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爆音ランボルギーニの諸星一家とは 逮捕された山本伸一はイタリア本社を激怒させ出禁! 世界一ド派手なオーナー

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あのスーパーサラリーマンも、諸星一家だった!

改造ランボルギーニ

爆音マフラーから炎を噴きながら公道を走るド派手なランボルギーニ。その運転席には、世界のスーパーカー愛好家からも一目置かれ――いや、眉をひそめられていた男がいた。

自らを“諸星伸一”と名乗り、過激な改造車を次々と生み出してきたカスタムショップ「ファイティングスター」社長、山本伸一容疑者(55)。その山本容疑者を含む6人が、違法改造車を不正に車検に通した容疑で警視庁に逮捕された。

 

カスタムショップ「ファイティングスター」の山本伸一社長逮捕

事件の発端は2024年10月にさかのぼる。山本容疑者が所有する世界限定100台のランボルギーニ・アヴェンタドール・アニヴェルサリオ(通称“緑のランボ”)に違法な爆音マフラーを装着したうえで、千葉県の民間車検場に持ち込み、虚偽の車検証で通過させたというものだ。車検場の成田国造容疑者は“みなし公務員”に該当し、不正車検は法的にも重大な違反となる。

供述によれば、山本容疑者は「30万円で依頼した」と話しており、成田容疑者は「過去8年間で数百台の不正車検を行った」と明かしている。警視庁はこの6人のグループにさらなる余罪があるとみて、捜査を継続している。

 

“ランボルギーニの顔”から“出禁男”へ

一方で、山本容疑者――いや“諸星伸一”の異名で知られた男の、もう一つの顔も注目を集めている。

2013年、イタリアで開催されたランボルギーニ社の創業50周年記念イベントでは、アメリカ、ドバイ、日本から集結した350台のランボルギーニの中でも、ひときわ目立つ“ピンクのアヴェンタドール”で登場し、現地メディアや『TopGear』などでも取り上げられるヒーロー的存在となった。

 

しかし、その“目立ちすぎる”行動が裏目に出る。パレード後、イタリア本社からランボルギーニ・ジャパンへ「なぜあんな男にアニヴェルサリオを売ったんだ」とクレームが入り、まさかの“正規ディーラー出禁”を言い渡される始末。本人曰く「超VIP扱いだったのに、帰国したら手のひら返し」とのことで、イベントへの招待も、専門誌での露出も、軒並みNGとなった。

それでも“ランボに愛された男”は止まらない。SNSには「世界最強諸星一家ブランド」「人生楽しんだもん勝ち」といった自己陶酔のキャッチコピーが並び、火を噴くランボルギーニでレインボーブリッジを爆走したかと思えば、別の日には“タケノコ狩り”の動画までアップ。スーパーカー界のヒールとして、その存在感だけは群を抜いていた。

 

“諸星一家”の系譜と連鎖する逮捕者たち

山本容疑者が率いた“諸星一家”は、単なるファン集団ではない。都内を中心に集団走行を繰り返し、爆音や迷惑行為で警視庁にもたびたび通報されていた。今回の事件でも、仲間であるカスタムショップの店長や修理業者らが“仲介役”として関与しており、組織的な不正の構図が浮かび上がる。

また、過去に同グループに名を連ねていた者には、いわく付きの人物たちも多い。例えば、同じく逮捕されて一躍有名になったスーパーサラリーマン・清水氏などはXで諸星一家であることがファンによるランボルギーニのオーナー写真として開示されている。

 

さらに、保険金殺人で逮捕された高井凛氏も諸星一家ではないかと考察するブログもあり、ちまたでは「諸星一家に関わるとロクなことがない」と囁かれるほど。もちろん、前科持ちだろうが、不良だろうが、誰がランボルギーニに乗ろうが当人の勝手だが、スーパーカー界における“迷惑系”集団としての評価は定着していたようだ。

それでも彼は叫ぶ「人生楽しんだもん勝ち」

 

どれほど周囲を騒がせようとも、山本容疑者の信念は揺るがなかった。「自分でお披露目パーティーやりましたよ、ド派手に」と語るように、正規イベントから排除されても、そのスタイルを変えることはなかった。

ただし、今回は法の網がその自由を止めた。公道を“ショー会場”と化し、音と光の暴力を撒き散らしてきた彼が、ついに公権力の前にその身柄を差し出す日が来たのだ。

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寒天 かんたろう

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ライター歴26年。月刊誌記者を経て独立。企業経営者取材や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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