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第76回NHK紅白歌合戦 曲目完全一覧と読みどころ 放送100年の節目に見えた今年の勝負手

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第76回NHK紅白歌合戦
NHK紅白歌合戦 公式Instagramより

NHKは19日、大みそか恒例の国民的音楽番組NHK紅白歌合戦第76回の曲目を発表した。放送100年という大きな節目を迎える今年の紅白は、「つなぐ、つながる、大みそか。」をテーマに掲げ、理屈よりも楽しさを前面に押し出した構成が際立つ。全曲目を整理しながら、今年の紅白が打ち出した勝負手とその背景を読み解く。

 

放送100年の紅白が選んだのは「分かりやすい楽しさ」

放送100年という節目に、紅白が示した方向性は極めて明快だ。難解なメッセージや内向きの記念演出ではなく、誰が見ても理解でき、説明抜きで楽しめる構成を積み重ねている。その姿勢は、出場歌手の曲目だけでなく、ゲスト審査員の選定にもはっきりと表れている。

第76回紅白のゲスト審査員は、以下の7人が務める。

小田凱人
高石あかり
仲野太賀
野沢雅子
松嶋菜々子
三浦知良
三宅香帆

競技の世界からは、車いすテニス界をけん引する小田凱人と、サッカー界のレジェンド三浦知良が名を連ねる。スポーツの枠を越えて広く知られた存在であり、説明を要さずに「すごさ」が伝わる人選だ。

俳優陣では、現在の映像作品を代表する仲野太賀と高石あかり、そして国民的女優として長年親しまれてきた松嶋菜々子が選ばれた。世代もキャリアも異なる顔ぶれだが、いずれもテレビの前の視聴者にとって「知っている」「安心して見られる」存在である。

さらに象徴的なのが、声優の野沢雅子だ。アニメ文化を通じて日本中に知られた存在であり、子どもから大人まで共有できるアイコンとして、今年の紅白の空気感を端的に示している。

文芸評論家の三宅香帆は、SNSや書籍を通じて若い世代にも支持を広げる存在だ。専門性を持ちながらも言葉が平易で、難解さを感じさせない。その立ち位置は、「分かりやすさ」を重視する今年の紅白の思想と重なる。

審査員全体を俯瞰すると、共通しているのは説明不要で価値が伝わる人物ばかりという点だ。誰か一人に寄せるのではなく、世代、ジャンル、関心領域を横断しながら、視聴者が自分なりの入り口を見つけられる布陣となっている。

ミッキーとの共演、夏メドレー、ヒット曲の連続、そしてこの審査員構成。放送100年の紅白が選んだのは、理解を求める番組ではなく、自然と共有される楽しさだった。その判断は、大みそかという特別な夜に、紅白が果たす役割を改めて浮き彫りにしている。

 

紅組 曲目完全一覧(カッコ内は出場回数)

アイナ・ジ・エンド(初)
「革命道中 ー On The Way」

あいみょん(7)
「ビーナスベルト」

ILLIT(2)
「Almond Chocolate」

幾田りら(初)
「恋風」

石川さゆり(48)
「天城越え」

岩崎宏美(15)
「聖母たちのララバイ」

AKB48(13)
AKB48 20周年スーパーヒットメドレー
「フライングゲット」「ヘビーローテーション」
「恋するフォーチュンクッキー」「会いたかった」

aespa(初)
「Whiplash」

CANDY TUNE(初)
「倍倍FIGHT!」

坂本冬美(37)
「夜桜お七」

高橋真梨子(7)
「桃色吐息」

ちゃんみな(初)
ちゃんみなSPメドレー
「NG」「SAD SONG」

天童よしみ(30)
「あんたの花道 ~ミャクミャクダンスSP~」

乃木坂46(11)
「Same numbers」

HANA(初)
「ROSE」

Perfume(17)
Perfume Medley 2025
「ポリリズム」「巡ループ」

ハンバート ハンバート(初)
「笑ったり転んだり」

FRUITS ZIPPER(初)
「わたしの一番かわいいところ」

MISIA(10)
「MISIAスペシャル」

水森かおり(23)
「大阪恋しずく ~紅白ドミノチャレンジ2025~」

LiSA(4)
「残酷な夜に輝け」

 

白組 曲目完全一覧(カッコ内は出場回数)

&TEAM(初)
「FIREWORK」

ORANGE RANGE(3)
「イケナイ太陽」

King & Prince(6)
「What We Got ~奇跡はきみと~」

久保田利伸(2)
紅白スペシャルメドレー
「1, 2, Play」「Missing」「LA・LA・LA LOVE SONG」

郷ひろみ(38)
「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-」

サカナクション(2)
「怪獣・新宝島」

純烈(8)
「いい湯だな」

SixTONES(4)
6周年アニバーサリーメドレー
「Imitation Rain」「バリア」「こっから」

TUBE(3)
紅白 夏の王様メドレー
「シーズン・イン・ザ・サン」「恋してムーチョ」「あー夏休み」

Number_i(2)
「GOD_i」

新浜レオン(2)
「Fun! Fun! Fun!」

Vaundy(3)
「Tokimeki」

back number(2)
「どうしてもどうしても・水平線」

BE:FIRST(4)
「夢中」

福山雅治(18)
「クスノキ-500年の風に吹かれて-」

布施明(26)
「MY WAY」

Mrs. GREEN APPLE(3)
「GOOD DAY」

三山ひろし(11)
「酒灯り~第9回 けん玉世界記録への道~」

M!LK(初)
「イイじゃん」

RADWIMPS(3)
20周年スペシャルメドレー
「賜物」「正解」

 

特別企画に込められた「紅白らしさ」の再定義

通常の紅白・白組とは別に用意された特別企画は、放送100年の節目を象徴するラインアップとなった。単なる話題性ではなく、日本の音楽史や紅白の記憶と深く結びついた顔ぶれが並ぶ。

【特別企画】

堺正章
「ザッツ・エンターテインメント・メドレー」

玉置浩二
「ファンファーレ」

氷川きよし
「愛燦燦」

星野源
「創造」

堺正章は、日本のテレビと音楽エンターテインメントを体現してきた存在であり、そのメドレーは紅白そのものの歴史を振り返る役割を担う。玉置浩二は、圧倒的な歌唱力で「音楽番組としての紅白」の格を引き上げる存在だ。

氷川きよしの「愛燦燦」は世代を越えて共有されてきた名曲であり、星野源の「創造」は現代の日本文化を象徴する楽曲として位置づけられる。過去から現在までを一本の線でつなぐ構成は、「つなぐ、つながる、大みそか。」という今年のテーマを最も端的に体現している。

 

メドレーと夏演出に込められた視聴者重視の設計

今回の紅白で特に目立つのが、メドレー構成の多さだ。限られた時間の中で最大限の満足感を届けるため、代表曲を畳みかける手法が各所で採用されている。視聴者が「知っている曲」に出会える確率を高める、極めて実利的な選択だ。

その象徴がTUBEの夏メドレーである。年末の空気とは真逆の季節感をあえて持ち込み、スタジオ全体を一気にお祭り空間へと変える。懐かしさと高揚感を同時に喚起する演出は、紅白の強みを最大限に引き出す勝負手と言える。

今年の紅白を語るうえで、嵐が出場しないという点も避けて通れない。活動休止以降、大みそかの象徴的存在だった嵐は、今年も名を連ねなかった。

しかし今回の構成を見る限り、その不在を一組で埋めようとする発想は見られない。ミッキーとの共演、世代横断の選曲、メドレー多用。番組全体を一つのショーとして成立させる方向へ、明確に舵が切られている。スター依存から脱却し、構成力で勝負する。その姿勢こそが、放送100年を迎えた紅白の現在地だ。

 

「楽しいから見る」紅白はどこまで届くか

第76回NHK紅白歌合戦は、記念年でありながら肩肘張らず、楽しさを最優先に据えた。その選択は、家族で過ごす大みそかという紅白の原風景を、改めて思い出させる。

嵐がいなくても、特別な主役がいなくても、紅白は成立する。ミッキーが登場し、夏がやってきて、名曲が次々と流れる。その分かりやすい幸福感こそが、今年の紅白最大の勝負手だ。

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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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