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ヒカル、進撃のノアとの結婚で炎上 オープンマリッジとは? 登録者10万人減と“クソダサい”の烙印

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ヒカル、YOUTUBEより
ヒカル、YOUTUBEより

人気YouTuberのヒカルが9月15日、妻で実業家インフルエンサー「進撃のノア」との結婚生活を「オープンマリッジ」と公言し、ネット上で大炎上している。互いに浮気を認め合う結婚観を宣言した途端、チャンネル登録者は10万人以上減少。「自由を追求する」と胸を張ったはずの言葉は、むしろ“クソダサい”との批判を呼び込む結果となった。

 

オープンマリッジの一般的な姿

オープンマリッジは、欧米で一部の夫婦に見られる制度的な合意関係である。通常は結婚から10年以上が経過し、夫婦間の関係が冷え込み、片方が性的不一致やレスに悩んだ末に、互いの了承を経て外部の関係を容認するものだ。実際の例をたどれば、夫婦関係を完全に破綻させないための「苦渋の選択」として語られるケースが多い。

例えば、20年以上連れ添った夫婦が「外にパートナーを持つ自由」をお互いに認めたことで精神的な安定を保った例がある。そこでは、度重なる話し合いやルール作りが伴い、互いの信頼を前提とした苦しい選択であることが強調されていた。

これに比べ、ヒカルとノアは「交際0日婚」からわずか数カ月。新婚の段階でのオープンマリッジ宣言は、一般的なイメージとはかけ離れたものであり、「演出」や「炎上商法」と受け止められる要素を含んでいた。

 

SNSに広がる失望と怒り

SNSには厳しい声があふれている。「周りが結婚していく中で肩書きが欲しくなっただけ。自分を生きると言いながら、めちゃくちゃ周りに左右されている」との投稿が共感を集めた。
また、「青笹に“嫁がいるのに女遊びはクソダサい”と説教した過去を忘れたのか」「一人の女を愛する男になると宣言したのは何だったのか」と、これまでの言動との矛盾を突く意見が相次いだ。

さらに、「ノアさんが無理して笑っているようにしか見えない」「都合よく扱うくらいなら離婚してあげてほしい」と、パートナーへの同情的な意見も多い。長年のファンからも「6年以上追ってきたけど、今回はさすがに引いた」「応援してきた人に“消えろ”はない」と失望が表明された。

ヒカルが反対意見を投稿した料理研究家リュウジのコメントを削除したことについても、「反対意見を影響力ある人が書いたら消すのはダサすぎる」「自分に都合の悪い声を封じる姿勢こそ本当にクソダサい」と批判が集まった。

 

信頼の失墜と今後

ヒカル自身は「バリュー事件に次ぐ大炎上」と自ら位置づけ、「自由を求めただけ」と釈明する一方、「本当に心から応援してくれたファンが離れていくのが一番くらっている」と漏らした。だが、登録者数の減少は現実として突きつけられ、失われた信頼を取り戻すのは容易ではない。

オープンマリッジの本来の実例と照らせば、今回の宣言はあまりに唐突で、結婚観の多様性を提示するものというより「矛盾だらけの自己演出」と受け止められている。ヒカルが掲げる「実力で返り咲く」という決意は、炎上を糧にできるかどうかにかかっているが、その前に求められるのは、伴侶やファンに対する誠実さだ。

 

妻が切り出した「レスの悩み」から始まったオープンマリッジ

かつて、オープンマリッジの夫婦を取材したことがある。都内在住の40代の女性は、夫と20年近い結婚生活を送っていた。夫婦仲は悪くなかった。家事や育児を共に担い、子どもたちも10代後半に。日常は静かに流れていた。だが、夜の営みだけは10年以上途絶えていた。彼女は何度か勇気を出して「このままでいいの?」と問いかけたが、夫は疲労や年齢を理由に曖昧に笑うだけだった。

「心が離れたわけではない。でも女としての自分が消えていく気がして、このままでは潰れてしまうと思った」と彼女は語る。

 

オープンマリッジという選択肢

悩み続けた末、彼女は「他の人との関係を持つことを認めてもらえないか」と夫に切り出した。夫は動揺し、最初は拒絶の言葉を口にしたが、時間をかけた対話のなかで「自分には応じられないが、君を縛るのは違う」と折れたという。

「夫を裏切りたいわけじゃない。ただ女性として、まだ人に求められたいという気持ちを否定できなかった」と彼女。夫も「自分が満たせないものを他の誰かが埋めてくれるなら、それでいい」と告げた。こうして二人は、互いに外の関係を認め合う「オープンマリッジ」の形を選んだ。

 

新しいルールと生活の再生

実際に彼女はオンラインで知り合った同世代の男性と食事に出かけるようになった。関係を持つときは必ず夫に伝える。夫も職場の飲み会で女性と二人きりで過ごすことがあると打ち明ける。だがそこに嫉妬や敵意はなく、「帰ってくる場所はここだ」という信頼が逆に強まったという。

「お互いに正直に言える関係になったのは、この形を取ったからこそ」と夫婦は口を揃える。夕食の食卓で、相手との出来事を淡々と共有することもあるという。外の関係が、かえって夫婦の会話を増やした。

 

“崩壊”ではなく“維持”のために

オープンマリッジは一見すれば夫婦関係の終焉のようにも映る。だがこの夫婦にとっては、むしろ「崩壊を避けるための工夫」だった。レスの苦しみを抱え込んで離婚や不倫に至るより、話し合いの末にルールを設けて透明化することで、家庭を維持することができたのだ。

妻は言う。「普通の夫婦ではないかもしれない。でも、私たちにとって一番誠実な形がこれだった」。
夫もまた「世間に理解されなくても構わない。二人が納得できているなら、それでいい」と静かに語った。

日本ではまだ珍しいオープンマリッジだが、この夫婦のケースは「破綻」ではなく「持続」のための選択だった。夫婦のあり方が一つではないことを示す、現代的な形ではある。

ただ、結婚間もないヒカルが安易に取るべき選択だったのかは、ファンの落胆を見るに、ここまでのところは失策だったと言える。

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寒天 かんたろう

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ライター歴26年。月刊誌記者を経て独立。企業経営者取材や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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