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栃木上空で陸上自衛隊ヘリにレーザー照射 防衛省が警察に通報、TH-480Bとは?犯人の特定は?

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自衛隊ヘリにレーザー照射 栃木県
防衛省・自衛隊 X公式アカウントより

防衛省・自衛隊は24日夜、栃木県上空を飛行していた陸上自衛隊の航空機に対し、地上からレーザー光が照射される事案が発生したと発表した。

防衛省の公式Xの投稿によると、24日に被害に遭ったのは、陸上自衛隊の航空機TH-480B 1機である。同省は「航空機の飛行の安全はもとより、訓練中の隊員の安全を脅かす非常に危険な行為」であるとして、これを強く非難。すでに地元警察へ通報して必要な情報提供を行っており、関係機関と連携して対策を講じる方針を明らかにしている。

 

標的となったTH-480Bと訓練飛行の重み

今回レーザー照射の標的となったTH-480Bは、陸上自衛隊が主に操縦訓練の用途で運用している練習ヘリコプターである。栃木県内には陸上自衛隊航空学校宇都宮校(北宇都宮駐屯地)が存在することから、当該機は同校周辺の空域で訓練飛行を行っていたと推測される。

防衛省の発表には「訓練中の隊員」と記されている。航空機の操縦において、夜間や視界の限られる時間帯での飛行は、ただでさえ高度な集中力と計器への精緻な対応が求められる。そのような緊張を強いられる訓練のさなかに、突如として地上から光線を浴びせられることが、いかに搭乗員の心理的・肉体的な脅威となるかは想像に難くない。

 

視力を奪うフラッシュブラインドネスと墜落の危機

地上からのレーザー照射は、決していたずらという軽い言葉で済まされるものではない。強力なレーザー光がヘリコプターの風防(窓ガラス)に当たると、光が乱反射してコックピット内に充満する。これを受けたパイロットはフラッシュブラインドネス(閃光盲目)と呼ばれる一時的な視力喪失に陥り、空間識失調を引き起こす危険性が極めて高いのだ。

万が一、パイロットが操縦能力を失い、機体がコントロールを失えばどうなるか。市街地や住宅密集地に数百キロの鉄の塊が墜落することになれば、乗員のみならず、地上に暮らす無関係の市民の命をも奪う大惨事に直結する。防衛省が「決して許されるものではありません」と厳しい言葉で断じている背景には、この取り返しのつかない二次被害への強い危機感がある。

 

威力業務妨害も視野に。社会に問われる空の安全へのモラル

過去にも、日本国内や海外において、民間航空機や米軍機、自衛隊機に対するレーザー照射事件は度々発生してきた。警察による捜査の結果、犯人が特定されたケースでは、威力業務妨害罪や「航空の危険を生じさせる行為等の処罰に関する法律」違反などの容疑で逮捕・立件されており、重い刑事罰が科される重大犯罪である。

防衛省から通報を受けた地元警察は現在、照射されたおおよその位置や時間帯などの情報をもとに、発信源の特定と人物の割り出しを急いでいるとみられる。

インターネット等を通じて、高出力のレーザーポインターが比較的容易に入手できてしまう現代社会において、この種の事件は後を絶たない。空の安全を脅かす行為が、地上の我々自身の命を脅かす行為と同義であるという事実を、社会全体が改めて深く認識すべき局面にきている。

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ライター:

Webライターとして活動。主にエンタメ系、サステナビリティ関連の記事などを扱っています。

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