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エプスタイン文書が暴いたセレブたちの姿 世界が吐き気を催した「悪魔の島」で起きたこと

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英国王室の崩壊、ゲイツの性病、そして娘を売る母……セレブたちの暴かれた姿とは

エプスタイン文書

日本のメディアは「誰の名前があったか」というリスト遊びに興じているが、事態はそんな生易しいものではない。

1月30日、米司法省が公開した300万ページに及ぶ「エプスタイン・ファイナル文書」。そこには、世界を支配するエリートたちが、未成年者を通貨として消費し、互いに弱みを握り合っていた、おぞましいハニートラップ帝国の実態が映像と画像付きで記録されていた。

 

英国王室の終焉? 王子が這いつくばる「禁断の写真」

今回、世界中に最も衝撃を与えたのは、英国王室のアンドルー王子(現・マウントバッテン=ウィンザー)に関する決定的な証拠だ。 これまで「記憶にない」「汗をかかない体質だ」などと苦しい言い訳を続けてきた元王子だが、公開されたファイルには動かぬ証拠が含まれていた。

それは、ロイヤル・ロッジ(王室の邸宅)の床に横たわる女性の上に、アンドルー氏が四つん這いで覆いかぶさり、腹部や胸をまさぐっている写真だ。 さらに、エプスタインが「26歳のロシア人女性を紹介する」と持ちかけ、アンドルー氏がそれを歓迎するメールのやり取りも白日の下にさらされた。

彼は性犯罪者として有罪判決を受けた後のエプスタインを、あろうことかバッキンガム宮殿に招き入れ、「プライバシーは守る」と約束までしていたのだ。王室の権威を、性欲の隠れ蓑に使った罪はあまりに重い。

 

「娘はセックスしてるわよ」元妃が放った下劣なメール

さらに胸糞が悪くなるのは、元妻サラ・ファーガソン(元ヨーク公爵夫人)のメールだ。彼女は借金返済のためにエプスタインにすり寄っていたことは知られていたが、今回明らかになったのは、自身の娘・ユージェニー王女をネタにしたかのようなやり取りだ。

2010年、エプスタインへの返信で彼女はこう書いた。「ユージェニーが週末のセックスから戻ってくるのを待っているだけよ!」当時、王女は19歳。母親が、性犯罪者である富豪に対し、娘の性生活をジョークのように報告する。この異常な距離感こそが、エプスタインがセレブ一家に入り込んだ手口だった。彼女は別のメールで「私と結婚して」と懇願すらしている。金のために魂だけでなく、娘の尊厳まで売り渡そうとしていたのか。

 

英国王室の権威失墜

こうした事実が明らかになるなか、英国社会の受け止めは厳しい。ロンドン在住の日系企業勤務の男性は、今回の文書公開を受けた周囲の反応についてこう語る。

「正直、驚きというより“やはりか”という空気が強い。アンドルー王子については、もう王室の一員というより“厄介な親戚”という扱いでしたが、今回は完全に一線を越えたと感じている人が多い。職場でもこれで王室を尊敬しろという方が無理だという声が普通に出ましたね」

別のロンドン郊外に住む女性は、英国人の友人たちの反応をこう表現する。

「王室が何も説明しないことへの不信感が一番大きいですね。『また黙るのか』『いつも時間稼ぎだ』という感じ。エリザベス女王の時代ならまだ“品位”という言葉で覆い隠せたけれど、今はもう通用しないという空気です」

実際、王室側は今回の文書公開についても具体的な反論や説明を避け、事実上の沈黙を貫いている。この姿勢が、かえって市民の反発を強めている側面は否めない。

前出の男性は、英国社会に漂う失望感をこう総括する。

「王室は“国の象徴”である以前に、税金で維持されている存在です。その象徴が、性犯罪者と癒着し、女性をモノのように扱っていたとすれば、嫌悪感が出るのは当然でしょう。“王室の終わりの始まり”という言葉を冗談ではなく口にする人が増えています」

王室の権威を前提としてきた英国社会の土台そのものが、静かに、しかし確実に揺らいでいる。今回のエプスタイン文書は、その亀裂を可視化したに過ぎないのかもしれない。

ビル・ゲイツ「ロシア人女性との不倫」と「性感染症」の脅し

聖人君子の仮面を被っていたビル・ゲイツ氏も、エプスタインの毒牙にかかっていた。公開されたエプスタインの日記メールには、ゲイツ氏がロシア人女性と婚外関係を持ち、あろうことか性感染症にかかっていたことを示唆する内容が記されていたのだ。

エプスタインはこの情報を握り、ゲイツ氏をコントロールしようとしていたと見られる。慈善事業家としての顔の裏で、億万長者が性的な弱みを握られ、悪魔の島へと誘われていた構図が浮き彫りになった。

 

2000本の動画、18万枚の画像……これが「恐喝システム」だ

今回の公開が過去のものと決定的に違うのは、文書だけでなく「動画2000本以上、画像18万点」という圧倒的な物量が含まれている点だ。エプスタインの島や邸宅は、単なる快楽の館ではない。すべての部屋にカメラが仕掛けられ、行為のすべてが記録される恐喝工場だったのだ。

日本の伊藤穣一氏(元MITメディアラボ所長)が、シリアのアサド大統領への仲介をエプスタインに依頼し、「メールでは書けない」と返された一件も、この巨大な闇ネットワークの氷山の一角に過ぎないのかもしれない。伊藤氏はエプスタインの力を借りて国際政治に介入しようとしたが、その力の源泉が、少女たちを犠牲にしたハニートラップで集められた「脅迫材料」だったことを、彼は知らなかったと言えるだろうか?

 

イーロン・マスク、米商務長官、そしてトランプ……。名前が挙がった者たちは一様に否定するが、300万ページの資料は雄弁だ。我々が見せられているのは、世界の支配層が下半身でつながり、倫理も法も踏みにじっていた事実そのものである。このスキャンダルは、まだ始まったばかりだ。

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寒天 かんたろう

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ライター歴26年。月刊誌記者を経て独立。企業経営者取材や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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