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仲野太賀主演大河ドラマ『豊臣兄弟!』とは何を描くのか 秀長という補佐役から読み解く戦国史と全キャスト38人の布陣

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大河ドラマ『豊臣兄弟!』
『豊臣兄弟!』 公式Instagramより

2026年1月放送開始のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』は、仲野太賀演じる豊臣秀長を主人公に据えた意欲作だ。勝者ではなく補佐役の視点から戦国史を描く本作の狙いと、発表済み全キャスト38人を整理する。

 

大河ドラマ『豊臣兄弟!』が提示する新たな戦国の視点

「秀長が長生きしていれば豊臣家は滅びなかった」と語られてきた歴史評価を物語の軸に据え、本作は勝者の歴史ではなく、支えた者の判断と覚悟に光を当てる。天下人・豊臣秀吉ではなく、その弟・豊臣秀長を主人公に据える視点そのものが、『豊臣兄弟!』最大の特徴だ。

2026年1月4日から毎週日曜午後8時、NHK総合ほかで放送される大河ドラマ第65作は、戦国時代のど真ん中を舞台にしながらも、英雄中心史観から一歩距離を取る。政務、軍事、そして人間関係の調整を担った補佐役の目線から、天下統一という偉業の裏側を描き直す試みとなる。

主演の仲野太賀は、第1話完成試写を振り返り、「大河ドラマの題字が出た瞬間に熱くなるものがあった」と語り、「視聴者に楽しんでもらえる力強い作品になった」と手応えを明かしている。
また、兄・秀吉については「100人に1人のカリスマ」と表現する一方、自身が演じる秀長については「残る99人の側に立つ人間」と語り、物語が向き合う視点の核心を端的に示した。

主人公・豊臣秀長と豊臣家の中枢

小一郎こと豊臣秀長は、表舞台に立つことは少なかったが、政権運営の実務を一手に担い、豊臣政権を内側から支えた存在とされる。仲野太賀の扮装カットは、華やかな英雄像とは異なる静かな緊張感をたたえ、補佐役という立場の重みを印象づける。

兄・藤吉郎(豊臣秀吉)役は池松壮亮。野心と不安定さを併せ持つ人物像は、秀長との対比によってより立体的に浮かび上がる。
秀吉の正室・寧々役に浜辺美波、秀長の妻・慶役に吉岡里帆。
母・なか役は坂井真紀、側室・直役に白石聖。
さらに、とも役の宮澤エマ、あさひ役の倉沢杏菜が加わり、豊臣家内部の人間関係が多層的に描かれる。

 

織田信長から徳川家康へ 戦国の中枢人物たち

織田信長役は小栗旬。仲野は小栗について「現場が一瞬で信長の空気になる」と語っており、圧倒的な存在感が物語の推進力となる。
市役を宮崎あおいが務め、政略と情の狭間に立つ女性像を担う。

徳川家康役は松下洸平。豊臣政権と一定の距離を保つ慎重な姿勢が、後の時代を見据えた緊張感を生む。
前田利家役に大東駿介、まつ役に菅井友香。
柴田勝家役は山口馬木也、浅井長政役に中島歩、斎藤龍興役に濱田龍臣が配されている。

 

異才と曲者が形作る戦国のリアリティ

松永久秀役は竹中直人。裏切りと策謀を象徴する存在として、物語に強い緊張感をもたらす。
坂井喜左衛門役の大倉孝二、浅野長勝役の宮川一朗太、佐久間信盛役の菅原大吉ら実力派が脇を固める。

森可成役に水橋研二、丹羽長秀役に池田鉄洋、佐々成政役に白洲迅、今川義元役に大鶴義丹、足利義昭役に尾上右近。
弥助役の上川周作、蜂須賀正勝役の高橋努、大沢次郎左衛門役の松尾諭、篠役の映美くららなど、戦国の現実を支える顔ぶれがそろう。

 

発表済み全キャスト38人一覧

【豊臣家】
仲野太賀、池松壮亮、浜辺美波、吉岡里帆、白石聖、坂井真紀、宮澤エマ、倉沢杏菜

【織田政権】
小栗旬、宮崎あおい、山口馬木也、中島歩、濱田龍臣

【徳川・有力大名】
松下洸平、大東駿介、菅井友香、池田鉄洋、白洲迅、金井浩人、高橋努

【曲者・周辺人物】
竹中直人、大倉孝二、宮川一朗太、森口瑤子、菅原大吉、諏訪太朗、水橋研二、大鶴義丹、尾上右近、上川周作、前原瑞樹、松尾諭、映美くらら、嶋尾康史、河内大和、渋谷謙人、田中哲司

 

補佐役の視点が浮かび上がらせる戦国の本質

仲野太賀は本作について「僕にとって間違いなく忘れられない作品になる」とも語っている。
英雄ではなく補佐役の選択に焦点を当てることで、『豊臣兄弟!』は戦国時代を現代的な組織論としても読み替える。判断、調整、忍耐。その積み重ねが歴史を動かしたという問いを、豪華キャスト38人の群像によって立体的に提示する。

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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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