
お笑いタレントのキンタロー。(44)が2月22日、自身のインスタグラムを更新し、ミラノ・コルティナ冬季五輪で金メダルを獲得した“りくりゅう”こと三浦璃来、木原龍一ペアのものまねを披露した。祝福の意を込めた投稿は瞬く間に拡散される一方、SNSやニュースサイトのコメント欄では賛否が渦巻く事態となっている。
「祝金メダル」タイムリー投稿に喝采
キンタロー。は「りくりゅうペア!!!!祝金メダル」と題し、三浦にふんした自身の姿と、“営業先の音響スタッフ”を木原役に仕立てた写真を公開。リフトを再現したカットも含まれ、細部まで作り込まれた構図が目を引いた。
キンタロー。は投稿で「私もペアで社交ダンサーだった時代もあり、世界選手権にもロペスとチャレンジした経験があり、他人事とは思えず自分の事のように嬉しかった」とつづり、自身の経験と重ね合わせながら快挙を祝福した。
コメント欄には「コーヒー吹き出した」「最高」「仕事早すぎ笑」「優しい表情のりくちゃんが宿ってます!」など好意的な声が続出。完成度の高さやスピード感を評価するファンの熱量が目立った。
「笑えない」批判も…アスリートものまねの難しさ
しかし、ニュースサイトのコメント欄では空気が一変する。「努力の結晶をすぐネタにされるとモヤっとする」「五輪金メダルの余韻くらいはそっとしてあげてほしかった」といった意見が相次いだ。
中には「スポーツ選手は競技が本業。ビジュアルを笑いに変えるのはいかがなものか」と指摘する声もあり、アスリートを題材にしたものまねの是非が議論となっている。
五輪という舞台は、選手にとって人生を懸けた集大成だ。そこに笑いを持ち込むことへの違和感が、一部視聴者の感情を刺激した形だ。
「絶対に叩かないで」異例の呼びかけ
一方、キンタロー。は別投稿で「絶対に叩かないでください。私も人の子です。ちゃんと傷つきます」と呼びかけた。「彼にも許可を得ています」「血の滲む努力をしました」と制作過程を説明し、最後には「ものまねは真面目に見ないこと」と締めくくった。
ものまね芸人としての矜持と、炎上への恐れ。その両方がにじむメッセージだった。
“愛あるものまね”はどこまで許されるのか
とはいえ、ものまねは本来、祝福や親しみの延長にある文化でもある。特徴を誇張し、少しだけデフォルメする。その“ちょっとしたズレ”が笑いを生む。
見る側が「愛だ」と感じれば拍手が起き、「からかいだ」と感じれば違和感が残る。境界線は、実はとてもあいまいだ。
キンタロー。が込めたのは祝福の気持ちだったのだろう。ただ、そのタイミングや表現の強さが、人によって受け取り方を分けた。
結局のところ、“許されるかどうか”を決めるのは一人ひとりの感情だ。だからこそ、賛否が同時に生まれる。笑いは軽やかだが、その受け止め方は案外、繊細なのである。



