ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

ワークマン、1290円からの衝撃 春夏リカバリーウェア36点公開、“2100万着”で日常着市場を制す

コラム&ニュース コラム
リンクをコピー
ワークマン
ワークマン公式インスタグラムより

1290円のリカバリーウェアが、業界の常識を塗り替えようとしている。

ワークマンは2月9日、東京国際フォーラムで2026年春夏新製品発表会を開催し、リカバリーウェア「MEDiHEAL(メディヒール)」シリーズ全36アイテムを公開した。前年は発売からわずか20日で約319万枚を完売。今回はその約7倍となる2100万着を全国で展開し、「欲しい人が、欲しいタイミングで必ず手に入る」日常着としての定着を狙う。高価格帯が主流だったリカバリーウェア市場に、ワークマンは“価格”と“物量”で真正面から挑む。

 

 

「また売り切れるのでは」会場に漂った異様な熱気

2月9日、東京・丸の内の東京国際フォーラム。
照明に照らされたステージ上で、次々とスクリーンに映し出される新作ウェアに、会場の視線が集まっていた。

ワークマンがこの日発表したのは、2026年春夏向けリカバリーウェア「MEDiHEAL(メディヒール)」シリーズ全36アイテム。価格は半袖・ハーフパンツが1290円から、長袖・ロングパンツでも1900円前後と、リカバリーウェア市場では異例とも言える低価格帯だ。

だが、注目を集めたのは価格だけではない。
販売計画は、前年実績の約7倍にあたる2100万着。同社が掲げるのは、「欲しい人が、欲しいタイミングで、必ず手に入る」リカバリーウェアの大衆化である。

 

発売20日で319万枚完売 “成功と反省”が生んだ大量供給

メディヒールが一躍注目を浴びたのは、2025年の一般向け本格販売だった。
発売直後から注文が殺到し、わずか20日間で約319万点を販売。多くの店舗で棚が空になる事態となった。

登壇した土屋哲雄専務は「社員は誰も売れ残る心配をしていない。それより、また品薄になるのではないかと心配している」と語ったという。

今回は全国約1100店舗に160万着規模の在庫を常備。さらに7年ぶりとなるテレビCMや、2700万部に及ぶ新聞折り込みチラシを投入し、供給と認知の両面から一気に市場を押さえにいく。

 

家でも、外でも、動いても 36アイテムに広がった選択肢

2026年春夏モデルでは、着用シーンごとにシリーズを明確化した。

通年の定番として支持されてきた「ROOMシリーズ」は、なめらかな天竺生地でルームウェア需要を担う。
素肌に心地よい「パイルシリーズ」は、5月に半袖・半パンタイプを投入予定。
移動や外出にも対応する「アクトシリーズ」は、ワンマイルウェアとしての存在感を強めた。
さらに、汗ばむ季節向けには吸汗速乾の「ドライシリーズ」、日常から作業現場までを支えるインナー類、寝具まで展開する。

価格帯はいずれも1290円~2500円程度に抑えられ、男女兼用モデルやレディース専用商品も用意された。

 

「若い世代ほど疲れている」市場を根底から塗り替える発想

これまでのリカバリーウェア市場は、1万円前後の高価格帯商品が中心で、ギフト需要に支えられてきた。

しかし土屋専務は、「調査では20~30代の85%が疲労を感じている」と指摘する。
疲れているのは、アスリートや高齢者だけではない。仕事、家事、育児に追われる現役世代こそ、回復を必要としている。その視点から生まれたのが、1900円前後という価格設定だ。

“特別な日のケア”ではなく、“毎日着る回復”。
ワークマンは、リカバリーウェアの定義そのものを塗り替えようとしている。

 

“一点突破”で売上の柱へ ワークマンの次なる勝負

メディヒールは、ワークマンにとって単なる新商品ではない。
多品種少量から脱却し、売上の1割以上を稼ぐ「マス化製品」を育てる。その象徴的存在である。販売金額は350億円規模。全社売上の約5分の1に迫る計算だ。
作業服の枠を超え、機能性日常着の領域で存在感を高めるワークマン。その成否は、この“1290円の回復ウェア”に託されている。

 

Tags

ライター:

広告代理店在職中に、経営者や移住者など多様なバックグラウンドを持つ人々を取材。「人の魅力が地域の魅力につながる」ことを実感する。現在、人の“生き様“を言葉で綴るインタビューライターとして活動中。

関連記事

タグ

To Top