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Zoff×コクヨの「捨てない」戦略 レンズ包装紙をCampusノートへ

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Zoff×コクヨの「捨てない」戦略 レンズ包装紙をCampusノートへ
提供:株式会社インターメスティック

「捨てる」を「資源」に、そして「愛着」へと転換できるか。メガネブランド「Zoff」がコクヨと協働して挑むレンズ包装紙のアップサイクルは、単なる廃棄物削減に留まらない。ビジネスパーソンの視点で見れば、これは事業モデルを社会課題解決へと直結させる、極めて戦略的なブランド体験の再定義である。

 

Zoffとコクヨ「SUTENAI CIRCLE」が挑む資源循環

株式会社インターメスティックが運営する「Zoff(ゾフ)」は、2026年2月2日より、全国の店舗で学生を対象としたノベルティ配布を開始する。配布されるのは文房具の定番「キャンパスノート」だが、その姿は通常とは一線を画す。

特筆すべきは、ノートの表紙および裏表紙の一部に、レンズの梱包に使用されていた「包装紙」が再利用されている点だ。通常であれば役目を終えて廃棄される包装資材が、コクヨの推進する循環型モノづくり「SUTENAI CIRCLE」の理念と共鳴し、学生たちの学びに寄り添う新たなプロダクトへと生まれ変わった。資源循環という言葉を、これほど手触り感のある形で提示した事例も珍しい。

「Zoffブルー」を質感で語る、独自のデザインアプローチ

本取り組みの独自性は、単に「再生紙を利用した」という環境負荷の低減だけに留まらない。Zoffが長年培ってきたブランドアイデンティティを、素材の質感として昇華させている点にある。

レンズ包装紙に施されたZoffロゴのインクが、再生プロセスを経て表紙に混ざり合うことで、特有の「ブルー」が淡く感じられる風合いを実現した。着色剤による人工的な色付けを排し、あえて「過去の役目」を色の欠片として残す手法は、消費者に対して「循環」のプロセスを視覚的に訴えかける。さらに、表紙裏にはアイケア体操や、2メートル離れて体験できる視力測定コンテンツが盛り込まれた。メガネブランドとしての知見を「教育・健康」という付加価値へ変換しており、本業との親和性が極めて高い設計となっている。

経営戦略「Eye Performance」が描く、ブランドの生存哲学

 

このプロジェクトの背後には、Zoffが掲げる次世代のブランド戦略「Eye Performance(アイ・パフォーマンス)」がある。これは、単に「視力を矯正する道具」を売るという従来のビジネスモデルからの脱却を意味するものだ。

同社は「社会や暮らしに必要とされる価値」を創出することを宣言しており、今回のアップサイクルはその具体的な成果の一つである。「レンズを守っていた紙が、次は学生たちの知的好奇心を支えるノートになる」という物語性は、単なるコスト削減としての環境対応ではなく、ブランドの意思を社会に示すメッセージそのものといえる。コクヨという強力なパートナーとの共創は、自社内完結では難しい資源循環のルートを確立し、持続可能な事業モデルへの変革を加速させている。

現代ビジネスへの示唆:サステナビリティを「物語」へ

Zoffとコクヨの事例は、現代の企業が直視すべき「サステナビリティの伝え方」を提示している。多くのアップサイクル事例が「再利用すること」を目的化し、製品としての魅力やブランドとの関連性が希薄になる中で、本取り組みは素材のルーツをデザインの強みに変えてみせた。

自社で最も多く出る廃棄物に着目し、それを主要顧客である学生が日常的に使うものへ転換する合理性。そして、受験シーズンや新生活を控えた2月に、未来を担う世代へこのノートを届けるという「時機」の選び方。そこには、企業の社会的責任をブランディングへと昇華させる、高度な経営戦略が凝縮されている。

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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