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M-1グランプリ2025決勝進出9組が出そろう 真空ジェシカ5年連続、ドンデコルテら4組が初決勝 史上最多1万1521組の頂点争いへ

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M-1グランプリ2025
M-1グランプリ2025 公式Xより

漫才日本一を決める「M-1グランプリ2025」の準決勝が4日、東京・NEW PIER HALLで開催され、21日の決勝に進む9組が決定した。真空ジェシカは5年連続での決勝進出。

ドンデコルテ、豪快キャプテン、めぞん、たくろうの4組が初めてファイナルへの切符を手にした。今年は史上最多となる1万1521組がエントリーしており、激戦を象徴する顔ぶれとなった。

 

決勝進出は9組 初出場4組が勢いを見せる

準決勝は、準々決勝を突破した30組とワイルドカード枠で勝ち上がった滝音を合わせた計31組で行われ、ネタ時間4分の一発勝負で21日の決勝進出を争った。

決勝に進むのは以下の9組。
ドンデコルテ、エバース、ヨネダ2000、豪快キャプテン、ヤーレンズ、真空ジェシカ、めぞん、ママタルト、たくろう。

このうち4組が初の決勝進出だ。ドンデコルテは勢いと構成力で準決勝でも完成度を見せ、豪快キャプテンは粗削りながらも個性が強く、観客席の反応も大きかった。めぞん、そして関西を拠点とするたくろうも手堅い構成とテンポで審査員をうならせた。

2年連続での決勝となったエバースの町田は「決勝行けるなんて、ガチでエグいぞ」と喜びを語り、SNSでもそのコメントが広く拡散された。

一方、ミキ、カベポスター、ラストイヤーを迎えたカナメストーン、黒帯といった常連勢は涙をのむ結果となった。彼らは21日の決勝直前に開催される敗者復活戦に懸ける。

 

決勝MCは今田耕司(59)と上戸彩(40)の安定タッグ

決勝のMCは、コンビを組んで15回目となる今田耕司(59)と上戸彩(40)が担当する。もはや「M-1の顔」といえる2人の安心感は健在で、大会の緊張感を和らげつつ、独特のライブ感を盛り上げる存在だ。

敗者復活戦は午後3時から行われ、陣内智則(51)と元日向坂46の齊藤京子(28)がMCを務める。齊藤がM-1でMCを務めるのは初めてで、バラエティ力と親しみやすい語り口が新風を吹き込むと期待されている。

決勝戦は午後6時30分から午後10時10分まで、ABCテレビ・テレビ朝日系列24局で生中継される。今年は敗者復活戦を含め7時間にわたる生放送となり、全国でM-1の行方に注目が集まる。

 

過去5年の王者を振り返る

今年の決勝を語るうえで欠かせないのが、近年の大会傾向だ。ここ5年間のグランプリは以下のとおり。

2020年 マヂカルラブリー
2021年 錦鯉
2022年 ウエストランド
2023年 令和ロマン
2024年 ヤーレンズ

この5年間を見ると、スタイルの幅が大きく広がっている。2020年のマヂカルラブリーは「動き中心の漫才」という新しい切り口で議論を呼び、2021年の錦鯉は泥臭くも誠実さが光る王者として、50代コンビの快挙が話題となった。

2022年のウエストランドは毒気のあるツッコミが特徴で、SNS時代の風刺性が支持された。2023年の令和ロマンは論理性とスピード感を見せ、若手ならではの空気をつくり上げた。そして2024年のヤーレンズは勝負強さと漫才の王道を現代風に磨き上げ、安定感のあるステージングで王者を掴んだ。

こうした歴代王者の系譜を踏まえると、2025年はさらに多様性が進んでおり、初出場組がどこまで絡むかが重要な焦点となる。

 

凄まじい競争率 1万1521組が参戦した「史上最多のM-1」 過去5年でエントリー数は約2倍に膨張

今大会のエントリー数は史上最多となる1万1521組に及び、M-1の歴史を塗り替えた。芸人の層の厚みが年々増していることに加え、賞レースとしてのブランド力が確立し、生配信文化の浸透によって漫才人気が加速したことが、この桁違いの数字を生んだ背景にある。

ここ5年間の推移だけを見ても、増加の速度は著しい。

2021年は6017組、2022年は7261組、2023年は8540組、2024年は1万330組、そして2025年が1万1521組。わずか5年でエントリー数は約2倍に膨張した計算となり、漫才界が確実に広がり続けていることを示している。

準決勝に進んだ31組の顔ぶれを見ても、競争環境の厚みが浮かび上がる。真空ジェシカは確立した独自の世界観で安定感を見せ、ヤーレンズは前年王者として注目度が一段と高い。

ヨネダ2000やママタルトも、既存の漫才フォーマットを軽やかに押し広げる独創性が際立ち、若手から中堅までが互いのスタイルを磨き合う構図が生まれている。新進気鋭のコンビと実力派のバランスが取れた準決勝だったことも、今年の層の厚さを物語る。

さらに、敗者復活戦にはミキ、カベポスター、黒帯、カナメストーンといった実力者が名を連ねる。いずれも決勝経験を持ち、ネームバリューも実績も十分なコンビばかりで、ここから勝ち上がった一組が本戦で勢いを持ち込めば、決勝戦の構図を覆す可能性もある。実力伯仲の大会となった今年は、敗者復活の一枠が例年以上に大きな意味を持つだろう。

膨れ上がったエントリー数と多彩な競演者たちが重なり合い、2025年のM-1はこれまで以上に「読めない」。その背景には、漫才という表現が単なる賞レースの枠を超え、文化として成熟し、広がり続けている現在の姿がある。

 

前例のない混戦 2025年のM-1は「読めない」

今年のM-1は「史上最も読めない大会」との声が関係者の間で広がっている。初出場4組の勢いはもちろん、安定感ある中堅、そして常連組の底力が三つ巴の様相を呈しているためだ。

若手の躍進が顕著な一方、テレビ出演の増加や劇場文化の復活により、芸人それぞれの個性が磨かれ、ネタの完成度が総じて高まっている。決勝は、予想外の組が一気に頂点に立つ可能性を秘めている。

21日の夜、誰が“日本一の漫才師”となるのか──。漫才史にまた新たなページが刻まれる瞬間が近づいている。


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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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