で学び始めたという。
地位のある漫才師が47歳で進学
土屋はこれから何者かになろうとしている若者ではなく、すでに漫才師として確かな地位を築いた人物。
成功した人物が肩書の外側にもうひとつの本気を作る姿は、仕事を続けながら学び直す時代の象徴として受け止められている。
インスタグラムでは自らを「50手前の超絶浪人生」と表現しつつ、大学への感謝と、より勉強を深めていく決意をつづった。
美大受験は突然ではなかった
土屋の絵への傾倒は、突然始まった話ではない。
2024年10月のTBSラジオ出演時に、すでに「絵の学校」に通って油絵を学んでいることを明かしていた。
さらに遡ると2021年にはTBS系「プレバト!!」の秋の水彩画コンクールで優勝しており、テレビの企画とはいえ、その画才は注目されていた。
漫才師が描いた「笑う客席」
instagramでの進学報告に添えられたのは、笑いに包まれた客席を描いた油彩画だった。
土屋はその景色を自分にとっての「絶景」と説明し、美術の師匠を求めて大学を目指したと明かしている。
描きたい題材が先にあり、その表現を磨くために大学を目指す。
学歴や肩書を増やすためではなく、表現の精度を上げるための進学は、好感をもって受け入れられている。
漫才の現場で見てきた景色を、今度は絵画として定着させようとする姿勢には、芸人としての土屋と画家を目指す土屋がきれいにつながる。
NHK Eテレ出演とも重なった
この進学報告は、8日に放送されたNHK Eテレ「3か月でマスターする西洋美術」での発言とも重なり、話題を押し上げた。
番組内で土屋は「この4月から晴れて美大生になった」と報告し、ハリウッドザコシショウを描いた油彩画「誇張」を披露した。
メディア露出と本人発信が同じ週に重なったことで、ニュースが単発で流れるのではなく、土屋がなぜそこまで絵に向かったのかという関心へ自然に広がった。
土屋伸之の美大進学が映すもの
47歳での美大進学は、年齢を越えて挑戦する美談に留まらない。
土屋はinstagramで「なるべく多くの良い絵を描ける画家になれるよう励んでいきたい」と記しつつ、「もちろん漫才をもっともっとやりながら」とも添えている。
芸人を辞めて別の人生へ移るのではなく、いま持っている仕事を深めながら、別の表現領域にも本気で入っていく。
売れてから大学へ入るのではなく、売れている最中にあえて学びへ戻る。
その選択の潔さに、土屋伸之という人の地力が表れている。



