
東京都北区のマンションで19日午後、タレントの林家ぺー・パー子さん夫妻の自宅から火が出た。室内にいたパー子さんは煙を吸い救急搬送され、ほか2人もけがをしたが、いずれも命に別状はない。警視庁は、仏壇のろうそくへの着火が出火原因とみて調べている。
火災発生と被害状況
19日午後1時ごろ、東京都北区のマンションで「黒い煙が出ている」との通報があり、消防車など29台が出動。3階の一室、約30平方メートルを焼損した。火は2時間ほどでほぼ消し止められたが、周辺には煙と焦げ臭さが漂い、住民らが避難する騒ぎとなった。
住人の状況と出火原因
出火元はタレントの林家ぺー・パー子さん夫妻の自宅で、ぺーさんは外出中だった。部屋にいたパー子さんは煙を吸って搬送され、意識はあるものの検査を受けた。この火災でパー子さんを含む3人がけがを負ったが、いずれも軽傷とされる。パー子さんは「チャッカマンで仏壇に火をつけようとした」と話しており、警視庁と消防が詳しく調査している。
生活者への注意喚起
今回の火災は、家庭内における仏壇やろうそく使用時のリスクを浮き彫りにした。消防庁の統計でも、住宅火災の原因には依然としてろうそくやたばこなどの裸火が上位にある。
安全のためには、下記のような基本対策が欠かせない。特に高齢者の一人暮らし世帯では、家族や周囲の見守りも重要だ。
- ろうそくは外出や就寝前に必ず消す
- 燃えやすい物を近くに置かない
- 火を使わないLED式ろうそく・線香を検討する