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高市早苗、日本初の女性宰相へ 海外の反応 中国「右派の象徴」韓国「女子安倍」米国「サッチャー再来」

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高市早苗、イメージ

自民党総裁選で高市早苗前総務相が勝利した。
日本初の女性首相誕生のニュースは、アジアから欧米まで瞬く間に拡散し、世界のメディアをざわつかせた。

 

中国は警戒、韓国は不安、米国は期待

中国の国営メディアは、高市氏を「日本の右派政治家の代表格」と呼び、「防衛費の増額を推進し、靖国神社を繰り返し参拝する保守派」と警戒を強めた。国営テレビCCTVは「安倍元首相の正統な後継者を自任している」と指摘し、国内SNSでは「女性版安倍が誕生した」との投稿が相次いでいる。

韓国では聯合ニュースが「極右の高市氏が当選」と速報。
日韓関係の冷え込みを懸念する声が広がる一方、韓国大統領府は「未来志向の関係を続けたい」とコメントした。政治と世論の温度差が浮き彫りになっている。

対照的にアメリカは好意的だ。

ブルームバーグは「サッチャーを政治的手本とする“安倍直系”」と報道。
ワシントン・ポスト紙も「日米同盟を重視しつつ、“ジャパン・ファースト”を掲げる現実主義者」と評価した。

トランプ大統領は早くも訪日を表明し、「信頼できるパートナーとして協力を深めたい」と語ったという。ホワイトハウス筋によれば、両国関係は“安倍時代の蜜月”に近い形で再構築される可能性がある。

 

「女性保守リーダー」の時代は来るのか

メルケル(ドイツ)、サッチャー(英国)、蔡英文(台湾)――。いずれも“強さ”を前面に出した女性リーダーたちだ。

高市氏はその系譜に連なる存在といえる。フェミニズムの旗を掲げず、むしろ「国家と秩序」を語る女性。「女性首相=リベラル」という固定観念を覆し、保守的な女性リーダー像がアジアで再び脚光を浴びつつある。

台湾の頼清徳総統はSNSで日本語の祝意を投稿した。「中心より熱烈にお祝い申し上げます」と述べ、
「日台の協力がインド太平洋の安定を導く」と期待を寄せた。高市氏は4月に台湾を訪問しており、
台北ルートの強化を視野に入れている。

 

「安倍レガシー」との距離感

高市氏の政治的立ち位置を語るうえで避けて通れないのが、“安倍レガシー”との距離だ。
国内では「安倍政治の継承者」と見られる一方で、本人は「理念は同じだが、やり方は変える」と周囲に語っているという。

アベノミクスで積み残された財政・金融課題にどう向き合うか、そしてメディア対応や発信のスタイルをどう変えるかが、新政権の試金石となる。

ワシントンのCSIS研究員ニコラス・セーチェーニ氏はこう分析する。

「高市氏の登場で“弱い日本”の印象は薄れる。だが、党内や野党を説得し政策を実現できるかが鍵だ」

一方、中国外交関係者は「安倍時代の対中強硬姿勢が再来する」と懸念。高市政権の一挙手一投足が、東アジアの緊張を左右する構図が見えてきた。

 

アジアの女性リーダーたちの共通点

韓国の朴槿恵氏、台湾の蔡英文氏、そして日本の高市早苗氏。三者に共通するのは、政治的孤独と保守的価値観の中で“突破力”を発揮する点だ。「女性である前に政治家であれ」という信条を持ち、男性中心社会の中で自己の意志を貫く。

高市氏もまた、世論との距離を恐れず、「リーダーとしての覚悟」を前面に押し出している。

 

世界が見つめる「女性宰相」誕生の瞬間

10月15日、国会で正式に指名されれば、日本は新たな政治の季節を迎える。
高市政権は防衛費の増額、憲法改正、少子化対策など重い課題に挑むことになるだろう。
ただ、その一歩が「女性が国を導く時代」を現実のものにする。世界は今、アジアの小さな島国に生まれた一人の女性宰相がどんな歴史を刻むのかを固唾をのんで見守っている。

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寒天 かんたろう

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ライター歴26年。月刊誌記者を経て独立。企業経営者取材や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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