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放送作家たむらようこ氏「テレビマン」上げnoteが炎上 ギョーカイ人の自己評価と世間のズレ

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たむらようこ(放送作家) instagramより

放送作家オフィス、ベイビー・プラネットが3月13日にnoteへ公開した「テレビマンはなぜ転職市場で評価されないのか」が波紋を広げ、いまだにその炎上を掘り下げる言及が相次いでいる。発端の投稿は、テレビ業界で働く人材が転職市場で過小評価されているとし、「頭を下げられる」「企画力がある」「何があってもやりとげる」などの強みを列挙した内容だった。

 

発端は「テレビマンは過小評価されている」という問題提起

元のnoteは、ベイビー・プラネットの社長、放送作家のたむらようこ氏によるもの。

テレビ制作者(”テレビマン”)の能力が履歴書では伝わりにくく、市場で価値を低く見積もられがちだという問題意識から始まっていた。

投稿では、テレビマンの特性として、修羅場耐性、企画力、締切順守、協調性、瞬発的判断力、コミュニケーション能力などが挙げられている。

投稿者側には、テレビの現場で鍛えられた人材への敬意を可視化したいという意図があったとみられる。

批判が広がったのは「長所の列挙」より「言い方」

この投稿はX上で「絶妙にズレている」「単なる世間知らず」など批判的に受け止められた。

強みとして示された項目の多くが、テレビ業界に限らず多くの社会人に共通する資質だと見なされ、「テレビマンだけが特別」という語りに映ったことが反発を招いた形である。

アゴラ編集部は3月24日付の記事で、このnoteは本来、擁護を意図したものだったはずが、論理構成や語り口そのものが外部評価の厳しさを逆に示す材料として受け止められたと論じている。

 

元テレビ朝日プロデューサーは「業界のズレ」を指摘

女性自身が4月4日に配信した別の記事では、元テレビ朝日プロデューサーの鎮目博道氏が、問題の核心はテレビマンを持ち上げようとする過程で周囲を無意識に下げてしまった点にあると指摘。

記事中では、列挙された長所はどの業界の社会人にも当てはまりうるもので、それを「テレビマンだから」と言い切ったことが、世間との距離をかえって際立たせたと説明している。

さらに、テレビ業界には自己顕示が強く見えやすい構造や、依頼の仕方、現場での振る舞いに古い感覚が残っているとの見方も示された。

炎上後の追記でも姿勢は変わらなかった

たむらようこ氏は3月22日付の別note「不合格と炎上が同時に来た日(仏滅)」で、元記事が“プチ炎上”したと認めつつも、テレビの良い面を書き続けたいと表明している。

そこで改めて示されたのは、現場のADがとっさに泣く子どもへ水を差し出したエピソード。

テレビマンにしかできない行動だと言いたいのではなく、仕事柄そうした対応に慣れている人の割合が多いのではないか、と説明をおこなった。

つまり、たむらようこ氏は謝罪よりも、テレビ業界への誇りを保ったまま自論を補足する道を選んだことになる。

 

炎上の本質はテレビ業界そのものへの不信

今回の騒動がここまで拡大したのは、ひとつのnoteの表現の問題だけではない。

テレビがかつて持っていた圧倒的な影響力が弱まり、業界に対する信頼や憧れも揺らぐなかで、「まだ自分たちは特別だ」と受け取られかねない言葉は、以前よりはるかに厳しく読まれるようになっているからだ。

テレビマンの技能や現場力そのものを否定する声ばかりではない。

だが、それを語る側の自己認識が古いままだと、擁護のつもりの文章が、そのまま業界の閉鎖性を証明してしまう。

今回の炎上は、テレビ業界の苦境ではなく、テレビ業界が自分たちをどう語るのかが問われた出来事だった。

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ライター:

東京都出身。一日中ネットに張り付いている。

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