
9月3日、警視庁薬物銃器対策課は俳優・清水尋也容疑者(26)を大麻所持の疑いで逮捕した。同居していた20代女性も同容疑で逮捕され、清水容疑者は容疑を認めているという。
突然の逮捕劇は業界を揺るがせたが、最も大きな余波を受けるのは小芝風花(27)だ。彼女はTBS系日曜劇場『19番目のカルテ』で清水と同期役として出演しており、物語のクライマックスに深く関わっていたからだ。
最終話を揺るがす“同期の不在”
松本潤主演の『19番目のカルテ』は、医療現場で生きる医師たちの葛藤と成長を描く重厚な作品。小芝が演じる滝野みずき医師と、清水容疑者が演じる鹿山医師は同期として数多くの場面を共にしてきた。
9月7日放送予定の最終話では、徳重医師(松本潤)の恩師・赤池医師(田中泯)が難病に苦しみ、肝移植の選択を迫られる重い展開が描かれる。滝野医師が悩み、同期に支えられるシーンは物語を彩る大切な要素だった。
しかし、清水容疑者の逮捕を受け、TBSは「出演シーンをカットする方向」と発表。
作品は予定通り放送されるが、小芝の出演シーンが大幅に削られる可能性が浮上した。SNSには「小芝の出番が減るのは残念」「同期の絆を見たかった」と落胆の声があふれた。
SNSにあふれるファンの声援
清水容疑者の不祥事に対しては厳しい批判が寄せられる一方、小芝を守ろうとする声も目立った。
「小芝風花の努力を無駄にしないでほしい」
「編集で出番が減っても彼女の存在感は消えない」
「こんな時だからこそ、彼女を応援したい」
作品の完成度が損なわれることを嘆く声は多いが、それ以上に「小芝の輝きは揺るがない」という意見が圧倒的だった。逆境に直面してもなお、ファンが一致団結して支えようとしていることがわかる。
不倫報道で名前が引用される「とばっちり」
さらに9月1日には「文春オンライン」が北島康介氏の不倫を報じ、その文中で相手女性が「小芝風花似のホステス」と表現された。本人には一切関係がないにもかかわらず名前が引用されたことで、「なぜ小芝の名前を出すのか」「イメージを利用するのは失礼」とSNSは騒然となった。
芸能ジャーナリストは「小芝さんは“清純派”“天真爛漫”といった印象が強い。だからこそ、魔性を匂わせる記事に名前が使われたことにファンが反発した」と解説する。災難続きではあるが、その一つ一つが小芝の存在感を際立たせている皮肉な状況だ。
過去出演作で証明された実力
小芝風花はこれまでも数々の作品で評価を積み重ねてきた。2019年のNHKドラマ『トクサツガガガ』ではオタク女子を熱演し、「コミカルでありながら胸を打つ」と大きな話題に。
2021年の『彼女はキレイだった』(フジテレビ系)では、冴えない主人公から魅力的に変化するヒロインを演じ、幅広い層の視聴者を惹きつけた。
『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ)では明智を支える助手役で存在感を示し、明るさと繊細さを兼ね備えた演技に「小芝がいるだけでドラマが軽やかになる」と評された。
関係者も「撮影現場を和ませ、スタッフへの感謝を欠かさない。周囲から愛される理由は人柄そのもの」と口をそろえる。
こうした積み重ねがあるからこそ、今回のような逆風に巻き込まれても「彼女の評価は揺るがない」と多くの声が上がるのだ。
広がる活躍の舞台と期待
現在放送中の『19番目のカルテ』に加え、2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』では、花乃井役で時代劇に挑戦する。
さらにPrime Videoの主演作『私の夫と結婚して』では佐藤健と共演し、国際的な注目も集めた。バラエティやドキュメンタリーにも活動の場を広げ、女優としての幅を確実に広げている。
逆境の中でもキャリアを前進させる小芝風花。SNSでは「今後ますます飛躍する女優」「試練を乗り越えたとき、さらに輝くだろう」との声が寄せられている。災難を跳ね返し、飛躍の糧にできるかどうか。今こそ彼女の真価が問われている。