
東京の静かな午後。安倍昭恵さんがX(旧Twitter)で公開した一枚の写真が、再び多くの人の胸を打った。
来日したトランプ大統領に贈ったのは、夫・安倍晋三元首相との“友情の証”を刻んだ特注タンブラー。
「泣きそう」「美しい友情」と、SNSには感動の声があふれている。
永遠の友情を刻んだ「もうひとつの贈り物」
10月30日、昭恵さんが投稿したのは、トランプ大統領への「もうひとつのプレゼント」だった。
写真には、銀色のステンレスタンブラーと透明なガラスグラス。
光を受けて柔らかく反射するその表面には、二人の絆と深い祈りが込められていた。
タンブラーの正面には、安倍元首相とトランプ氏が握手する姿とともに、
「Eternal friendship(永遠の友情)」の文字。
裏には日の丸とともに、「Shinzo Abe(1954–2022)」、そして在任期間と記録が刻まれている。
3,188日──日本の政治史に刻まれた最長の日々を、金属の質感とともに静かに伝えるようだった。
一方のガラスグラスには、トランプ氏が腕を掲げる姿と「The golden age of America begins right now(アメリカの黄金時代は今始まる)」のメッセージ。
底面には星条旗とともに「The 47th President of the United States Donald Trump」。
日米それぞれのリーダーが、時を超えて共に未来を見つめるような構図だ。
職人の手で生まれた“友情の器”
この2つの品を手がけたのは、東京・墨田区のガラス工房「アトリエ・エノン」。
皇室関連の記念品も手掛けることで知られる同工房の職人が、
一つひとつ手作業で仕上げたという。
タンブラーの輝きには、金属の冷たさではなく、どこか温もりがあった。
昭恵さんが手に取るその姿を想像すると、
“もの”を通して人の想いをつなぐ日本らしい繊細な感性が感じられる。
SNSに溢れた涙と称賛
昭恵さんの投稿には、世界中からコメントが寄せられた。
「トランプ大統領、きっと宝物にされると思います」
「2022という文字が悲しいけれど、美しい友情」
「昭恵さんの心遣いが胸に沁みます」
なかには、「私人としての立場を意識すべき」といった冷静な意見もあったが、
それ以上に多かったのは、純粋に“友情”や“想い”に共感する声だった。
ネットの片隅にあっても、人と人との絆に心を動かされる瞬間が、確かに存在している。
トランプ氏との再会、続く安倍外交の記憶
昭恵さんは28日にもXを更新し、トランプ大統領との面会を報告していた。
「主人のことを今も大切に思ってくださり、私にも温かいお言葉をかけていただきました」。
安倍元首相とトランプ氏は、ゴルフ外交や首脳会談を通じて強固な関係を築いた。
その“友情外交”の象徴ともいえる贈り物が、今また新たなかたちで日米の絆を結び直している。
光沢を放つ金属とガラスの奥に浮かぶのは、
「国を越えても、信頼は続く」という静かなメッセージだ。



