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高橋成美が解説で引っ張りだこ りくりゅう金で話題沸騰、7か国語才女の“宇宙一”誕生秘話

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高橋成美
高橋成美 公式インスタグラムより

リンクを包んだ静寂が、歓声へと変わる。
最後のポーズが決まった瞬間、会場の空気が震えた。金色の照明の下、抱き合う“りくりゅう”。その光景を見つめながら、解説席の声が震える。

「宇宙一ですよ!」

そう叫んだのは、元ペア日本代表の高橋成美だった。
ミラノ・コルティナ五輪で歴史的金メダルを獲得した三浦璃来木原龍一組の演技は、日本フィギュア界の扉をさらに押し開いた。そして同時に、高橋成美という解説者の存在も、強烈に刻みつけた。

その数日後、彼女はもう一つの“話題”を笑顔で正すことになる。

 

 

8か国語」ではなく「7か国語」 神語が足された理由

「これ、8じゃなく7か国語なんです」

ラジオ番組でそう語ると、スタジオはざわついた。続けて放たれた言葉が、高橋らしい。

「バラエティ番組で神様と会話したので、“神語”も話せることになっていて……それで8になっちゃったみたいです」

爆笑が起きる。だが、この一言は単なる笑い話ではない。
誇張された“スーパー才女”像を、本人が軽やかに修正した瞬間だった。

実際に堪能なのは、日本語、中国語、英語、フランス語、イタリア語、ロシア語、韓国語の7言語。慶應義塾大学総合政策学部卒という経歴も相まって、「高橋成美 何か国語?」という検索が急増したのも無理はない。

しかし彼女は、語学力を誇示することなく、ユーモアに変える。
その余裕こそが、氷上で培った強さの裏返しでもある。

 

日本ペア史を切り開いた軌跡

1992年1月15日、千葉県生まれ。幼少期にスケートを始め、早くからペア競技に進んだ。日本ではまだ競技人口も少なく、環境も整っていなかった時代だ。

語学を武器に海外へ渡り、中国やカナダを拠点に修練を重ねる。
2012年世界選手権で銅メダルを獲得。日本ペア史上初の快挙だった。

その後、木原龍一とペアを結成。2014年ソチ五輪に出場し18位。結果は決して華やかではなかったが、日本ペアが五輪の舞台に立ち続ける礎となった。

全日本選手権7度優勝。
2018年に現役引退。

だがリンクを離れても挑戦は続く。2021年、29歳で日本オリンピック委員会(JOC)理事に就任。若手アスリートの声を届ける役割を担う。

そして2026年、ミラノ五輪。
解説席から、元パートナーの金メダルを見届ける立場となった。

 

嫉妬と祝福のあいだで

高橋は率直に語っている。

「自分の成績を超えられるのが少し悔しかった。私が足を引っ張っていたのかなと思うこともあった」

ソチ五輪18位という記録。
その先にある後輩の金メダル。

複雑な感情がなかったはずはない。だが、ミラノのリンクで演技が完成した瞬間、彼女の胸にあったのは祝福だった。

「本気で感動して、のめり込んでいる自分に気づいた。今回やきもちゼロ!」

あの「宇宙一」は、競技者としての過去を乗り越えた言葉でもあった。

 

なぜ“神解説”は刺さったのか

エキシビションを「チートデー」と例えた発言も話題となった。

「肉もアイスもポテトチップスも全部出せる日」

専門用語を並べない。
誰もが想像できる比喩で、難解なペア競技を身近に引き寄せる。

関係者によれば、高橋は他競技の実況まで研究し、声のトーンや間の取り方まで分析しているという。
努力を見せない努力家。

五輪後、テレビ出演が急増。インスタグラムのフォロワーも大幅増加。だが、それは偶然ではない。ソチから積み重ねてきた時間の延長線上にある。

 

宇宙一の言葉、その先へ

「8じゃなく7です」

その訂正は、小さな話題かもしれない。
だがそこには、等身大でいる強さがある。

ソチで悔しさを抱えた選手が、
ミラノで祝福を叫ぶ解説者になった。

リンクの氷は冷たい。
しかし、その上で生まれた言葉は、確かに温かい。

高橋成美への注目度はさらに増すに違いない。

 

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ライター:

広告代理店在職中に、経営者や移住者など多様なバックグラウンドを持つ人々を取材。「人の魅力が地域の魅力につながる」ことを実感する。現在、人の“生き様“を言葉で綴るインタビューライターとして活動中。

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