
人気ユーチューバーでインフルエンサーのいけちゃん(27)が9月10日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、秋田県東成瀬村に構えていた自宅から強制退去したことを明らかにした。幻冬舎の編集者・箕輪厚介氏との不倫疑惑が報じられて以降、活動や生活基盤に大きな変化が生じている。
不倫疑惑と謝罪、広がる波紋
7月26日、『NEWSポストセブン』が既婚者である箕輪厚介氏との都内デートを報じた。報道直後、いけちゃんは自身のYouTubeチャンネルで謝罪し「応援してくださる皆さまを裏切り、ご迷惑をおかけしました」と頭を下げた。
SNSでは「もう応援できない」と厳しい声が多く寄せられる一方、「誠実に謝罪したのは評価できる」「立ち直ってほしい」との声もあり、ファンの間でも賛否が分かれた。
地域おこし協力隊を退任
秋田県出身のいけちゃんは、2022年から東成瀬村に拠点を構え、東京との二拠点生活を開始。サブチャンネル「村人いけちゃん【田舎移住】」では、古民家の改修や田舎暮らしの様子を配信し、移住ブームの象徴的存在として注目を集めた。
2023年4月からは「地域おこし協力隊」として正式に活動し、移住促進や情報発信を担ってきたが、不倫疑惑を受け、7月末に自ら退任を申し出た。役場はこれを受理し、事実上の活動終了となった。
秋田の自宅を退去、新天地探しへ
今回公開した動画で、いけちゃんは「村に来てまだ1年半。まだ住み続けたかったが、速やかに出ていかなければならない」と吐露した。
退去対象は村が移住者向けに貸し出していた新築住宅で、個人契約の古民家は引き続き利用可能と説明したものの、「もうこの村にはいられなくなった」と語った。
東京から近い地域で新たな拠点を探していることも明かしており、事実上、東成瀬村での二拠点生活には終止符が打たれた。
異色の経歴と多面的な活動
いけちゃんは秋田の高校を卒業後、大学で建築工学を学び、一級建築士試験に合格した異色の経歴を持つ。その後、「ぼっち系ユーチューバー」として日常の孤独や一人旅をテーマにした動画を発信し、共感を呼んで支持を集めた。
また、ユーチューバーとしての活動にとどまらず、雑誌でのグラビア撮影にも挑戦。SNSでは水着姿や撮影オフショットを公開し、YouTubeとは異なる一面を見せてきた。ファッションや美容にも関心を寄せ、若い女性ファンからは「多面的な生き方に憧れる」との声もあがっていた。
その一方で、田舎暮らしの発信では素朴で飾らない姿を見せ、都市と地方をつなぐ象徴的な存在としても評価を受けていた。
箕輪厚介氏と出版界への影響
一方で、不倫報道の渦中にあった箕輪厚介氏も影響を免れなかった。数々のベストセラーを生み出してきた敏腕編集者だが、SNSでは「公私混同が過ぎる」と批判が噴出。
出版界でも「影響力の大きさゆえに、私生活の振る舞いが仕事にも跳ね返る」との声が聞かれた。表立った処分はないものの、ブランドイメージに陰りが生じたことは否めない。
地域住民の声と今後
地元の住民からは「村を全国に発信してくれた功績は大きい」「残念だが続けるのは難しいだろう」といった声のほか、「村を裏切った」と厳しい意見も上がる。一方で「若い人が挑戦してくれるだけでありがたかった。別の場所でも頑張ってほしい」と温かい応援も聞かれる。
SNSでも「建築士の知識や行動力を生かして再出発してほしい」という励ましと、「信頼を取り戻すのは難しい」という厳しい現実を指摘する声が交錯している。
いけちゃん自身は「新しい場所でまた拠点を探している」と語っており、移住生活や発信の形を変えながらも再起を模索する姿勢を示している。炎上からの立ち直りは容易ではないが、その発信力と異色のキャリアが再び支持を集める日が来るか注目される。