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JR貨物×ギャル 制服を「お守り」に変えた異色共創の正体

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JR貨物×ギャル 制服を「お守り」に変えた異色共創の正体
提供:合同会社CGOドットコム

「前例を疑う」姿勢こそが、停滞する既存産業を揺り動かす。JR貨物が挑むのは、異質な文化との衝突によって生まれる価値の再定義だ。ギャルマインドを軸とした共創が、物流という伝統に新たな血を注ぎ込んでいる。

 

渋谷にピンクの鳥居?物流巨人が仕掛ける「ギャル神社」の正体

鉄道ファンや物流関係者が目を疑うような光景が、渋谷の街に出現する。2026年2月13日、マイラボ渋谷に建立されるのは「ギャル神社」。その主役は、あろうことかJR貨物の現場で使い古された「制服」だ。

JR貨物とCGOドットコムによる「KAMOTSU UPCYCLE」が送り出すのは、制服を再利用した「お守り」。BtoBの頂点に立つ巨大組織が、なぜ最も遠い存在であるはずの「ギャル」と手を組んだのか。そこには、単なる廃材利用を超えた、企業の生き残りをかけた戦略が透けて見える。

「モノ」より「アゲ」。他社を圧倒する情緒価値の設計

数多ある企業のアップサイクル事例の中で、本プロジェクトが異彩を放つ理由は、その「出口」の設計にある。通常、制服の再利用といえばバッグや小物への転換が相場だが、彼らが選んだのは「神社での祈願体験」という極めて情緒的なアプローチだ。

会場では、ギャル巫女が参拝者の想いを受け止める「アゲ⤴祈り体験」を提供。かつて全国に荷物を運んだ制服が、今度は個人の繊細な「好き」を後押しする存在へと生まれ変わる。機能性を追求してきた物流企業が、自己肯定感という「柔らかい」価値を届けるサービスへと転換した瞬間である。

「敬語禁止」から始まった。伝統組織を揺さぶった「ギャルマインド」

 

この前代未聞の企画、実は一朝一夕に生まれたものではない。背景にあるのは、1年半にわたる泥臭い対話だ。CGOドットコムが提供する「ギャル式ブレスト®」の場では、あだ名での呼び合いや敬語禁止といったルールが徹底された。

「固定観念にとらわれない会議で、自由に意見を共有できた」と振り返るのは、JR貨物の担当者・太田氏。効率と安全を至上命題とする組織において、ギャル特有の「前例を疑う」思考は一種の劇薬であったに違いない。

一見荒唐無稽なアイデアの積み重ねが、硬直した企業文化に風穴を開け、今回の「神社」という着地点を導き出したのだ。

BtoB企業が学ぶべき、アセットを「物語」へ昇華させる勇気

JR貨物のこの試みは、すべてのBtoB企業にとって重要な示唆を含んでいる。自社のアセットを単なる「物」や「機能」として捉えている限り、次世代との接点は生まれない。彼らは制服を「安全の装備」から「想いを運んだ証」という物語へと昇華させた。

イノベーションは、似た者同士の平穏な会議からは生まれない。正反対の価値観を持つ存在と「越境」し、衝突を恐れずに自らの看板を再定義すること。サステナビリティが叫ばれる今、ブランドが真に持続するために必要なのは、既存の文脈を自ら破壊する、こうした「ポジティブな違和感」なのかもしれない。

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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