
2026年2月11日、西島隆弘(Nissy)(39歳)がAAAを脱退すると発表した。理由は喉の治療専念。4度にわたる声帯手術を経て、長期療養が必要と判断された。2005年のデビューから20周年という節目を目前にした決断は、ファンに衝撃と深い余韻を残している。
AAAの軌跡 2005年デビューから20周年へ
AAAは2005年9月14日、シングル「BLOOD on FIRE」でデビューした男女混合のダンス&ボーカルグループだ。グループ名は「Attack All Around」の略で、「すべてのことに挑戦する」という意味を掲げる。
初期メンバーは後藤友香里、伊藤千晃、浦田直也、西島隆弘、宇野実彩子、日高光啓(SKY-HI)、與真司郎、末吉秀太の8人。デビュー直後からストリートライブを重ね、2006年には無料の日本武道館公演を実施。同年、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞し、一気に知名度を高めた。
2007年に後藤が体調不良で脱退し7人体制に。2017年には伊藤が卒業し6人体制へ。2010年から2016年までNHK紅白歌合戦に連続出場し、ドームツアーやアジアツアーを成功させ、グループは絶頂期を迎えた。
2018年にアルバム「COLOR A LIFE」をリリース。しかし2019年、浦田が不祥事により活動自粛・脱退。残る5人で「AAA DOME TOUR 2019 +PLUS」を開催した。
2020年末に活動休止を発表。コロナ禍で延期されたラストツアー「AAA DOME TOUR 15th ANNIVERSARY -thanx AAA lot-」を2021年に実施し、12月25日の札幌ドーム公演で一区切りをつけた。
そして2025年9月14日にデビュー20周年を迎える。2026年2月22日愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館、3月1日兵庫・神戸国際会館こくさいホール、3月8日東京・LINE CUBE SHIBUYAで、宇野実彩子、與真司郎、末吉秀太の3人によるトークイベント「AAA 20th Anniversary – Always, All Around -」の開催が決定している。
だがその直前、Nissyの脱退発表がなされた。
西島隆弘(Nissy)の喉の病歴 繰り返された声帯トラブル
Nissyの喉の不調は長年に及ぶ。
2019年、ソロドームツアー中に発声時の違和感や痛み、高音が出しにくい症状が出現。声帯出血と診断され、全治約1ヶ月半。医師から即手術を勧められたが、本人は活動を優先。その後、声帯ポリープが3箇所に発生し、同年8月17日に1度目の声帯ポリープ切除手術を受けた。
2024年1月、アレルギー素因による体調不良と喘息発作を伴い、嗄声と発声困難が続く。精密検査で全治3ヶ月の声帯炎と診断された。治療を続けながら活動を継続したが、十分な回復には至らなかった。
2025年、声帯炎が回復しきらない状態で「Nissy Entertainment “Re:10th Anniversary Final” BEST DOME TOUR」を敢行。負担が蓄積し、9月8日に3度目の声帯手術を実施。さらに同年内に4度目の手術を受けた。術後は発声、咳、くしゃみも制限される厳しい安静期間が続いた。
2026年2月、改めて4度目の喉の手術を実施。これまでの負担の蓄積により長期療養が必要と判断され、治療専念のためAAA脱退を決断した。
脱退発表 20周年目前の大きな転機
発表日は2026年2月11日。20周年イベントを目前に控えたタイミングだった。
Nissyは「体調の回復を第一に、個人のペースで今後を検討する」と強調。無理をしない方針を示した。
21年にわたりAAAの中心ボーカルとして活動してきた存在の離脱は、事実上、5人が再び同じステージに立つ可能性を閉ざす現実でもあった。
SNSの反応 涙、衝撃、そして応援
発表直後、Xでは「Nissy」「西島隆弘」「AAA脱退」が急上昇。
「感情が追いつかない」「青春をすべて捧げた存在」「一生泣いてる」といった投稿が相次いだ。一方で「脱退しても友達」「推しが幸せならそれでいい」「ゆっくり休んでほしい」と前向きな声も目立つ。
メンバーの與真司郎は「彼の選択を尊重したい」とコメント。末吉秀太は「皆様もどうか彼の進む道を優しく見守ってほしい」と突然の報告への謝罪も述べた。その誠実な言葉に「救われた」と応じるファンも少なくない。
モデルプレス、オリコン、スポーツニッポンなど各メディアも即座に報道。「涙止まらん」「5人揃うところが見たかった」といったファンの声を伝えた。
今後のAAAとNissy 続く物語
AAAは3人による20周年トークイベントを予定通り開催する。グループとしての本格再始動は現実的に難しく、限定的な形での活動が続く見通しだ。
Nissyは長期療養に専念する。ソロ活動再開は未定だが、ファンは静かに待つ姿勢を示している。
2005年から続いた物語は、ひとつの節目を迎えた。しかし、終わりではない。
虹のように多彩な音楽と時間を共有してきたAAA。その中心で歌い続けた西島隆弘の声が、再び万全の状態で響く日を、多くの人が信じている。



