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中国人インフルエンサー、カンボジアで路上生活者として発見 「高額報酬」偽求人の甘い罠

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高額報酬と恋人の誘いでカンボジアへ渡航した20歳インフルエンサーが消息を絶ち、後に衰弱状態で発見。詐欺拠点とされる都市で何が起きたのか、現時点で分かっている事実と残された疑問を整理する。

夢の高額報酬案件のはずが、異国カンボジアの地で路上生活

「楽に稼げる仕事がある」
「一緒に新しい人生を始めよう」

そんな言葉に背中を押され、海を渡った若きインフルエンサーが、衰弱しきった姿で路上で発見された。

中国・福建省出身のインフルエンサー Umi さん(本名・吳甄楨、20)は、2025年4月、恋人とされる男性からの誘いと「高額報酬の仕事」の話を信じ、カンボジア南部の港湾都市・シアヌークビルへ渡航した。しかしその直後から、彼女の消息は完全に途絶える。

家族が異変に気づいたのは数か月後。
「連絡が取れない。SNSも止まったまま」
嫌な予感が現実となり、昨年12月末、家族は警察に行方不明届を提出した。

そして2026年1月3日。
事態は思わぬ形で動く。

 

路上で発見された“別人のような姿”

現地当局と在外公館の捜索により、Umiさんはシアヌークビル市内の路上で極度に衰弱した状態で発見された。やせ細り、足には負傷の痕。自力での移動もままならない様子だったという。

在外公館の支援で直ちに病院へ搬送され、現在も治療を受けている。命に別状はないとされるが、精神的・肉体的ダメージは深刻とみられている。

SNS上には、彼女とみられる女性が夜の街をさまよい、座り込む様子を捉えた動画も拡散されており、「まるで別人」「何が起きたのか」と衝撃が広がった。また、メガネの上に上下ひっくり返したサングラスをかけるなどの異常行動と見られる点もあり「薬物漬けにされたのでは」という憶測も広がっている。

 

観光地の裏の顔 “詐欺拠点都市”シアヌークビル

Umiさんが姿を消したシアヌークビルは、かつてはビーチリゾートとして知られていた。しかし近年、その名は中国系犯罪組織の温床として国際的に知られるようになっている。

違法カジノ、オンライン詐欺、人身売買、強制労働。
「高収入」「渡航費・住居全額負担」といった甘い条件で外国人を誘い込み、逃げ場のない環境に追い込む“スキャムセンター”が多数存在するとされる。

実際、仕事だと思って渡航したものの、パスポートを取り上げられ、詐欺業務を強要されたという証言は後を絶たない。逃亡を図れば暴力や監禁が待っているケースもあるという。

Umiさんもまた、こうした犯罪ネットワークに巻き込まれた可能性が指摘されている。

 

「恋人の誘い」が疑念を呼ぶ

注目されているのが、渡航のきっかけとなった“恋人の存在”だ。
Umiさんは「恋人と一緒に働ける」「将来につながる仕事」と説明を受けていたとされるが、この男性の詳細は明らかになっていない。

近年、中国や東南アジアでは、恋愛感情を利用して海外へ誘い出す手口が増えているとされ、ネット上では「ラブスキャムの可能性は」「最初から仕組まれていたのでは」と疑念の声も上がっている。

 

大使館が異例の警告「高額求人に注意を」

在外公館は今回の件を重く見て、
「海外での高額報酬求人には、犯罪組織が関与している例が非常に多い」
と強く警鐘を鳴らした。

・ 仕事内容が曖昧
・ 異常に条件が良い
・ 知人・恋人だけを通じた紹介

こうした要素が重なった場合は、決して渡航しないこと、不安を感じた時点で公的機関に相談するよう呼びかけている。

 

9か月の空白が問いかけるもの

なぜ彼女は逃げられなかったのか。
その9か月間に、何があったのか。

Umiさん本人の回復を最優先としつつ、事件の全容解明が待たれている。
一方で、この出来事はSNS時代を生きる若者たちに、重い問いを突きつけている。

「うまい話ほど、疑え」
その当たり前の教訓が、あまりにも高い代償とともに示された事件だった。

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ムーンサルト もも

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広告代理店勤務を経て、Webメディア運営会社での編集・記事制作を経験。現在はフリーランスのWebライターとして活動。ネットミーム愛好家。

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