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海外移住は“逃げ”じゃない。優木まおみ、SHELLY、中田敦彦、そして私たちの「暮らしの選び直し」

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クアラルンプール
PhotoACより

タレントの優木まおみさんがマレーシアに拠点を移した。さらにSHELLYさんは子どもとオーストラリアに移住予定、中田敦彦さんはすでに家族とシンガポールに拠点を移している。かつてはごく一部の人だけの選択肢だった海外移住が、いまや「ふつうの人の暮らしの延長」にあることを、彼らの生き方が静かに証明している。そして実際、芸能人に限らず、一般の家庭でも「移住」を選ぶ人たちが確実に増えている。

 

 

「暮らしを変える」ことがキャリアの断絶ではなくなった

優木まおみさんは、娘たちを連れてマレーシアに移住した。理由は「母子留学」と「自分自身の学び直し」、そして現地での起業。「行ったきりではなく、日本と行き来しながら」と語るその姿は、かつての人生の一大決断としての移住とはまったく違う。

同じように、SHELLYさんは「子どもたちの視野を広げたい」と語ってオーストラリア・パースに移住予定だ。期間はまず1年。日本の仕事を一時的に控え、母としての時間を優先するという選択だ。

中田敦彦さんは、教育と治安の面からシンガポールを選び、オンラインでの活動を続けながら海外生活を継続中だ。

3人とも、移住を「何かを捨てる決断」ではなく「暮らし方の再設計」として捉えている。その柔軟さが、いま多くの人に共感を呼んでいる。

 

実は身近にある「一般人の海外移住」

とはいえ、「芸能人だからできる話でしょ」と思う人もいるだろう。だが実際には、いま一般家庭の間でも海外移住は暮らしの手段として選ばれ始めている。

たとえばマレーシア。日本人の家族連れの移住者が年々増えており、「日本の教育に不安を感じる」「英語環境に触れさせたい」といった理由で、インターナショナルスクールに通わせながら親も現地で働く・リモートワークするケースが増えている。

実際、クアラルンプールには日本語対応の不動産業者や医療機関も多く、生活インフラが整っていることから、移住先としての敷居は低い。

また、「1年だけ」「とりあえず3カ月」「寒い時期だけ」といった期間限定の移住も広がっている。北海道の寒さを避けてタイに3カ月だけ滞在する家族。リモートワークを活かしてポルトガルの田舎で暮らす夫婦。
移住=永住という発想から、「今の自分にちょうどいい居場所を選ぶ」という生き方に変わってきている。

どの例を見ても共通しているのは、「日本に絶望して出ていく」のではなく、「自分や家族にとって心地よい暮らし方を模索して、選んでいる」こと。つまり、海外移住は、現代の豊かさの再定義なのだ。

 

境界が溶けた今、「どこで暮らすか」は自分で決められる

もはや、どこに住んでいるかはキャリアを左右しない。YouTubeで発信してもいいし、リモートで働いてもいい。海外からオンラインで授業を受けたり、講座を開いたりすることもできる。
技術がそれを可能にしたいま、必要なのは勇気というより、準備と構想だけなのかもしれない。

 

移住という選択肢が「現実」になった時代

優木まおみさん、SHELLYさん、中田敦彦さん。
いずれも、「自分や家族にとって最適な暮らし方を探した結果」であり、誰にでも起こり得る選択肢になってきている。私たちは、暮らす場所を変えたからといって、自分を変える必要はない。
変わるのは、視界の広さと、暮らしの質だけだ。

 

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ライター:

広島県在住。福岡教育大学卒。広告代理店在職中に、経営者や移住者など様々なバックグラウンドを持つ方々への取材を経験し、「人」の魅力が地域の魅力につながることを実感する。現在「伝える舎」の屋号で独立、「人の生きる姿」を言葉で綴るインタビューライターとして活動中。​​https://tsutaerusha.com

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