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イリオスマイルが挑む、廃棄鹿を宝に変える「鮮度30分」の奇跡

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イリオスマイルが挑む、廃棄鹿を宝に変える「鮮度30分」の奇跡
提供:株式会社イリオスマイル

「ゴミ」として土に埋められるはずだった命が、愛犬を狂喜させる至高のご馳走に変わる。千葉県富津市の山深い集落で始まった、ある「逆転劇」が注目を集めている。

無添加ペットフードの旗手・イリオスマイルが始動させた「MOTTAINU LAB(モッタイヌラボ)」だ。そこには、ジビエの常識を覆す「鮮度の科学」と、捨てられる命への執念が隠されていた。

 

埋められる「命」を救え。九十九谷から始まった奪還作戦

千葉県・九十九谷。風光明媚なこの地で、静かに、しかし熱く語り継がれるべき挑戦が産声を上げた。イリオスマイルが放つ新製品「九十九谷産 鹿の旨味ジャーキー」だ。

これまで、農作物を荒らす「害獣」として駆除された鹿の多くは、活用される道を持たず、無価値なまま土に埋設処分されてきた。自治体も頭を悩ませるこの深刻な獣害問題に、同社はアップサイクルという光を当てた。

地域の暮らしを守るために絶たれた命を、愛犬・愛猫の健康を支える資源へと昇華させる。その一歩は、単なる商品開発を超え、放置された社会課題への宣戦布告でもあった。

常識破りの「血抜きなし」。鮮度30分が起こした奇跡の旨味

ジビエは臭い——。そんな先入観を抱く者にこそ、このジャーキーを試してほしい。驚くべきは、ジビエ加工の鉄則である血抜きをあえて行わないという逆転の発想だ。

通常、野生肉の臭みを抑えるには迅速な血抜きが必須とされる。だが、同社は捕獲から冷凍までを三十分以内で完結させる超高速の鮮度管理を確立した。

血液が劣化し腐敗を始める前に細胞内に固定化することで、本来失われるはずのヘム鉄や栄養素を丸ごと閉じ込めることに成功したのである。一人の職人が捕獲からスライスまでを担うクラフトジビエ方式だからこそ成し得た、異次元のクオリティだ。

「もったいない」の向こう側。ちんたら村で交わされた誓い

 

プロジェクトの原点は、同社店長の川口氏と、九十九谷の集落「ちんたら村」を率いる山本和志氏との出会いにある。山本氏は日々、有害鳥獣駆除に携わりながらも、仕留めた命を土に還すしかない現状に、言いようのない葛藤を抱き続けてきた。

この命を、どうすれば無駄にせず土地の循環へ返せるのか。その問いに対し、イリオスマイルはペットの健康を守る最高のご馳走という答えを提示した。

もったいないという精神を、単なる美談に終わらせない。資源を再定義し、実利を伴う価値へと転換する。この真摯な哲学こそが、飼い主たちの心を揺さぶり、圧倒的な支持を得る理由となっている。

負の遺産をブランドへ。ビジネスが学ぶべき逆転の思考法

イリオスマイルの取り組みは、現代のビジネスシーンに強烈な教訓を与えてくれる。それは社会の負債を、どう資産に書き換えるかという視点だ。地域の重荷であった駆除個体の廃棄を、超短時間処理という技術によって希少な高栄養食材という唯一無二のブランドへと塗り替えた。

ストーリーを単なる装飾に留めず、アレルギー配慮や低脂質といった顧客の実利へと昇華させる。社会課題を単に支援するのではなく、自社の強みである健康志向という市場ニーズに合致させる。それは、持続可能な社会を築くための、極めて理にかなったビジネスモデルの提示と言えるだろう。

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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