
「本当にごめん嫁ちゃん!」──。
10月7日、登録者数115万人を誇る人気YouTuber・シバター(39)が、不倫スキャンダルの渦中でそう叫んだ。
暴露系アカウント「DEATHDOL NOTE」によって晒されたLINEと写真。
これまで数々のYouTuberの不倫や浮気を断罪してきた男が、今度は自らその泥沼に沈んだ。
だが、炎上の渦中でも「謝罪はしない」「ノーダメージ」と豪語。
燃え上がる批判を前にしてもなお、シバターは炎上を“作品”として見せつけた。
暴露アカウント「DEATHDOL NOTE」に晒された男
「名前を書かれたアイドルは晒される」──。
そんな挑発的なフレーズで知られる暴露アカウント「DEATHDOL NOTE」。
X(旧Twitter)上で、アイドルやタレントの裏アカ写真や交際情報を晒す“デジタル週刊誌”として恐れられている。
フォロワー数は64万人を超え、投稿が一度出れば信憑性を問わず話題となる。
今回、その標的になったのが、炎上系YouTuber・シバター。
女性側の提供とされるプライベート写真や、彼が送ったとされるLINEのスクリーンショットが投稿された。
《俺が結婚してるからって、他で遊ばないでほしい》《結婚してなかったら○○と結婚したかった》──。
あまりに赤裸々な文面に、ネットは騒然。
9日時点で投稿には5万件近い「いいね」が付いた。
WEBメディア記者はこう語る。
「DEATHDOL NOTEは9月に大手芸能事務所との裁判準備に入ったとも言われています。名前が出た時点でアウトというほど影響力があり、芸能人の間でも“地雷原”扱いされています」
不倫を断罪していた男が、不倫の当事者に
今回の炎上が一層大きくなった理由は、シバター自身が過去に他人の不倫を激しく糾弾していたからだ。
今年7月、『FLASH』が報じた編集者男性とインフルエンサー・いけちゃん(28)の不倫疑惑に対し、シバターはYouTubeで「既婚者を狙うってことは、いろいろリスクがある」「倫理観を失ってる」と強く批判していた。
そんな“正義の鉄槌”を振るっていた男が、数カ月後には同じ罪で晒されることに。
SNSでは皮肉と失望が入り混じった声が飛び交った。
《散々、人の不倫叩いといてこれか》
《子供もいるのに、やってることが最低》
《不倫をネタにしてたのが全部ブーメラン》
信頼もイメージも崩壊寸前──そう思われたが、シバターはむしろその炎上を逆手に取るかのような“逆走”を見せた。
「謝罪する気はない」──炎上を糧に生きる男の矜持
10月9日、YouTubeで公開された動画「お騒がせしている件について」。
その冒頭でシバターは、不敵な笑みを浮かべながら語った。
「皆さん、楽しんでいただけてますか? 不倫とか浮気とか、好きでしょ? 炎上、好きでしょ? 僕は謝罪する気は少しもございません」
挑発的な言葉の数々に、コメント欄は一瞬で騒然となった。
だが、その中で唯一、神妙な面持ちを見せた瞬間があった。
それが、妻への謝罪だ。
「本当にごめん嫁ちゃん! 信頼を築くのは時間がかかるけど、崩すのは一瞬。アルファードでもバーキンでも買うから許して!」
両手を合わせ、深々と頭を下げる姿をカメラが捉えた。
本人によれば「妻からは厳しく叱られた」といい、現在は「どう落とし前を付けて、また一緒に戻るのか」という話し合いを夫婦で続けているという。
その一方で、視聴者や世間に対しては「謝ろうと思っていない」と改めて明言した。
不倫の経緯と“暴露した女”への恨み節
さらにシバターは動画内で、不倫に至った経緯や女性の素性についても語った。
「(相手は)ファンビジネスをしている有名なインフルエンサー。お互い有名人ならバレたら損するだけだから、安心だと思った」
だが、その目算は外れた。
「まさか自分から暴露するとは思わなかった。自爆テロみたいなもんでしょ!」
と嘆きながらも、どこか笑みを浮かべていたのが印象的だ。
さらに、
「俺はノーダメージ。仕事も減らないし、イメージも落ちない。向こう(女性)はファンが離れるだけ」
と豪語。
炎上を恐れるどころか、むしろ再生回数の燃料にしているかのようだった。
最後には「結局一番悪いのは俺ですわ」と締めくくったが、謝罪というよりは“宣言”に近い。
反省を見せつつも、どこか開き直ったその態度こそ、彼の炎上芸を象徴していた。
SNS社会の縮図──暴露も謝罪も「再生される時代」
今回の一件は、一人のYouTuberの不倫騒動にとどまらない。
「暴露する側」と「晒される側」、そして「消費する側」が共犯的に成り立つSNS社会の構造を浮き彫りにした。
暴露は再生され、謝罪も再生される。
「本当にごめん嫁ちゃん」という懺悔も、結局はタイトルの一部としてクリックを誘う。
炎上が消費されるこの世界で、誰が本当の被害者なのか。
シバターは、自らの過ちすら“商材”に変えることで、皮肉にも現代社会の病理を体現している。
炎上を燃料に、彼のYouTubeチャンネルは今日も再生され続けている。