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ナスDが“復帰間近”か 森崎友紀YouTubeで夫婦共演 降格から1年の現在地

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ナスD
DALLーEで作成

キッチンに響く、あの独特の声だった。
包丁の音に混じって、少し遠慮がちな、それでいてどこか懐かしい調子。

2026年3月、料理研究家・森崎友紀が開設したYouTubeチャンネル。その何気ない料理動画のなかで、「ナスD」の存在を感じ取った視聴者たちは、一斉にコメント欄へと集まった。

「おかえり」「声だけで分かる」

テレビから姿を消して1年。
“あの男”は、いまどこにいるのか。

 

 

森崎友紀のYouTubeに現れた“声だけの出演”

動画は、ごく普通の料理企画だった。
パスタに醤油ベースのソースを合わせる、家庭的でシンプルなレシピ。カメラの前では森崎が淡々と調理を進めていく。

だが、その途中だった。
画面の外から、男性の声が入る。

「栄養的には大丈夫なんですか?」

どこか理屈っぽく、しかし柔らかい口調。
視聴者の多くが、その瞬間に気づいた。

ナスDではないかと。

その後、食卓のシーン。
モザイク越しに向かい合う2人。辛口の評価を受け、「厳しすぎるよ」と苦笑する男性の姿。

顔は見えない。それでも、存在ははっきりとそこにあった。

この“半分だけの出演”が、かえってリアルだった。
完全復帰でもなく、完全沈黙でもない。

その曖昧さこそが、いまのナスDの立ち位置を物語っていた。

 

ナスDとは何者か “裏方から主役へ”の異例のキャリア

ナスDこと友寄隆英氏は、もともとテレビ朝日のディレクターとしてキャリアを築いてきた人物だ。
『いきなり!黄金伝説。』などで頭角を現し、過酷な企画を成立させる演出力で評価されてきた。

転機となったのは、2017年。
『陸海空 こんな時間に地球征服するなんて』での“部族ロケ”だった。

染料を全身に塗り、顔が黒く染まった姿。
危険もいとわず、未知の環境へ踏み込む行動力。

そのすべてが視聴者の目に焼き付き、「ナスD」というキャラクターが誕生した。

本来は裏方であるはずのディレクターが、
演者以上の存在感を放つ。

この“越境”こそが、ナスDの最大の武器だった。

 

2025年の転落 経費不正とパワハラ問題

しかし、そのキャリアは2025年3月に大きく揺らぐ。

テレビ朝日は、コンテンツ編成局のエグゼクティブディレクターが、
個人的な会食費など約517万円を不適切に処理していたと発表。

さらに、複数のスタッフに対して人格を否定する発言を繰り返すなど、
パワーハラスメントが確認されたとして、降格処分が下された。

公式発表では名前は明かされなかったが、
関係者の証言や報道から、この人物がナスDと見られている。

冠番組『ナスD大冒険TV』は打ち切り。
SNSも削除。

表舞台から、その存在は一気に消えた。

 

なぜナスDは支持され続けるのか

それでも、今回のYouTube出演に対して寄せられたのは、
批判よりも「待っていた」という声だった。

理由は単純ではない。

ナスDは、他のディレクターと決定的に違っていた。
指示するだけでなく、自分もやる。
それも、限界を超えるレベルで。

だからこそ、視聴者は“演出された過酷さ”ではなく、
“本物の過酷さ”を見ていた。

一方で、その姿勢は裏返せば、
他者にも同じレベルを求める危うさをはらむ。

今回の問題は、その延長線上にあった可能性も否定できない。

つまりナスDは、
「時代に合わなくなった才能」でもあり、
「いまも通用する才能」でもある。

この矛盾こそが、評価を二分する理由だ。

 

テレビ復帰はあるのか 最大の壁は“コンプライアンス”

現時点で、テレビへの復帰の動きは確認されていない。

その理由は明確だ。
問題の本質が、単なる炎上ではなく、
組織としてのコンプライアンス違反にあるからだ。

経費不正とハラスメント。
この2つは、テレビ局にとって最も重いリスクのひとつである。

人気や実績では帳消しにできない。

ここに、復帰の難しさがある。

 

YouTubeという“もう一つの舞台”

一方で、状況は完全に閉ざされているわけではない。

むしろ、今回のYouTube出演は、
別の可能性を示している。

テレビは組織の論理で動く。
しかしYouTubeは、個人で成立する。

企画、撮影、編集、出演。
すべてを一人で担うこともできる。

ナスDは、もともとそのすべてを理解している人物だ。

だからこそ、
テレビに戻るのではなく、
“テレビを持ち出す”こともできる。

今回の出演は、その試金石とも見える。

まずは声だけ。
次は姿か。
そして、企画そのものへ。

静かに、段階を踏んでいる可能性もある。

 

ナスDの現在地 “完全復帰前夜”か、それとも転換点か

キッチンに立つ森崎友紀。
その向かいに座る、モザイクの男。

テレビではない。
豪華なロケでもない。

だが、その空間には確かに“物語”があった。

かつて世界を駆け回ったディレクターが、
家庭の食卓で評価され、少しだけ落ち込む。

この落差が、どこか人間的で、
そして妙にリアルだった。

ナスDは、まだ戻っていない。
だが、完全に消えたわけでもない。

その中間地点に、いま彼はいる。

そして、その場所は…
もしかすると、これからのメディアの最前線なのかもしれない。

 

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ライター:

広告代理店在職中に、経営者や移住者など多様なバックグラウンドを持つ人々を取材。「人の魅力が地域の魅力につながる」ことを実感する。現在、人の“生き様“を言葉で綴るインタビューライターとして活動中。

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