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【中村児太郎DV事件】妻は顔面骨折「血だらけで逃げた夜」 1億円超の借金と歌舞伎復帰計画の裏側

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中村児太郎

名門歌舞伎一家の若手として将来を期待されてきた中村児太郎(32)を巡るDV問題が、新たな局面を迎えている。

酒に酔った末の暴行で妻は顔面骨折などの重傷を負ったとされ、現在は離婚協議が続いている。ところが、その協議の中で児太郎側が「1億3800万円の借金があり慰謝料を支払えない」と主張していることが明らかになった。

さらに、舞台復帰を模索する動きも水面下で進んでいるという。

華やかな舞台の裏側で起きた“凄絶DV事件”。その背景には、歌舞伎界特有の構造も見え隠れしている。デイリー新潮の報道をもとに、その経緯を追う。

 

 

深夜の路上で始まった暴行 「顔を地面に押し付けられた」

事件が起きたのは2021年11月の夜だった。

都内で食事を終えた二人は、タクシーで帰宅していた。車内でささいな口論が始まり、空気は次第に険しくなっていったという。

妻によれば、突然、児太郎が髪の毛をつかんできた。

タクシーを降りた後、暴力はさらに激しくなる。
路上で倒され、顔を地面に押し付けられたという。

深夜の街で起きた騒ぎに、目撃者が警察へ通報。警察官が駆けつける事態となった。

しかし児太郎は警察官に対し、

「酔っ払っているだけだから大丈夫」

と説明したとされる。

その場は大きな事件にはならず、二人は自宅へ戻ることになった。

だが、事態はそこで終わらなかった。

 

「このままでは死ぬ」自宅で続いた暴力

自宅へ戻ると、再び口論になった。

妻が「離婚したい」と口にした瞬間、児太郎は腕を首元に叩きつけたという。さらに髪をつかみ、馬乗りになって暴行したとされる。

逃げ場はなかった。

妻は当時の状況を振り返り、

「頭は冷静でした。“このままじゃ死ぬ”と思いました」

と語っている。

必死にこう訴えたという。

「こんなことしたら仕事も全部ダメになるよ」

その言葉で児太郎は一瞬我に返ったとされる。しかし、妻の顔はすでに血だらけだった。

救急車は呼ばれなかったという。

 

「顔は腫れ、洋服は血だらけ」母が見た惨状

妻は必死に頼み込み、タクシーで実家へ向かった。

真夜中だった。

突然開いた玄関の扉の前に立っていたのは、血だらけの娘だった。

靴は履いていない。
靴下も片方だけ。

顔は大きく腫れ上がり、洋服は血で染まっていたという。

母親は当時をこう振り返る。

「頭が真っ白になりました」

後に妻は顔面骨折などの重傷と診断されたとされる。

 

梨園という特殊な世界 なぜ復帰が議論されるのか

この事件が大きな議論を呼ぶ理由の一つは、歌舞伎界の特殊な構造にある。

歌舞伎は基本的に世襲の世界だ。
役者の多くは代々続く家の出身であり、名前や芸は「名跡」として受け継がれる。

児太郎もその一人である。

祖父は人間国宝の七代目芝翫、父は歌舞伎俳優
中村福助
という名門の出身だ。

興行を担うのは
松竹
であり、役者は主に松竹の公演に出演することで収入を得る。

一般企業のような雇用関係とは異なり、「解雇」という形が取りにくいのも特徴だ。そのため、不祥事があっても復帰が議論されることが少なくない。

 

歌舞伎役者の収入事情 なぜ借金が生まれるのか

今回の離婚協議では、児太郎側が「1億3800万円の借金」を抱えていると主張しているという。

歌舞伎役者は華やかなイメージがあるが、収入構造は意外に複雑だ。

主な収入は舞台出演料だが、若手の場合、出演料は一公演数十万円程度とも言われている。テレビ出演やCMなどがあれば収入は増えるが、必ずしも安定しているわけではない。

一方で支出は大きい。

衣装代や付き人の費用、稽古、交際費など、歌舞伎役者には多額の出費が伴う。特に若手は、名門の家に生まれた場合でも個人としての収入が十分とは限らず、生活費が膨らむこともあるとされる。

記事によれば、児太郎は銀座で派手に飲み歩いていたとも伝えられており、借金の背景についてもさまざまな憶測を呼んでいる。

 

「謝罪の家」が競売に 借金1000万円の影

事件後、児太郎は謝罪の意味として、妻の家族のために家を購入することを約束したという。

神奈川県内の住宅だった。

しかし、その名義は児太郎のままだった。

妻が名義変更を求めても応じなかったとされる。

そして昨年秋、その家に裁判所の執行官が訪れた。

住宅は競売にかけられていた。

原因は、知人から借りた約1000万円の借金だったとされる。貸主が裁判を起こし、競売を申し立てたという。

 

過去にも相次いだ歌舞伎界のスキャンダル

歌舞伎界では、これまでもたびたび不祥事が話題になってきた。

2010年には、歌舞伎俳優
市川海老蔵
が都内の飲食店で暴行事件に巻き込まれ、大きな社会問題となった。

また2016年には、歌舞伎俳優
中村橋之助
の不倫問題が報じられ、梨園の私生活に注目が集まった。

こうした不祥事は大きく報じられるものの、多くの場合、時間の経過とともに舞台へ復帰するケースが少なくない。

そのため今回の問題でも、

「復帰をどう判断するのか」

という点に注目が集まっている。

 

復帰計画の噂 しかし壁は高い

関係者によれば、今年の「七月大歌舞伎」で児太郎を復帰させようという動きがあるという。

しかし、舞台復帰には大きな壁もある。

歌舞伎界の看板役者
市川團十郎
が復帰に否定的ではないかとの見方もあるからだ。

團十郎は児太郎を可愛がっていたとされるが、結婚を知らされていなかったことに失望したとも伝えられている。

事務所側は「そのような事実はない」としている。

 

梨園の伝統と社会の価値観

歌舞伎は日本を代表する伝統芸能であり、長い歴史と文化を持つ。

しかしその一方で、世襲制度や閉鎖的な世界が批判されることも少なくない。

特にDV問題については、現代社会の視線は非常に厳しい。

SNSでも

「DVではなく犯罪ではないか」
「普通の会社なら即解雇」

といった声が相次いでいる。

伝統芸能の世界が、社会の価値観とどう向き合うのか。

中村児太郎を巡る問題は、梨園のあり方そのものを問いかけている。

そして、彼が再び舞台に立つ日は来るのか。

その答えは、まだ見えていない。

 

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ライター:

広告代理店在職中に、経営者や移住者など多様なバックグラウンドを持つ人々を取材。「人の魅力が地域の魅力につながる」ことを実感する。現在、人の“生き様“を言葉で綴るインタビューライターとして活動中。

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