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浜辺美波と目黒蓮主演映画「ほどなく、お別れです」斎場タイアップに批判集中 SNS批判受け中止判断

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【公式】映画『ほどなく、お別れです』
【公式】映画『ほどなく、お別れです』Xより

女優の浜辺美波(25)と、「Snow Man」の目黒蓮(28)がダブル主演を務める映画「ほどなく、お別れです」(2月6日公開)を巡り、斎場で実施予定だったタイアップ企画がSNS上で強い批判を浴び、イベント中止に至った。斎場運営会社が公式Xで公開した来場者への「お願い」が注目を集める一方、葬儀場という場所性に対する違和感から「不謹慎」との声が相次ぎ、企業判断の是非が問われる事態となっている。

 

斎場で予定されていた映画タイアップ企画の概要

問題となったのは、冠婚葬祭互助会「ごじょいる」(東京都豊島区)が運営する斎場「あんしん祭典」による映画タイアップ企画だ。
映画「ほどなく、お別れです」の公開日に合わせ、2月6日からあんしん祭典関連各ホールで、作品紹介パネルを集めたパネル展を開催する予定だった。展示内容は映画のビジュアルや作品情報を中心としたもので、映画の世界観を来場者に伝えることを目的としていたとみられる。

斎場を舞台にしたイベント自体は珍しいものではないが、日常的に葬儀が執り行われる施設で、映画のプロモーションを目的とした展示を行う点については、告知の段階からSNS上で賛否が分かれた。

 

公式Xで発信された「お願い」とその内容

同社はパネル展の告知と同日に、公式X(旧ツイッター)を更新し、来場者に向けた注意喚起を発信した。
投稿では、「弊社ホールは葬儀を執り行う施設です」としたうえで、「ご来館いただく皆様だけでなく、同じ時間帯にホール内で故人をお見送りされているご遺族もいらっしゃいます」と説明。大声での雑談や談笑、展示物への接触などは控えるよう呼びかけていた。

この「お願い」は、斎場という場所の性質を踏まえた配慮を示す意図だったとみられる。一方で、イベント来場者と葬儀の当事者が同一施設内に居合わせる可能性を前提とした内容であったことから、SNS上では企画の在り方そのものに疑問を投げかける声が広がっていった。

 

SNSで広がった反発と「不謹慎」との批判

斎場でのイベント開催という点を受け、SNS上では否定的な反応が相次いだ。

「実際に葬儀が行われているかもしれないところでパネル展を開くのか」「故人様とのお別れの時間を大切にしてほしい」「斎場であるのならば、ご遺族に寄り添うべきではないか」といった声が代表的で、「不謹慎」という言葉が繰り返し用いられていた。

注目されたのは、出演者のファン層からも強い反対意見が上がっていた点だ。

目黒蓮が所属する「Snow Man」のファンを自称するユーザーからは、「スノ担ですが大反対です」「スノ担への注意喚起よりも、まずご遺族の理解と許可が必要ではないでしょうか」といった投稿が見られた。
さらに、「気持ちの整理もできないまま葬儀の手配に来たご遺族に、『その日パネル展があり、ファンの皆さまも当館にいらっしゃいますのでご了承ください』と説明すること自体に強い違和感がある」「その状況を想像するだけで耐えられない」と、遺族側の立場に立った具体的な懸念も示されていた。

こうした反応からは、単なるファン心理や感情的反発にとどまらず、斎場という場で起こり得る現実的な場面を想像したうえでの批判が広がっていたことが分かる。

映画のテーマが死別であることを理由に斎場との親和性を認める見方に対しても、「フィクションと現実の死は別」「遺族にとって作品の意図は関係ない」とする声が重なり、不謹慎との受け止めはより強固なものとなっていった。

 

イベント中止の発表と企業側の説明

批判が広がる中、同社は1月27日、公式Xを更新し、パネル展の中止を発表した。
投稿では、「このたび予定しておりました映画『ほどなく、お別れです』公開記念パネル展について、本企画に関して、皆様からのご意見並びにご指摘を真摯に受け止め、開催を中止させて頂く事といたしました」と説明している。

中止判断により企画は実施されないこととなったが、発表内容は簡潔なもので、企画の経緯や当初想定していた運営方法についての詳細な説明は示されていない。このため、SNS上では「中止は当然」とする声とともに、「なぜこの企画が立ち上がったのかが分からない」との指摘も残った。

 

作品や出演者とは切り分けられた批判の構図

今回の一連の反応で特徴的だったのは、批判の矛先が映画そのものや出演者に向けられていなかった点だ。

浜辺美波や目黒蓮の演技、作品内容を否定する声は限定的で、「出演者に責任はない」「作品が巻き込まれた形だ」といった見方が多くを占めていた。
批判の中心はあくまで、斎場という場をプロモーションの舞台に選んだ判断と、その運営設計に向けられていた。

映画「ほどなく、お別れです」は、死別と向き合う人々の心情を描くヒューマンドラマで、監督は三木孝浩が務める。繊細なテーマを扱う作品であるからこそ、現実の葬儀空間との距離感がより厳しく問われた形だ。
今回のイベント中止は、作品とは別の文脈で企業姿勢が注目される結果となり、斎場という公共性の高い空間を用いたプロモーションの難しさを浮き彫りにした。

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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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