
東京・新宿区歌舞伎町のコンセプトカフェ「夢をたべるおもちゃ箱」で、営業許可を得ずに女性従業員に男性客を接待させた疑いが浮上し、経営者の佐藤聡容疑者と店舗責任者の25歳の女が逮捕された。店には17歳の女子高校生を含む未成年少女4人が在籍していたとされ、歌舞伎町の深夜営業と未成年就労の問題があらためて表面化した。
16歳の少女も在籍
FNNプライムオンラインによると、佐藤容疑者らは風営法上の営業許可を受けないまま、女性従業員に男性客への接待をさせた疑いが持たれている。
発端となったのは歌舞伎町でおこなわれた一斉補導で、その過程で17歳の女子高校生がこの店で働いていたことが判明した。
さらに16歳の少女らを含む計4人の未成年少女が在籍していたという。
佐藤容疑者は「警察官が接待行為を確認しているのであれば言い逃れはできません」と容疑を認めているとされる。
焦点は「接待」に当たるかどうか
焦点は、コンセプトカフェという看板を掲げながら、実際の営業実態が風営法上の「接待」を伴う営業に当たるのかどうかにある。
e-Gov掲載の風営法では、「接待」は「歓楽的雰囲気を醸し出す方法により客をもてなすこと」と定義されている。
警察庁の資料でも、談笑やお酌など、特定少数の客を相手にしたもてなしは具体例として挙げられており、店側が“カフェ”を名乗っていても、実態が接待営業なら許可の有無が厳しく問われる。
歌舞伎町で続く未成年補導
歌舞伎町では、いわゆる「トー横」周辺を中心に、未成年の補導や深夜帯の問題が繰り返し報じられてきた。
2024年春には警視庁が歌舞伎町周辺で一斉補導を実施し、小学生を含む31人を補導したケースもあった。
2026年1月にも一斉補導で10代少女らの補導が相次いだとされ、今回の摘発は単発の店の問題というより、歌舞伎町の未成年流入と接待型営業の境界が崩れている現実を映したものといえる。
店名だけでは隠せなかった営業の実態
捜査で見えてきたのは、「夢をたべるおもちゃ箱」という柔らかい店名とは対照的に、未成年少女が複数在籍し、無許可接待の疑いまで持たれる営業の実態だった。
歌舞伎町では、コンカフェやメンズコンカフェが“飲食店”の外観をまといながら、実質的には接待型に踏み込むケースがたびたび問題化している。
今回の逮捕は、看板やコンセプトよりも、実際に店内で何がおこなわれているかが厳しく見られる時代に入ったことを示している。
問われるコンカフェ営業
今後は、店内でどの程度の接待行為が常態化していたのか、未成年少女の勤務実態がどこまで把握されていたのかが焦点になる。
歌舞伎町では、深夜の繁華街と若年層の流入が結びつく構図が続いており、今回の事件はそのひずみが店名付きで表に出た。
単なる摘発速報で終わるのではなく、歌舞伎町のコンカフェ営業がどこまで適法なのかという問いを突きつけた点でも、この逮捕の波紋は小さくない。



