
高尾山ケーブルカー公式X(旧Twitter)が投稿した記念パネル写真がバズり話題に。SNSの好意的な声とともに、日本一の急勾配を誇るケーブルカーの魅力や初心者向けから健脚派まで楽しめるおすすめ登山コースを紹介。
お堅いイメージの電鉄会社職員の全力ジャンプにほっこり
東京都八王子市の高尾山ケーブルカー公式X(旧Twitter)アカウントが9月19日に投稿した記念写真用パネルの紹介投稿が大きな反響を呼んでいる。
「一目で「高尾山に来ました!」と分かる記念写真用パネルを作成しました(パーティーハットをかぶった絵文字)
みんなで楽しく使ってくださいね(ハートのびっくりマークの絵文字)」
とのコメントとともに投稿された、電鉄会社の職員がパネルの前で全力ジャンプを披露した写真は「表情が最高」「足の伸び方が完璧」と拡散され、 9月21日時点で3.8万いいね を獲得。観光地SNSの成功事例として注目されている。
SNSでは「元気をもらえる」「登りに行きたくなった」などの声
この投稿に対して、SNSでは以下のような好意的な反応が続出した。
「久しぶりに高尾山行きたくなりました」
「真ん中の方の帽子吹っ飛んでるの好きwww」
「左の方の足がコンパスすぎてすこ」
「このお手本マネする人絶対出てくる笑」
「意外と社会って、どうやったらお客さん喜んでくれるかな?っていう純粋な気持ちでできてるものもあるよな」
ユーモアを前面に出した発信は、観光需要を刺激し、登山経験のない人々にも高尾山の魅力を広げている。
ケーブルカーとリフトの違いとは?
高尾山へのアクセスは、京王線高尾山口駅からスタート。中腹の「かすみ台展望台」までは、ケーブルカー・リフト・徒歩 の3つの方法がある。
・ケーブルカー:地上のワイヤーで牽引される列車型。高尾山のケーブルカーは日本一の急勾配(最大31度18分)を誇り、片道6分ほどで運行し最大135人を一度に運ぶことができる。ペットは全身が入るキャリーケースに入れて乗車可能。
・リフト:高尾山のリフトはスキー場のような二人乗りチェアリフト。片道12分ほどで運行し、開放感があり景色を楽しめる。ペット同伴は禁止。
・徒歩:体力に余裕があれば登山口から歩いて登ることも可能。
※高尾山には「ロープウェイ」「ゴンドラリフト」はないため、注意が必要だ。
高尾山ケーブルカーの魅力 日本一の急勾配と四季の絶景
高尾山ケーブルカーは わずか6分で標高472メートルの高尾山駅まで到着。車窓からは四季折々の絶景が広がる。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は澄んだ空気に富士山。短時間ながら単なる移動手段ではなく、「乗ること自体が観光体験」となるのが大きな特徴だ。
ケーブルカーを使ったおすすめ登山コース3選
ここでは、高尾山ケーブルカーを使ったおすすめ登山コースを3つ紹介する。
1. 【初心者向け】1号路・表参道コースで王道の高尾山体験
ケーブルカーで高尾山駅まで登り、ルートのほとんどが舗装されていて初心者でも歩きやすい「1号路」へ。1号路の観光名所である薬王院を散策し、山頂へ向かう。途中、石畳の参道や茶屋が多く、観光気分で歩けるので初めての高尾山登山に最適である。
2. 【自然派向け】4号路・吊り橋コースで森林浴
ケーブルカーで高尾山駅まで登り、森林の中を進む「4号路」へ。名物の「みやま橋(吊り橋)」を渡るスリルが人気。高尾山には1〜6号路と「稲荷山コース」の7つの登山コースがあるが、唯一吊り橋があるコースである。舗装されていて歩きやすい道と、山を感じる自然ならではの道が混在し、木漏れ日と森の空気でリフレッシュできる。
3. 【静かに歩きたい方向け】6号路・びわ滝コースで癒やしの下山
ケーブルカーで高尾山駅まで登り、1・3・4号路のいずれかで山頂へ。山頂から6号路へ入り、びわ滝へと下るコースで、沢沿いを歩く涼やかなルート。修験道の行場である「びわ滝」を横目に、川のせせらぎと森林浴を楽しめる。山頂からのもう一つの下山コースである「稲荷山コース」より歩きやすく、静かに自然を満喫できるところも魅力である。
紅葉の見頃は11月中旬から12月上旬
高尾山ケーブルカーの公式アカウントが発信したユーモアあふれる写真は、多くの人の心を和ませただけでなく、「高尾山に行ってみたい」という観光需要も刺激した。都心から電車でわずか1時間、気軽に大自然と歴史を楽しめる高尾山。日本一の急勾配を誇るケーブルカーは、登山体験を豊かにし、SNS映えする写真スポットとしても存在感を高めている。
ちなみに、次の観光シーズンである紅葉の見頃は11月中旬から12月上旬。「高尾山もみじまつり」は2025年10月25日(土) ~ 12月14日(日)の8:00〜18:00まで開催される。高尾山ケーブルカー公式Xでは、毎日午前9時にケーブルカー清滝駅から観測した天気・気温、ケーブルカーおよびリフトの運行状況を投稿しているので、この機会にぜひ一度行ってみてはいかがだろうか。