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【直腸がんステージ3を初告白】ラモス瑠偉、体重20キロ減の10カ月闘病 7時間30分の命懸け手術と“昨年末の異変”

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ラモス瑠偉
DALLーEで作成

元サッカー日本代表のラモス瑠偉氏(68)が、直腸がんステージ3と診断され、約10カ月に及ぶ闘病生活を送っていたことを初めて明かした。

NEWSポストセブンによると、異変は昨年末に感じた「便が出にくい」というごく小さな違和感だった。放射線治療25回、抗がん剤投与、7時間30分に及ぶ大手術。体重は74キロから54キロまで激減した。命と向き合った日々、支えとなった言葉、そして寛解へ向かう現在までを追う。

 

 

昨年末、ほんの小さな違和感から始まった

 異変は静かに訪れていた。昨年12月、トイレに入った際、便が出にくいと感じた。ただ、強い痛みはなく、日常生活に支障が出るほどでもなかった。長年、サッカー選手として身体を酷使してきたラモス氏にとって、それは「年齢による変化」の一つに過ぎないと思えたという。

 2016年に脳梗塞を経験して以降、定期的に人間ドックを受けてきたが、コロナ禍もあり検査からは足が遠のいていた。違和感はあったものの、深刻に受け止めるまでには至らなかった。

 

誕生日の翌日、告げられた「直腸がんステージ3」

 今年1月、ラモス氏は病院を訪れた。60歳を過ぎて増えるという前立腺の病を疑っての受診だった。だが、検査の結果、医師から告げられたのは全く別の現実だった。

 告知を受けたのは2月10日。その前日、2月9日は68歳の誕生日で、約350人の前でライブを終えたばかりだった。

「直腸がんです。ステージ3です」

 その一言に、頭の中が真っ白になったという。死を意識した瞬間、思考が止まり、夜になると天井を見つめたまま眠れない日々が続いた。

 

HIROと岡田武史の言葉が闘う覚悟を決めた

 告知を受けた直後、ラモス氏は家族や友人に病気を伏せていた。心配をかけたくないという思いが強かったからだ。ただ、どうしても伝えなければならない相手がいた。

 所属事務所LDH JAPAN社長のHIRO氏と、元サッカー日本代表監督の岡田武史氏である。HIRO氏には、仕事への影響を詫びる形で連絡を入れた。返ってきたのは「病気に負けないで」という力強い言葉だった。

 岡田氏はわざわざ東京まで足を運び、「どうやって早く復帰できるかはラモス次第だ。負けたら許さない」とエールを送った。日本サッカー界を共に背負ってきた盟友の言葉は、闘病に向き合う覚悟を固める大きな支えとなった。

 

放射線25回、抗がん剤…削られていく体力

 3月初旬から、がんを小さくするための放射線治療が始まった。治療回数は25回に及んだ。並行して抗がん剤の点滴と服用も行われ、身体への負担は大きかった。

 点滴を始めた最初の数日は特につらく、思うように身体が動かなかったという。それでも治療の効果は着実に現れ、500円硬貨ほどあったがんは大きく縮小。検査では、目視できるがんが消えていることが確認された。

 

7時間30分の大手術と体重20キロ減の現実

 7月28日、内視鏡によるがんの除去と人工肛門(ストーマ)の設置を伴う大手術が行われた。手術時間は7時間30分。医師からは「パワーがギリギリもった」と告げられたという。

 術後2日で歩行を始めたが、鏡に映る自分の姿に言葉を失った。体重は74キロから54キロへ。抗がん剤の副作用で荒れた肌、細くなった手足。人に見せたい姿ではなかった。

「お見舞いに来てほしくなかった。弱った姿を見せたくなかった」

 それが、当時の率直な心境だった。

 

「命の恩人」20歳下の妻が支え続けた日々

 闘病を最も近くで支えたのが、20歳年下の妻だった。検査や告知にも同席し、食事制限や生活面を徹底的に支えた。

 小麦粉を使った料理、揚げ物、甘いもの、コーヒーは控え、魚料理を中心とした食事に切り替えた。現役時代には考えられなかった「1日3食」の生活が、回復を後押しした。

 ラモス氏は妻を「命の恩人」と呼ぶ。脳梗塞、そして今回のがん。二度の大病を乗り越えられた背景には、献身的な支えがあった。

 

寛解へ、そして次の世代へ伝えたいこと

 10月には人工肛門を取り外す手術を行い、10日間で退院。現在は毎日3〜4キロを歩き、体重も59キロまで回復している。完治ではないが、寛解に向かって日常を取り戻しつつある。

「闘病している人には、優しい言葉をかけてほしい。治したいという気持ちが一番大事だ」

 来年のEXILE CUPへの完全復帰、息子と共に立ち上げたサッカークラブでの育成活動。役に立ちたいという思いが、再びラモス瑠偉を前へと進ませている。

 昨年末の小さな違和感から始まった10カ月の闘い。その先に、彼は新たな使命を見据えている。

 

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ライター:

広告代理店在職中に、経営者や移住者など多様なバックグラウンドを持つ人々を取材。「人の魅力が地域の魅力につながる」ことを実感する。現在、人の“生き様“を言葉で綴るインタビューライターとして活動中。

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