
国民的女優・米倉涼子(50)が、厚労省関東信越厚生局麻薬取締部、いわゆるマトリの捜査線上に浮上していると「文春オンライン」が10月11日に報じた。
報道によれば、8月20日に東京都内の自宅マンションへ家宅捜索が入り、米倉は取り調べで「大麻だとは知らなかった」と説明しているという。
華やかなキャリアの裏で、彼女を追い詰めた“静かな崩壊”が進行していた。
ガサ入れ直後の動揺と“知らなかった”という弁明
「ガサ入れ直後、米倉さんは親しい仕事関係者にかなり動揺した声で連絡をしてきたそうです。警察の取り調べには“大麻だとは知らなかった”と話しているようです」
そう証言するのは芸能関係者の一人だ。
文春オンラインによると、マトリは今年2月ごろに情報提供を受け、6月には内偵を開始。8月20日に踏み切った家宅捜索で、違法薬物の可能性がある押収物が確認されたとされる。
現時点で逮捕には至っていないが、状況は緊迫したままだ。
SNS更新停止、イベント欠席…続く“沈黙”
全国紙社会部の記者によると、米倉は8月19日を最後にInstagramの更新をストップ。9月以降は出演予定だったイベントを次々にキャンセルし、事実上の活動休止状態にある。
「本人は体調不良を理由にしていましたが、現場関係者の間では“何かあったのでは”という不安が広がっていました」と制作関係者は語る。
さらに私生活では、5年以上交際を続けていたアルゼンチン人ダンサーのゴンサロ・クエッショ氏が、10月12日にダンススクールのブログで「父と姉の体調不良のため帰国した」と発表。
ゴンサロ氏が海外にいるため、関係当局の聞き取り捜査が進まない状況が続いているという。
「米倉さんは捜査に協力的ですが、恋人不在で事情聴取が滞っている。彼が日本に戻れば一気に動くでしょう」と前出の記者は話す。
相次ぐ別れが生んだ“信頼の崩壊”
近年の米倉の周囲には、信頼していた人物たちとの別れが相次いだ。
「『ドクターX』で長年タッグを組んだ松田秀知監督が2021年に亡くなりました。米倉さんは“松ちゃん”と慕い、『みんなが引くほど喧嘩した』とInstagramにつづっていました」(テレビ局関係者)
さらに、オスカープロモーション時代からの男性マネージャーA氏が2023年に退社。報酬をめぐる行き違いがあったともいわれている。
2024年10月には、西田敏行さん(享年76)が死去。米倉は「目指したい存在」と語り、西田の「自信を持って、涼子ちゃんらしく」という言葉をノートに書き留め、今も枕元に置いているという。
芸能関係者はこう語る。
「信用していた人たちが次々に離れ、孤立感を深めた。頼れるのは恋人の存在だけになっていたようです」
“ドクターX”の呪縛とテレビ界での孤立
米倉といえば、シリーズ累計視聴率20%超を記録した『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)での強烈な印象が知られる。
だがその成功が、皮肉にも彼女の幅を狭めた。
「“何を演じても米倉涼子”と評され、他作品への起用が難しくなっていた。1話500万円という高額ギャラもネックになり、テレビ各局が敬遠していた」(制作関係者)
そこに今回の“ガサ入れ報道”が追い打ちをかけた。
「スポンサー第一の民放も、慎重なNHKも、疑惑のある人物をキャスティングする余地はほぼない。米倉さんのテレビ復帰は極めて厳しい」と前出の記者は語る。
女優本人も“型にはまった演技”への葛藤を抱えていたという。
「カメレオン女優に憧れ、田中裕子さんや池脇千鶴さんの演技を研究していました。繊細な性格で、眠れない夜も多かったと聞きます」(芸能関係者)
残された絆と、沈黙の理由
孤立する米倉を支える数少ない存在が、モデルのヨンア(39)だ。
「ヨンアさんは“お姉ちゃん”と慕い、彼氏探しを手伝ったり、信頼できる人を紹介したりしていました。今も連絡を取り合っているようです」(前出・関係者)
だが、テレビ業界の信頼を取り戻すのは容易ではない。
「西田さんの一周忌を目前に報道が出たのは象徴的。米倉さんは遺影の前で“迷惑をかけてしまった”と涙したと聞きます」(制作スタッフ)
華やかな舞台の裏で、信頼の糸が音もなく切れていった。
「私、失敗しないので」と言い切ってきた女優は、いまその言葉を最も苦しく感じているのかもしれない。