
東京大学広告研究会主催の「ミス&ミスター東大コンテスト2025」で、出場者の学歴をめぐる議論が広がっている。問題となっているのはミス東大2025 No.4の須賀ありささんで、SNS上で「大学院から東大に入ったのにミス東大に出場するのは学歴ロンダリングではないか」と批判を受けている。
慶應から東大院へ 華麗な経歴と“疑惑”の出場
須賀さんは慶應義塾女子高校から慶應大学法学部へ進学。その後、東京大学大学院法学政治学研究科に進み、現在は東大院生として在籍している。それに対しSNSでは、「直前まで別大学だったのに“ミス東大”を名乗るのはズルくないか」「ミス慶應では勝てないから東大ブランドを利用したのでは」といった批判が噴出。
「学歴ロンダリング」とは?
学歴ロンダリングとは、もともと大学院進学などを通じて、学部時代とは異なる高偏差値大学の肩書きを得ることを揶揄する俗語である。2000年代にネット掲示板を中心に広がり、本来は学問上の正規の進学であるにもかかわらず、「見た目の学歴を洗浄する」「履歴書がきれいになる」という皮肉を込めて使われてきた。
須賀さんの挑発的反論
批判に対して須賀さんはX(旧Twitter)で
「学歴ロンダリングとコメントくださる方へ 慶應以上の学歴を持っていらっしゃるということで合っていますか?」
と発言。慶應大学(=自分と対等)以上の学歴を持つ人からの指摘なら受け入れる、とも取れる挑戦的なニュアンスを込めた返答だ。
SNSの反応は賛否両論
SNSでは、
・「学歴ロンダリングが悪いことだとは思わないけど大学院から東大にきた分際でミス東大に出ようっていう面の皮の厚さが嫌」
・「直前まで別大学に行ってた人です、となると企画の趣旨と違くない?」
・「ミス慶應では無理でもミス東大なら可能性あると思ったか」
といった辛辣なコメントが目立つ。
一方で、同じミスコンの出場者であるミスター東大2025 No.4増田悠佑は「みんな羨ましいなら大学院からでも東大入ればいいのにとしか思わない。簡単だよ?」と擁護を示した。「学歴ロンダで何が悪い」と支持の声もある。
ミスコン運営の応募資格上は問題なし
もっとも、ミス&ミスター東大コンテストの応募資格には「東京大学、大学院に所属されているすべての学生」と明記されており、須賀さんの出場は規定に沿った正当なものである。大学院生だからといって資格を欠くわけではない。「学歴ロンダリング」という批判は、感情的な反発に過ぎないのである。
意思表示は「批判」ではなく「投票」で
結局のところ、「ミス東大」の肩書きが学部生を前提としたイメージで語られてきた歴史が、今回の摩擦の背景にあるのではないだろうか。気に食わないなら投票で示せばよく、SNSでの批判や攻撃は本質から逸れている。
ミス&ミスター東大コンテスト2025は、投票終了日時は2025年12月13日23時59分、本番日は2025年12月14日 (日)だ。批判にさらされても挑戦を続ける「学歴ロンダ美女」の挑戦は、今後ますます注目を集めそうだ。