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ホロライブ運営カバー、「1カ月で30件」法的対応へ 具体件数公表が示した本気度

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カバー株式会社のリリースより

ホロライブ運営元のカバーが、権利侵害投稿への対応を一段と具体化した。所属タレントに関する事実無根の情報をSNS上に投稿した人物との示談成立を公表したうえで、今後1カ月にわたり少なくとも30件程度の発信者情報開示請求、民事訴訟、刑事手続を計画していると明らかにした。直近では、ホロライブ所属のVTuber博衣こよりのWBC演出をめぐってネット上で賛否が大きく割れたばかり。中傷や虚偽情報への対応は改めて重みを増している。

注目されたのは示談成立より「30件」

今回の発表で目を引いたのは、示談成立そのものより、「今後1カ月にわたり、少なくとも30件程度」という具体的な数字だ。カバーは3月19日、所属タレントに関する事実無根の情報をSNS上に投稿し、社会的評価を不当に貶め、人格的な尊厳を侵害した人物を特定し、昨年末に示談が成立したと公表した。さらに、YouTubeやXなどのSNS、匿名掲示板、まとめサイトなどで続く権利侵害行為について、少なくとも30件程度の発信者情報開示請求、民事訴訟、刑事手続を進める方針を示した。件数と期間を明示したことで、今回の発表はひとつの処理報告にとどまらない内容になった。

 

今回が初動ではない

もっとも、これを初めての強い対応と捉えるのは正確ではない。カバーは少なくとも2022年12月の時点で、ANYCOLORとの連携体制構築を公表していた。誹謗中傷や権利侵害を、単発のトラブルではなく業界横断で向き合うべき課題として扱っていたことがうかがえる。その後も2024年1月には、誹謗中傷などの権利侵害行為に関する対策活動を報告し、前年の開示請求件数や和解件数も示していた。今回の発表は、そうした流れの延長線上にある。

違いは「これから動く件数」まで示したこと

今回が強く受け止められた理由は、対応そのものより、その打ち出し方にある。2026年1月21日の発表でも、カバーは複数事案について対象者を特定し、示談が成立したと公表していた。一方で、その時点では今後も民事的および刑事的な責任を追及する方針を示すにとどまっていた。これに対し3月19日の発表では、「今後1カ月で少なくとも30件程度」という近い未来の件数まで明らかにした。継続してきた権利侵害対応を、より具体的に前へ出した点が今回の違いである。

 

ネット上では歓迎が先行

ネット上の反応では、まず歓迎の声が目立った。30件という規模や、民事だけでなく刑事手続まで含めた表現に対し、運営の本気度を評価する反応が広がった。虚偽情報や人格攻撃が長く見過ごされがちだっただけに、件数を伴って法的対応を打ち出した今回の発表は、所属タレントを守る姿勢を明確にしたものとして受け止められている。

一方で線引きを気にする声もある

ただし、歓迎一色ではない。こうした発表が出るたびに浮上するのが、批判と誹謗中傷の線引きである。今回の公式発表で対象とされているのは、事実無根の情報の流布や、所属タレントの人格を不当に貶めるような投稿だ。通常の感想や批評まで一律に対象としているわけではない。とはいえ、個別の投稿内容や対象タレント名は公表されていないため、「どこからが対象なのか」「批判まで萎縮しないか」といった慎重な受け止めも残る。

 

直近の騒動とも地続きにある

今回の発表の背景には、ホロライブ周辺で直近もネット上の言論が荒れやすい状況が続いていたことがある。博衣こよりのWBCプレイボールコールをめぐっては、歓迎と反発がぶつかり、演出批評を超えた過熱した投稿も目立った。今回のリリースはその件を名指ししていないが、虚偽情報や人格破壊に踏み込む投稿には具体的に動くという運営側の姿勢を、改めて示した形だ。

カバーの法的対応は、より具体的になった

今回の本質は、初めて動いたことではない。以前から続けてきた権利侵害対応を、より具体的に示したことにある。2022年末から続く対応の流れを踏まえれば、3月19日の発表は、継続してきた法的対応をさらに明確にした発表とみるのが自然だろう。批判そのものではなく、虚偽情報や人格侵害には具体的に動く。その線引きを数字つきで公表したことで、今回の発表の意味はよりはっきりした。

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ライター:

東京都出身の音楽家。こちらはライターとしての世を忍ぶ仮のペンネーム。平易な言葉で情緒的な文章を書く。対象の思いを汲み取り、寄り添うことを重視。少年期より難病を持ち、弱者への眼差しが裏テーマ。自分の頭や心を使って、形のない美しさや優しさを世の中にひとつずつ増やしたい。書きもののほか、BGM、テーマソング、賑やかし、癒やしなど、音楽全般も承り〼。

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