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MBSよんちゃんTV「強くてこわい日本」フリップでアナ謝罪 武田一顕氏監修コーナーの表現と放送法

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衆議院解散を翌日に控えた22日、毎日放送(MBS)の情報番組『よんちゃんTV』において、各政党の立ち位置を示したフリップの表現に対し、SNSを中心に疑問の声が上がり、番組内でアナウンサーが謝罪する事態となった。

番組では「優しくて穏やかな日本」と「強くてこわい日本」という対比で政党を分類。この表現に対し、インターネット上では放送の公平性や表現の妥当性を巡って議論が起きている。本稿では、放送された内容の事実関係と、それに対する反響、および放送法における関連規定について整理する。

 

「自民・維新・参政はこわい日本」武田一顕氏の分析として提示

当該シーンが放送されたのは、同番組内の「あす衆院解散 多党乱立の選挙戦へ」と題された特集内、前田春香アナウンサーが進行を務める「まえはるプレゼン」のコーナーである。

スタジオでは、「有権者の判断軸は?」というテーマのもと、ジャーナリスト・武田一顕氏の分析として、以下のフリップが提示された。

  • 青色:「優しくて穏やかな日本」
    • 中道改革連合
    • 国民民主
    • 共産
    • れいわ
  • 赤色:「強くてこわい日本」
    • 自民
    • 維新
    • 参政

政策や理念の違いではなく、「優しい」「こわい」という形容詞を用いたこの分類に対し、視聴者からはその基準の根拠を問う声が上がった。

 

Xでの拡散と視聴者の反応

放送直後より、XなどのSNSでは当該場面の画像が拡散された。現在までにインプレッション(表示回数)は1,700万件を超え、10万件以上の「いいね」が記録されるなど、大きな関心を集めている。

SNS上では、特定の政治的立場に限らず、様々な角度からの意見が見られた。

  • 「『つよくてこわい』という表現は、報道における公平性の観点から適切なのか」
  • 「複雑な政治状況を単純化しすぎており、有権者の判断に予断を与えるのではないか」
  • 「『優しくて穏やか』とされた側に対しても、かえって揶揄を含んでいるように受け取れる」

このように、感情的な言葉を用いた政党の二分法に対し、違和感を覚える旨の投稿が相次いだ。

 

河田直也アナによる「訂正とお詫び」

こうした反響の中、同日18時59分、番組MCの河田直也アナウンサーが番組内で以下のように述べ、謝罪を行った。

「ここで訂正とお詫びです。午後4時台のプレゼンコーナーの中で衆院選の各政党の公約の違いを伝えるスタジオ説明の中で、自民・維新・参政党について誤解を招くような表現がありました。お詫びします」

番組側は「誤解を招くような表現」があったことを認め、即座に訂正を行った形だ。

 

放送法第四条とBPOの観点

今回のケースは、放送事業者が遵守すべきルールを定めた「放送法」や、BPO(放送倫理・番組向上機構)のガイドラインに照らして、どのような論点が含まれるのか。

放送法第四条では、番組編集の準則として以下の事項が定められている。

放送法 第四条 一 公安及び善良な風俗を害しないこと。 二 政治的に公平であること。 三 報道は事実をまげないですること。 四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。 (出典:e-Gov法令検索「放送法」)

特に第二項の「政治的に公平であること」および第四項の「多くの角度から論点を明らかにすること」は、選挙報道において特に重要視される項目だ。今回のフリップにおける「こわい」「優しい」という分類が、この「政治的公平」や多角的な論点提示に合致していたかどうかが、議論の焦点となっている。

また、BPOの放送倫理検証委員会は、過去の選挙報道に関する見解において、「視聴者が公正な判断を下せるよう、事実に基づいた客観的な情報提供」の重要性を度々指摘している。過度な単純化や演出が、視聴者の正確な事実認識を妨げる可能性については、放送業界全体で常に留意されている課題である。

なお、武田氏は2024年12月、『日本人が知っておくべき中国のこと』(辰巳出版)というタイトルの著書を上梓している。

 

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Webライターとして活動。主にエンタメ系、サステナビリティ関連の記事などを扱っています。

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