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桑田龍征氏「被害届は出ていない」発言に虚偽疑惑 NEW GENERATIONホスト・ルキアの暴行巡り、被害女性が警察録音を公開

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令和の虎ホストクラブ トラブル

ビジネス番組『令和の虎』出演で注目を集めたホストクラブグループ「NEW GENERATION」のオーナー・桑田龍征氏が、自身のグループ内で発生した暴行トラブルについて説明したX(旧Twitter)投稿が、逆に新たな疑惑と批判を招いている。

桑田氏は6月13日、「被害者からの5月16日の連絡で、千歳警察署から『被害届は出されていない』『調査は終了した』との通知を受けた」と投稿した。しかしこれに対し、被害者女性・A氏が同日、千歳署に直接電話で確認。その際のやり取りを録音し、X上で公開した。音声には、担当刑事と思われる人物が「そんな連絡はしていない」と明確に否定する発言が収められており、桑田氏の説明は根底から揺らぐことになった。

事件の詳細はこちらより

「丁寧な説明」のつもりだった投稿の中身

 

桑田氏の投稿は、2024年4月から2025年春にかけての出来事を時系列でまとめた長文で構成されていた。

  • 2024年4月:ルキアとA氏が札幌の店舗で出会い、連絡を開始。
  • 5月:関係が親密化し、A氏は関西から札幌に通い始める。
  • 6〜7月:高額な来店支払いが続き、7月には約300万円に。
  • 8月:合計1127万円の支払いのうち500万円は売掛扱いに。21日にはホテルで掴み合い、ルキアが負傷。
  • 9月:沖縄旅行中に揉み合いが発生。A氏が足にヒビの怪我。
  • 10月:同棲開始。売掛金をめぐり、「支払遅延で2000万円の違約金」という契約書を作成。
  • 12月〜2025年1月:関係悪化。A氏は再度連絡を取ろうとするが、桑田氏は対応を統括者に委ねる。
  • 2025年3月:桑田氏側がA氏の“執着や嫌がらせ”を理由に訴訟を提起。だがA氏の住所が虚偽だったため、訴状は届かず。
  • 5月16日:「被害届は出されていない」との連絡があったと桑田氏が主張。

    千歳警察からルキアに連絡あり。
    ルキア、A様共に被害届は出されておらず、本件(8月21日の件)については調査を終了しますとの連絡が来た。

  • 6月1日:ルキアはホスト業務を外れ、内勤に異動。

一見、冷静かつ丁寧な釈明にも見えるこの説明。しかし、被害者側の反論と録音の公開によって、その信頼性に大きな疑問が投げかけられている。

被害女性による“反論ポスト”の構造と説得力

 

桑田氏の投稿直後、被害者のA氏(アカウント名:@Dxq0Gg86521)はX上で即座に反論。「激ダサですと開き直られても困ります」と切り出し、「長文で堂々と嘘を書き、説明責任を放棄する人が、誰かに経営論や組織論を語る資格があるのか」と痛烈に批判した。

とくに桑田氏が強調した「間違いのない事実確認を行っていた」という主張について、A氏は「嘘です」と明言。自ら警察に確認し、その録音を公開するという踏み込んだ行動に出た。

音声には、警察官と思われる人物が「そんな電話はしていないですよ」と明言しており、桑田氏の投稿内容との矛盾が浮き彫りとなっている。A氏は「むやみに叩きたいわけではない」とも語り、あくまで説明責任の不履行を問題視したものであると明言している。

 

A氏はさらに、次のようにも述べている。

「ニュージェネレーショングループのオーナーである桑田龍征さんは、私個人からの連絡に対し、途中から『DMは秘書管理です』と嘘をついて逃げたかと思えば、週刊誌からの問い合わせにも無視で逃げる。そして、ようやく口を開いたかと思えば『間違えのない事実確認を行なっていた』としながら、警察署から『被害届は出ていない』『調査打ち切りの連絡が来た』と真っ赤な嘘を堂々と書く。」

異常な売掛契約 「支払わなければ2000万円」の条項

 

さらに注目を集めているのが、ルキアとA氏の間で交わされた売掛契約の存在だ。桑田氏の説明によれば、「650万円の売掛金を支払えない場合、2000万円の違約金を支払う」とする条項が盛り込まれていたという。

契約書はA氏の主導で作成されたとされているが、SNS上では「色恋関係・精神的支配の下で交わされた契約に法的有効性はあるのか?」との疑問の声が相次いでいる。ホストと客の間における“力関係”や“情緒的依存”を前提とした契約が、果たして成立するのか。この問題も、今後議論を呼びそうだ。

開き直りのポストが火に油? 管理責任も問われる

 

桑田氏は投稿の最後で、「僕は激ダサです」「訴訟するのダサすぎるのはわかってる」などと自嘲気味な表現を用いたが、これが「開き直り」と受け取られ、批判が一層強まった。

また、「統括に任せていた」「直接の面識はなかった」という表現も、「運営責任の回避ではないか」との指摘を受けている。企業経営者としての説明責任やマネジメントの姿勢が、SNS上でも強く問われている。

広がる批判の声と業界構造への問題提起

 

SNSでは、著名インフルエンサーや経営者層からの批判も飛び交っている。

港区姉弟氏は

「ニュージェネ桑田さん、長文でいろいろ誤魔化してたけど、被害者家族が録音やら持ってるからブーメランすごそう」
と投稿し、虚偽説明に対する“反証の備え”を示唆した。

さらに、REAL VALUEで有名な元上場企業CFOの小塚祥吾氏は、次のように述べている。

「たった4ヶ月で一般女性から2000万円を吸い上げる──常識があれば“正気の沙汰じゃない”と感じるはず」
「売掛制度は“立替”に名を変え、今もNEW GENERATIONで日常的に行われている」
「モラルなき現場、責任を放棄した経営者、破綻した倫理観──それが今の構造だ」

また、同氏はこうも述べた。

「彼が“令和の虎”という起業家向けコンテンツで経営論を語っている事実が、何より深刻だ」
「倫理的に破綻した人物が“教育的立場”に立つ社会構造自体を、私たちは疑うべきだ」

 

クリーン化を掲げる業界が直面する“矛盾”

桑田氏は「ホスト業界の健全化を目指す」と繰り返してきたが、今回の一連の騒動はその“クリーン化”がいかに表層的かを浮き彫りにしている。

2000万円超の支払い、契約に盛り込まれた高額違約金、複数回の暴力的トラブル、そして説明責任の放棄。それは業界全体が抱える構造的問題の縮図でもある。

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寒天 かんたろう

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ライター歴26年。月刊誌記者を経て独立。企業経営者取材や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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