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プランクスターズ炎上全史 さっぽろ雪まつり騒動で露呈した「自由奔放悪ガキ集団」の危うい成功モデル

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プランクスターズ

プランクスターズは、炎上を避けるどころか、積極的に燃料として利用してきた異端の集団だ。広島発祥のこのグループは、過激な言動と常軌を逸した演出で賛否を巻き起こしながら、地下アイドルの枠を突き破り、全国ツアーや海外公演を次々と成功させてきた。

2026年2月のさっぽろ雪まつりで起きたスクール水着パフォーマンスは、その姿勢が公共空間で完全に裏目に出た象徴的事件である。プランクスターズの成り立ちから最新炎上、過去のスキャンダル、そしてアイドル業界全体に広がる炎上依存の構造までを検証する。

 

プランクスターズとは何者? 広島発「自由奔放悪ガキ集団」の正体

プランクスターズは2018年12月31日、広島で結成された。結成当初は「自由奔放悪ガキアイドル」を名乗っていたが、2023年頃から自ら「アイドル」の肩書きを外し、無秩序で予測不能な集団へと完全に振り切った。所属はYABACUBE INC.。ファンの呼称は「悪ガキ」で、グループの世界観と攻撃性をそのまま言語化した名称だ。

最大の特徴は、メンバーが固定されない点にある。加入と脱退を繰り返す流動的な編成で、「誰がいるか」よりも「何をやらかすか」が注目される構造を作り上げてきた。2026年2月時点で、活動の中心にいるメンバーは以下の通りだ。

マジ神☆カンナ
リーダー格。水色担当で、ライブ進行やMCをほぼ一手に引き受ける実務担当。混沌としたグループをまとめる調整役でもあり、表に出ない場面での影響力は大きい。

愛成来来
名前のインパクト通り、行動力と破壊力を兼ね備えた存在。さっぽろ雪まつりのスクール水着騒動では事実上の主役となり、賛否の中心に立った。

虹春ぬし
ミントグリーン担当。過激さが先行しがちなグループの中で、比較的安定したパフォーマンスを見せる軸の存在。

ももしきや古き軒端の忍にもなほあまりある昔なりけり
通称もーりー。異常なまでに長い名前そのものが売りで、存在自体がネタと挑発を兼ねている。ステージ上では独特の空気感を放つ。

キャンディ・ビビッドパラダイス
現在、生誕祭クラウドファンディングを実施中。3月15日の東京公演に向け、ファンから直接資金を集めるなど、収益面でも象徴的な立ち位置にある。

エンマチャチャ
比較的新しいメンバー。荒削りだが破壊力のあるパフォーマンスで、ライブのカオス度を一段引き上げる役割を担う。

過去にはニホン・ザルやプリちゃんなど、動物的モチーフを前面に押し出したメンバーが在籍していた時期もあるが、現在は上記の顔ぶれが主力だ。新メンバー募集は常時行われており、条件は「東京か広島で活動可能」「おもろいやつ」「メンタルが鋼」。実質的に炎上耐性を必須とする選別が行われている。

一方で活動実績は派手だ。全国47都道府県ツアーをほぼ完売で回り、豊洲PIT、Zepp東名阪、Zepp台湾ワンマンも成功。海外5カ国ツアーも経験している。2025年2月に一度解散した後、同年7月にブラジルの大型フェスで復活した経緯は、通常のアイドルでは考えにくい異例の再始動だった。

この集団にとって、メンバー構成や常識は重要ではない。炎上を恐れず、話題を生み、数字を動かし続けること。それ自体がプランクスターズという存在の核なのである。

 

さっぽろ雪まつり2026 スクール水着パフォーマンスという致命的選択

2026年2月8日、さっぽろ雪まつり大通会場で行われた無料アイドルライブで、プランクスターズは決定的な一線を踏み越えた。愛成来来を中心とするメンバーが、スクール水着、ブルマ、タンクトップという極寒の北海道ではあり得ない軽装でステージに登場したのである。
外は大雪、気温は氷点下。そんな中でソフトクリームを手に歌い踊る姿を、公式アカウントはリアルタイムで拡散し、「なにしてるの…愛成来来」「全員格好おかしい」「やらせてないですからね?」と煽り文句を添えた。結果、SNSは瞬時に炎上した。
「これぞプラスタ」「ぶっ飛びすぎて笑う」といった称賛がある一方、「凍傷の危険」「虐待に近い」「家族連れのイベントでやることではない」「公序良俗に反する」といった批判が殺到。海外メディアまで反応し、国際的な話題に発展した。

 

謝罪と即告知 反省よりも優先されたプロモーション

2月9日夜、運営は「愛成来来、スクール水着出演についてのお詫び」と題した謝罪文を投稿した。内容は、事前報告のない本人判断であったこと、運営は指示していないこと、管理責任を痛感していること、今後は寒冷地での服装指導を徹底することなどを列挙したものだった。
しかし、その直後に名古屋での無料ライブと有料ライブの告知を連投。さらに初見向けの楽曲紹介まで行い、「謝罪が形だけ」「炎上を利用しているだけ」との批判を再燃させた。謝罪ポスト自体が新たな拡散装置となり、炎上は収束どころか拡大した。
この対応は、プランクスターズが炎上を制御する気があるのか、それとも完全に商材として割り切っているのかを疑わせる決定打となった。

 

洗剤事件から海外トラブルまで 止まらない炎上の履歴書

プランクスターズの炎上は今回が初めてではない。2023年には、オフ会でメンバーがファンに食器用洗剤を飲ませる動画を公式アカウントに投稿し、大炎上した。動画は削除されたものの、傷害事件に発展する可能性が指摘され、警察沙汰の噂まで広がった。
海外公演では、現地の法律や規制に抵触し、関係者が当局に連行されたとされる事例もある。結果としてイベンターから共演NGを突きつけられ、業界内で孤立した時期もあった。過激なメンバー名、倫理観の希薄さ、犯罪まがいと受け取られかねない演出が、常に火種となってきた。
それでも彼らは立ち止まらない。炎上のたびに開き直り、次のライブでさらに過激な表現を重ねる。その繰り返しが、強固で盲目的なファン層を形成してきた。

 

炎上が収益になる時代 プランクスターズが映す業界の歪み

プランクスターズは極端な存在だが、2025年以降、アイドル業界全体で炎上を前提とした活動が目立ち始めている。SNSでの万単位の拡散は、そのままチケット売上やクラウドファンディングに直結する。炎上すればするほど名前が売れ、数字が動く構造が完成してしまった。
雪まつり騒動後も、プランクスターズは新メンバー募集や海外遠征を即座に打ち出した。炎上をマイナスではなく、宣伝費ゼロの広告として消費する姿勢は、現代エンタメの危うさを象徴している。一方で、公共性や安全性を軽視すれば、主催者や自治体を巻き込んだ深刻な問題へと発展する可能性も高い。

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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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