
「お前は犬だ」。10代女性を監禁し、首輪をつけて支配。その裏で展開されていたのは、妻と“養子の愛人”を使った前代未聞の「複合的犯罪ビジネス」だった。警視庁が震撼した、欲望と暴虐の全貌に迫る。
「ターゲットリスト」に並ぶパパ活女子たち
「りりちゃんマニュアル」が世を騒がせたのは記憶に新しいが、今度はその意志を継ぐ(?)とんでもない男が現れた。
12月16日、警視庁に再逮捕された住所不定・無職の小野洋平容疑者(39)。彼が自らのスマホに書き残していたメモには、ふざけた称号が躍っていた。
《不倫だと訴えて慰謝料を請求! これを“頂きおじさん”と呼ぶ》
小野容疑者の手口は、極めて計画的かつ悪質だ。 まず、マッチングアプリやSNSで「パパ活」を希望する女性に接近。既婚者であることを隠してホテルへ連れ込み、肉体関係を持つ。ここまではよくある不倫劇だが、真の恐怖はここから始まる。
「事後、タイミングを見計らったかのように容疑者の妻が『夫と不倫しましたね』と怒鳴り込んでくるのです。パニックになる女性に対し、妻役は即座に慰謝料300万円を請求。小野容疑者は困ったふりをしながらも、裏では糸を引いている。これは典型的な美人局(つつもたせ)ですが、被害者が『パパ活女子』であるという後ろめたさを巧みに突いた犯行です」(週刊誌記者)
警察に駆け込んだ被害女性は判明しているだけで5人。だが、押収されたスマホには、これからの“獲物”を記したターゲットリストまでもが保存されていた。
妻と“養子の愛人”との奇妙な共同生活
この「頂きおじさん」ビジネスを支えていた共犯者たちの関係性が、捜査員たちをさらに困惑させている。今回、同時に逮捕されたのは、妻の小野晴香容疑者(28)と、内縁の妻でありながら戸籍上は「養子」となっている小野凜容疑者(24)だ。
「小野容疑者は、この二人の女性とひとつ屋根の下で『一夫多妻』生活を送っていました。LINEのグループトークでは『次の不倫慰謝料請求ビジネス(詐欺)の獲物は?』などと、あたかも営業会議のように犯罪の相談をしていたといいます」(前出・記者)
男一人に女二人。奇妙なトライアングルは、単なる詐欺グループに留まらなかった。彼らの“シノギ”はもう一つあったのだ。
火災報知器にカメラ…動画販売で5000万円
「ホテルに入室する際、彼らは事前に火災報知器型の隠しカメラを設置していました。ターゲットの女性との性行為を無断で撮影し、その動画を海外サーバーの動画投稿サイト『myfans』などで販売していたのです」(同前)
押収されたPCやハードディスクから出てきたのは、約100人の女性が映った800点以上ものハメ撮り動画。「頂きおじさん」は、慰謝料で女から金を搾り取り、さらにその裸体動画を売ることで、2年あまりで約5000万円もの利益を上げていたとみられる。
「被害女性は、慰謝料をむしり取られた挙句、自身のあられもない姿を世界中にばら撒かれていたことになります。まさに骨の髄までしゃぶり尽くす鬼畜の所業です」(同前)
「逃げたら殺す」10代女性を監禁した“本性”
そもそも、この事件が発覚したきっかけは、ある10代女性の命がけの脱走だった。11月26日、小野容疑者は未成年者略取と監禁の容疑で逮捕されている。
「SNSで知り合った10代の少女を自宅マンションに連れ込み、約2ヶ月間にわたり監禁しました。少女には首輪や手錠をかけ、『お前は犬だ』と罵り、スタンガンまで使用して支配していた。少女が隙を見て逃げ出し、大阪府警に駆け込んだことで、芋づる式に余罪が発覚したのです」(同前)
監禁、暴行、盗撮、動画販売、そして美人局詐欺。「情報が渋滞している」とネット上でも話題になるほど、あらゆる犯罪に手を染めていた小野容疑者。
押収された証拠品の中には、「頂きおじさん」としての歪んだプライドが透けて見えるメモが残されていた。一夫多妻のハーレムで王様気取りだった男は今、冷たい留置所の中で何を思うのか。
警視庁は、余罪を含めさらに厳しく追及する方針だ。



