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廃棄おからを宝に変える、MDホールディングスの逆転劇

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廃棄おからを宝に変える、MDホールディングスの逆転劇
提供:株式会社MDホールディングス

京都の老舗豆腐店、京とうふ藤野の職人はある悩みを抱えていた。丹精込めて作った豆腐の陰で、どうしても生まれてしまう大量のおからと豆乳。「これを捨てるのは、あまりにも心苦しい」。そんな職人の切実な願いが、一企業のサステナビリティを劇的に進化させることとなる。

 

捨てない贅沢。瀬戸内レモンが彩る「究極の再利用」

菓子メーカーのMDホールディングスが、京とうふ藤野とタッグを組んで放つ新商品『豆乳おからクッキー 瀬戸内レモン』。2026年3月の発売を前に、早くも業界の注目を集めている。

主役は、豆腐作りで副産物として生まれるおからと、湯葉を汲み上げた後の豆乳だ。これまでは活用しきれなかった素材を、国産大豆100%の「一級品」として再定義。新作では瀬戸内レモンの爽やかな酸味を加え、1枚22kcalという驚異の低カロリーを実現した。

健康を願う消費者の「食べたい、でも太りたくない」という切実な欲望を、これ以上ないほど鮮やかに満たしてみせた。

「安さ」ではなく「物語」を。京都の職人が守った一線

巷には安価なおからクッキーが溢れている。しかし、このシリーズが放つ輝きは別物だ。京都・丹後与謝野町の地下水で炊き上げた無添加の豆乳を使い、動物性原料を一切排除した「ヴィーガン認証」まで取得した。

多くの企業がコストカットのために副産物を利用するなか、彼らはあえて「手間と誠実さ」を注ぎ込んだ。おからを捨てるのが忍びないという職人の純粋な想いと、SDGsを経営の核に据えるMDホールディングスの理念。

この二つが共鳴したことで、単なる代用食品ではない、指名買いされるブランドへと昇華させたのだ。

伝統と革新の融合。おからに息吹を吹き込む「アップサイクル」

 

1964年創業の京とうふ藤野。伝統ある京都において、彼らは常に柔軟な発想で豆腐の可能性を広げてきた。豆腐を売るだけでなく、豆乳スイーツなど「日常の美味しさ」を提案し続ける姿勢。その根底にあるのは、素材を慈しむ一途な哲学である。

この想いが、現代のビジネス用語「アップサイクル」と結びついた。廃棄されるはずだった運命に、レモンの香りとヴィーガンという世界基準の価値を添える。それは、古き良き日本の「もったいない」精神が、最先端のサステナブル経営へと結実した瞬間だった。

「負の資産」こそが最強の武器。現代ビジネスへの警鐘

この成功が我々に突きつけるメッセージは重い。自社にとっての「余剰」や「お荷物」の中にこそ、他社が手を出せないブルーオーシャンが眠っているということだ。

効率だけを追えば、おからは単なるゴミに過ぎない。しかし、そこに知恵と情熱を注げば、それは代替不可能な価値へと化ける。制約があるからこそ、人は考え、進化する。足元にある「当たり前の素材」をどう宝に変えるか。その逆転の発想こそが、混迷の時代を勝ち抜くための唯一無二の羅針盤となるだろう。

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サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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